◯出来事のあとの( )は回数を示しています。
時期 | 出来事 | 根拠 |
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宝玉1歳 | ||
夏 | 甄士隠、夢に通霊宝玉を見る。宝玉の誕生(1) 同日、かさ頭の道士が士隠に娘の不運を予言する(1) 同日、賈雨村が甄家の侍女(嬌杏)を見初める(1) |
「ある日、暑い夏の昼」と明記 |
8月15日 | 賈雨村、士隠に志を打明けて旅費をもらう(1) | 「仲秋の佳節」と明記 |
8月16日 | 雨村、都に向けて出発する(1) | |
宝玉2歳 | ||
2月12日 | 林黛玉の誕生 | |
9月 | 賈雨村、科挙(会試)を受験し、進士に及第する(2) | |
宝玉3歳 | ||
1月15日 | 甄英蓮、灯籠見物に出かけてさらわれる(1) | 「元宵の佳節」と明記 |
2月 | 甄士隠夫妻、病に伏す(1) | 「みるみるひと月がたち」 |
3月15日 | 葫蘆廟から出火し、甄家全焼する(1) | 明記 |
? | 甄士隠、田舎の土地屋敷を売り、岳父の家に入る(1) | |
宝玉4歳 | ||
? | 甄士隠、足なえの道士について出奔する(1) | 移って1年余り |
宝玉5歳 | ||
? | 賈雨村、大如州知府として赴任する(1) 数日後、雨村、嬌杏を妾として迎える(2) | |
9月 | 林如海、科挙に探花で及第する(2) | 科挙は3年毎 |
宝玉6歳 | ||
? | 嬌杏、男の子を出産する(2) 半年後、賈雨村の正妻が病没し、嬌杏を正妻にする(2) | 「1年ほどの間に」 |
? | 賈雨村、上役に弾劾され、免職となる(2) | |
? | 賈雨村、甄宝玉の家庭教師になる(2) | |
冬? | 林如海、楊州の巡塩御史に任命される(2)
翌月、賈雨村、林黛玉の家庭教師になる(2) | 「着任してひと月の余り」 |
宝玉7歳 | ||
? | 林黛玉の母(賈敏)、病没する(2) 翌月、賈雨村、冷子興より寧栄邸の内情を聞く(2) |
雨村「母君は先月お亡くなりに」 |
? | 薛蟠、香菱をめぐって馮淵を叩き殺す(4) | 「訴え出まして早一年」 |
冬 | 林黛玉、雨村と共に上京し栄国邸に入る(3) | 史太君「この冬を越して春になったら」 |
宝玉8歳 | ||
春? | 賈雨村、復職して応天府知事になる(3) | 上京から「2、3ヶ月とたたないうちに」 |
? | 賈雨村、薛蟠の殺人事件をもみ消す(4) | |
? | 薛宝釵、家族と共に上京し栄国邸に入る(4) | |
? | 王子騰、九省統制に昇任して辺境に赴任(4) | |
冬 |
寧国邸で観梅の宴が設けられる(5) 宝玉、夢に太虚幻境を訪れる(5) |
梅が満開 |
宝玉9歳 | ||
初冬 | 劉婆さん、栄国邸に無心に訪れる(6) 同日、薛未亡人、姉妹達に簪を贈る(7) 翌日、熙鳳と宝玉、寧国邸に招かれ、秦鐘に会う(7) 翌日、宝玉、宝釵を見舞い、通霊宝玉と金の首飾りを見せ合う(8) 同夜、宝玉、癇癪を起こして茶碗を投げ割る(8) 翌日、秦鐘、史太君に拝謁する(8) |
「秋も暮れて冬になり」 |
宝玉10歳 | ||
1月? | 宝玉と秦鐘、家塾に入る(9) | |
8月20日 | この頃から秦可卿の容態が悪化(10) | 明記 |
