宝玉と賈蘭は郷試に合格して挙人になったわけですが、その前の段階の試験は受けていません。第118回で
◯李未亡人「二人は府・県学にも入っていないのに、どうして試験が受けられるのです?」
◯王夫人「この子のお爺さま(賈政)が二人のために監生の資格を買ってあげたのです」
との会話をしており、国子監の生員(監生という)は、銀米を上納して買うことができたそうです。
一方、巧姐が嫁いだ周氏の息子は、試験に及第して秀才になったところですから、ようやく郷試の受験資格を得た段階ということです。
学校試(童試) | |
県試 | |
府試 | |
院試 | 合格者は生員(秀才)と呼ばれ、定められた学校に入学する |
歳試 | 学校における試験 |
科挙試 | |
科試 | |
郷試 | 合格者は挙人と呼ばれる |
挙人覆試 | |
会試 | 合格者は貢士と呼ばれる |
会試覆試 | |
殿試 | 皇帝の面前における最終試験 合格者は進士と呼ばれる |
朝考 | 再確認のための試験 |