9月中旬 | 金栄と秦鐘の争いが塾での騒動を招く(9) 翌日、金栄の妻が寧国邸に押し入る(10) 翌日、名医張友士が可卿を診察する(10) 翌日、賈敬の誕生日。賈瑞が熙鳳に近づく(10) | 熙鳳「九月も半ばになったばかり」 |
12月2日 | 王熙鳳、可卿を見舞う(11) 同日、賈瑞が熙鳳の計で一晩寒風の中で過ごす(11) 数日後、賈瑞、再び熙鳳の計で賈蓉に抱きつく(11) | 冬至が11月30日で見舞いは2日後 |
12月 | 賈瑞、病に伏せる(11) | |
宝玉11歳 | ||
春? | 賈瑞、風月宝鑑を覗いて死ぬ(12) | 「師走も暮れて春」 |
? | 林如海重病となり、黛玉と賈璉揚州へ出発(12) | 「冬の末のこと」は誤り? |
9月3日 | 林如海亡くなる(13) | 明記 |
晩秋 | 秦可卿、賈珍との密会を侍女に見られて縊死す(13) 数日後、賈珍、戴権より賈蓉に竜禁尉の株を買う(13) 翌日、賈珍、熙鳳に奧の取締りを依頼する(13) 翌日、王熙鳳、寧国邸に入り可卿の葬儀を取りしきる(14) |
昭児が戻ってきた時期から |
冬 | 可卿の出棺。賈宝玉、北静親王に会う(15) 同日、宝玉、休憩先の農家で二丫頭に会う(15) 同夜、王熙鳳、水月庵の浄虚より相談を受ける(15) 翌日、熙鳳、来旺に事件の処理を委ねる(15) 翌日、熙鳳と宝玉、栄国邸に帰る(15) 間もなく秦鐘が病床に伏す(15) |
秦可卿の死後49日 |
冬 | 賈政の誕生日。元春が鳳藻宮に封じられ、賢徳妃となる(16) 智能が秦家に忍び込み、秦業に叩き出される(16) 間もなく秦業憤死する(16) | |
11月 | 黛玉と賈璉、蘇州より帰京する(16) 同日、賈政より賈璉に省親の件が伝えられる(16) 翌日、省親別園の場所検分と図面作成が始まる(16) | 昭児「暮れにはご帰館」 実際は一月早く帰ってきた |
12月 | 秦鐘、病死する(16) | 晩冬 |
宝玉12歳 | ||
春? | 別園の内部工事が完成する(17) 蘇州から買われた女の子達の芝居の稽古始まる(17) 某日、賈政、宝玉に園の額聯を題させる(17) 同日、黛玉、怒って香袋にハサミを入れる(17) 翌日、妙玉、櫳翠庵の庵主として招かれる(17) | |
10月 | 園内の整備と飾付けがほぼ終了(18) | 明記 |
宝玉13歳 | ||
1月15日 | 元春妃帰省し、園に「大観園」の名を賜る(18) 宝玉と姉妹達が貴妃の御前で詩をつくる(18) |
「正月十五日上元の日に」 |
1月16日 | 宝玉、里帰りした襲人を実家に訪ねる(19) 茗烟、万字と密会する(19) 襲人、自分の身請け話をネタに宝玉を戒める(19) | |
1月17日 | 襲人、風邪を引いて寝込む(19) 宝玉、黛玉の枕元で冗談話をする(19) 李婆さん、襲人を怒鳴りつける(20) 同夜、宝玉、麝月の髪をすく(20) | |
1月18日 | 賈環と鶯児がいさかいし、宝玉、賈環を叱る(20) 史湘雲が栄国邸に遊びに来る(初登場)(20) | |
1月19日 | 湘雲、宝玉の髪を梳く(21) 宝玉、「壮子南華経」を読んで悟り、続作する(21) | |
1月20日 | 宝玉、襲人に叱られ、玉簪を折って誓いを立てる(21) 大姐児が疱瘡にかかり、医者に診せる(21) 賈璉、表の書斎に別居する(21) | |
1月21日 |
宝釵の誕生祝(22) 宝玉、黛玉と湘雲の機嫌を損ねる(22) | 明記 |
1月22日 |
黛玉、宝玉と禅問答して諫める(22) 元春から灯謎が届き、史太君が灯謎を飾る(22) 賈政、姉妹たちの灯謎を読み、不吉な暗示を嘆ず(22) 賈璉、多姐と密会する(21) | 「ふた晩ほど一人で寝ると」 |
2月2日 | 大姐児の全快祝い(21) | 「十二日目に」 |
2月3日 | 平児が多姐の髪を見つける(21) 平児、熙鳳の嫉妬から賈璉を救う(21) | 「翌日の朝」 |
2月 |
元春、賈政に命じて大観園の詩を石に彫り刻ませる(23) 小坊主と小道士が鉄檻寺に送られる(23) 賈芹、鉄檻寺の管理者になる(23) | |
2月22日 | 宝玉と姉妹達が大観園に引き移る(23) | 明記 |
2~3月 | 茗烟、宝玉に芝居本を賈ってくる(23) | |
3月11日? |
宝玉と黛玉、「会真記」を読み、桃の落花を埋める(23) 黛玉、少女役者の芝居の文句を聞いて涙する(23) 賈芸、宝玉の甥になる(24) 賈芸、倪二に金を借りる(24) | 3月中旬と明記 |
3月12日? | 賈芸、熙鳳に香料を献じて機嫌を伺う(24) | |
3月13日? |
賈芸、熙鳳から園の花木管理の仕事をもらう(24) 宝玉、小紅と初めて会う(24) | |
3月14日? | 大観園で植木の仕事始まる(25) | |
3月15日? |
宝玉、賈環が倒した燭台の熱油で大火傷をする(25) 黛玉、宝玉を見舞う(25) | |
3月16日? |
宝玉、史太君に火傷したことを報告する(25) 馬道婆、趙氏と密約を交わす(25) | |
3月17日 | 馬道婆の呪詛により宝玉と熙鳳が狂乱する(25) | 芒種節(4/26)から計算 |
3月20日 | 宝玉と熙鳳、昏睡状態となる(25) | 「みるみる3日がたって」 |
3月21日 | 坊主と道士が玉を清め、宝玉と熙鳳、蘇生する(25) | |
4月24日 | 宝玉と熙鳳、本復する(26) | 養生は33日間 |
4月25日 |
小紅と佳恵、話をする(26) 宝玉、賈芸を書斎に招く(26) 賈蘭、築山に鹿を試射する(26) 宝玉、薛蟠の招宴で馮紫英に会う(26) 黛玉、怡紅院で門前払いを喰う(26) | |
4月26日 |
宝釵、蝶を追い、滴翠亭で小紅と墜児の密談を聞く(27) 小紅、熙鳳の使いをして気に入られる(27) 黛玉、「葬花吟」を口ずさむ(28) 宝玉と黛玉、和解する(28) 宝玉、馮紫英の招酒で、蒋玉函と腰帯を交換する(28) 小紅、熙鳳の侍女になる(28) 元春より端午の節句の品を下賜される(28) | 芒種節 |
4月27日 | 宝玉、宝釵の白い腕に見取れる(29) | |
5月1日 |
清虚観の法要で芝居見物に出かける(29) 張道士、宝玉に見合い話を持ちかける(29) | 法要は5/1~3 |
5月2日 | 宝玉と黛玉が大喧嘩。黛玉、玉の総を切る(29) | |
5月3日 | 宝玉、薛蟠の誕生祝宴に欠席(29) | |
5月4日 |
宝玉と黛玉、和解する(30) 宝玉、宝釵を楊貴妃に例える(30) 宝玉、金釧児にちょっかいを出す(30) 金釧児、王夫人の怒りをかい、屋敷を追い出される(30) 宝玉、齢官が土に薔の字を書くのを見る(30) 宝玉、誤って襲人を足蹴にする(30) 襲人、夜中に血痰を吐く(30) | |
5月5日 | 宝玉、襲人の治療をする(31) 晴雯、扇子を落とし割って宝玉といさかいを起こす(31) | 端午の佳節 |
5月6日 | 湘雲、栄国邸に来る(31) 湘雲、宝玉の落とした金麒麟を拾う(31) 宝玉、黛玉に自らの心の内を打ち明ける(32) 金釧児、井戸に身投げする(32) 忠順親王の執事、宝玉に蒋玉函の所在を尋ねる(33) 賈政、賈環の告げ口を信じて宝玉を折檻する(33) 宝釵と黛玉、宝玉を見舞う(32) 襲人、日頃よりの苦衷を王夫人に訴える(32) 宝玉、黛玉に古いハンカチを贈り、黛玉それに詩を書く(34) 薛蟠、薛未亡人&薛宝釵といさかいを起こす(34) | |
5月7日 | 黛玉、宝玉を見舞う人々を見て涙する(35) 王夫人、玉釧児と鶯児に宝玉の元へ食事を運ばせる(35) 宝玉、玉釧児に蓮の葉のスープを飲ませる(35) 鶯児、宝玉に編み袋を編む(35) | |
5月某日 |
王夫人、襲人を自分づきにする(36) 同日、宝釵、宝玉の枕元で襲人の代わりに刺繍をする(36) 翌日、宝玉、梨香院で齢官と賈薔の恋慕を知る(36) 同日、湘雲、家に帰る(36) | 宝玉「こんな暑い日に」 湘雲の滞在日数から考えて5月中旬? |
8月20日 | 賈政、学政に任じられ、京を発つ(37) | 明記 |
8月21日 | 探春の提案により海棠詩社結成される(37) 第1回の詩会、宝釵が第1等に(37) | 8月25日より逆算 |
8月22日 | 湘雲、栄国邸に来て詩社に加わる(37) | |
8月23日 | 湘雲と宝釵、桂花の花見に史太君らを招く(37) 第2回の詩会、黛玉が第1等に。宝釵ら蟹の詩を詠む(38) 劉婆さんと板児、再び栄国邸を訪れる(39) 劉婆さん、史太君に目通りする(39) | |
8月24日 | 宝玉、劉婆さんの作り話を信じて茗烟にお堂を探させる(39) | |
8月25日 | 史太君、劉婆さんに大観園を案内する(40) 劉婆さん、おどけて座を賑わす(40) 妙玉、櫳翠庵で史太君らに茶を振舞う(41) 劉婆さん、酔って宝玉の寝室で爆睡する(41) 劉婆さん、大姐に巧姐の名を賜う(42) | 玉匣記で調べた日付が八月廿五日 |
8月26日 | 劉婆さん、家に帰る(42) 宝釵、黛玉に雑書に染まらぬよう提言する(42) 稲香村で「大観園の絵」の描き方について相談する(43) | |
9月1日 |
頼尚栄が知事に任命され、挨拶に来る(45) | |
9月2日 | 煕鳳の誕生祝(43) 宝玉、水仙庵で金釧児の霊を祀る(44) 煕鳳、賈璉と鮑二の妻との浮気現場になぐり込む(44) 煕鳳、平児を疑って殴打する(44) 宝玉、怡紅院で平児に誠意を見せる(44) | 史太君「この2日が鳳ちゃんの誕生日」 |
9月3日 |
賈璉、煕鳳と平児に詫びを入れる(45) 鮑二の妻、首を吊って死ぬ(45) 頼婆さん、頼尚栄の祝宴の招待に来る(45) | |
9月10日 |
宝釵、黛玉に燕窩を常食するよう提言する(45) 賈赦、鴛鴦を妾に望み、邢夫人に説得を命じる(46) 鴛鴦、大観園に逃げ、平児と襲人、彼女を気遣う(46) 鴛鴦、説得に来た兄嫁を罵倒する(46) 夜、黛玉、「秋窓風雨の夕」の詩をつくる(45) 夜、宝玉、雨の中を黛玉を見舞う(45) | 9月14日より推定(以下同じ) |
9月11日 |
鴛鴦、髪を切って史太君に訴える(46) 史太君激怒して邢夫人を叱りつける(47) | |
9月14日 |
賈家の一同、頼家の祝宴に招かれる(47) 宝玉、席上で柳湘蓮と会う(47) 湘蓮、北門外で薛蟠を打ち据えて逐電する(47) | 明記 |
10月某日 |
賈雨村、石阿呆の扇子を権力で奪い取る(48) 賈赦、賈璉を打ち据える(48) | |
10月14日 |
薛蟠、張徳輝と共に商用の旅に出る(48) 香菱、大観園に入り宝釵と同居する(48) 香菱、黛玉に詩を学び熱中する(48) | 明記 |
10月16日 |
香菱、夢の中で八行詩をつくる(49) 邢岫烟・宝琴・李姉妹ら栄国邸に到着する(49) 湘雲、叔父の転出に伴い、大観園に入る(49) | |
10月17日 | 初雪が降り、稲香村で詩会の相談をする(48) | 李紈「昨日の定例の日(16日)は…」 |
10月18日 |
宝玉と湘雲、蘆雪庵で鹿肉を焼く(49) 姉妹、蘆雪庵で聯句をつくる(49) 宝玉、妙玉より櫳翠庵の紅梅をもらう(49) | |
10月19日 |
史太君、惜春に絵の注文をつける(50) 宝琴、懐古の詩を披露する(51) 襲人、母危篤のため宿下がりする。母死亡(51) 晴雯、麝月を驚かそうとして夜風に当たる(51) | |
10月20日 |
晴雯、風邪をひき、医師の診断を受ける(51) 煕鳳ら、園内に厨房を設置することを決める(51) | |
10月21日 |
王子騰の誕生日 瀟湘館で宝琴、真々国の女性の漢詩を紹介する(52) 宝玉、史太君よりもらった雀金裘に焦痕をつける(52) 晴雯、腕輪を盗んだ墜児を邸より追い出す(52) 晴雯、夜を徹して雀金裘を繕う(52) | |
12月 |
王子騰、九省都検点に昇任する(52) 賈雨村、大司馬になる(52) 黒山村の烏進孝、寧国邸に年貢を届ける(53) | 「師走の声を聞く頃」 |
12月30日 |
史太君ら、宗祠で拝礼の儀を行う(53) | |
宝玉14歳 | ||
1月15日 |
元宵節。史太君、内輪の宴をひらく(54) 怡紅院で襲人と鴛鴦、互いを慰める(54) | |
1月下旬 | 煕鳳流産し、不養生がたたって悪化する(55) | 「正月の行事も過ぎたばかり」 |
2月頭? |
煕鳳の代わり李紈・探春・宝釵が家事を執る(55) 数日後、探春、呉新登の妻の不手際を叱る(55) 同日、趙氏、探春のところへ怒鳴り込む(55) 同日、探春ら、妻女たちの園内の係り持ちを決める(56) 同日、甄家の妻女が栄国邸を訪れ、宝玉と会う(56) 同日、宝玉、夢に甄宝玉と会う(56) 2日後、宝玉、紫鵑の冗談を信じて精神錯乱に陥る(57) 数日後、宝玉、正気に戻る(57) 数日後、史太君、岫烟と薛蝌の婚儀をまとめる(57) | |
3月 |
岫烟、綿入れを薛家の質屋に入れる(57) 黛玉、岫烟の不遇を嘆ずる(57) | |
3月 |
老太妃薨去し、史太君ら葬儀に参加する(58) 薛未亡人、黛玉と同居する(58) 尤氏、少女役者たちを解任し、芳官ら大観園に入る(58) | |
3月 清明節 |
藕官、園内で紙銭を焚き、夏氏に咎められる(58) 宝玉、藕官をかばう(58) 芳官、義母と悶着を起こし、麝月、この義母を叱る(58) | |
3月 |
史太君ら老太妃の葬送に出立する(58) | 薨去の21日後 |
3月某日 |
湘雲、薔薇硝を所望し、宝釵、鶯児を使いにやる(59) 鶯児、柳葉渚の若枝で花籠を編む(59) 春燕の母と叔母、春燕・鶯児らと衝突する(59) 芳官、賈環に薔薇硝をせがまれ、茉利粉を渡す(60) 趙氏、怡紅院に怒鳴り込み、芳官と大喧嘩す(60) 柳氏、五児の怡紅院勤めの斡旋を芳官に頼む(60) 司棋、柳氏と悶着を起こす(61) 柳五児、盗みの嫌疑で一晩軟禁される(61) 翌日、彩雲が白状し、平児、五児を釈放する(61) 五児、これより病に伏せる(61) | 葬送の数日後 |
夏(4月?) |
宝玉・宝琴・岫烟・平児の誕生祝(62) 湘雲、芍薬の花の元で酔いつぶれる(62) 香菱、草あわせをして裙を汚す(62) 宝玉、香菱に襲人の裙と替えさせる(62) 同夜、怡紅院で宝玉の誕生祝を行う(63) 翌日、宝玉、妙玉からの賀状に返事を送る(63) 同日、宝玉、方官に耶律雄奴・玻璃の名を賜る(63) 同日、賈敬、丹砂を呑んで頓死する(63) 3日後、尤氏、独力で葬儀の手配を整える(63) 同日、尤姉妹、留守居として寧国邸に入る(63) 数日後、賈珍と賈蓉、帰京する(63) | 「時候が暖かくなって」 「この頃は日が長く、夜が短く…」 |
5月4日 |
賈敬の葬儀(64) 数日後、黛玉、「五美吟」を作る(64) 翌日、史太君ら、帰京する(64) | 「4日の日の卯の刻」 |
6月3日 | 賈璉、秘かに尤二姐を娶る(65) | 「3日の黄道吉日」 |
? | 尤三姐、賈珍と賈璉に淫態を示す(65) | |
7月下旬 |
賈璉、尤三姐が柳湘蓮を慕っていることを聞く(66) 数日後、賈璉、平安州に出発する(66) 2日後、湘蓮、薛蟠を強盗から救い、義兄弟の契りを結ぶ(66) 翌日、賈璉、湘蓮に会って婚約を取り決める(66) | |
8月某日 |
湘蓮入京し、宝玉の話を聞いて疑惑を起こす(66) 尤三姐、湘蓮の変心を見て頸を刎ねる(66) 湘蓮、僧について出奔する(66) | 「8月になって」 |
9月? |
宝釵、薛蟠の土産を姉妹達に分配する(67) 熙鳳、尤二姐の件を聞きつける(67) | |
10月 | 賈璉、再び平安州を訪れる(67) | 節度使「10月前後に再訪されたし」 |
10月15日 |
熙鳳、尤二姐を訪ね、大観園に招き入れる(68) 数日後、熙鳳、張華に訴訟を起こさせる(68) 翌日、熙鳳、賈蓉と尤氏を罵倒する(68) 同日、熙鳳、尤二姐を史太君に引き合わせる(68) 数日後、張華、逐電する(69) | 「15日の朝」と明記 |
12月 |
賈璉帰宅し、賈赦より秋桐を賜る(69) 尤二姐、秋桐の毒言を聞いて病臥に伏す(69) 胡君栄、誤って尤二姐を堕胎させる(69) 尤二姐、地金を呑んで自殺する(69) | 尤二姐「こちらに上がって半年」 |
宝玉15歳 | ||
3月1日 |
海棠詩社を桃花社に改名する(70) | 「明日は3月2日…」 |
3月某日 | 瀟湘館で詩会を開き、姉妹達、凧上げをする(70) | 晩春 |
7月? | 賈政、任期を終えて帰京する(71) | 「夏も末、秋の初め」 |
7月28日 | ~8月5日まで史太君八十の賀祝の宴(71) | |
8月3日 |
尤氏の侍女見習、ばあやたちともめる(71) 周瑞の妻、ばあやたちを軟禁する(71) | |
8月4日 |
史太君、喜鸞と四姐を気に入る(71) 邢夫人、煕鳳にばあやたちの釈放を求める(71) 夜、鴛鴦、司棋と従弟の密会を目撃する(71) | 内宴は8月4日 |
8月11日 |
鴛鴦、病床についた司棋と煕鳳を見舞う(72) 賈璉、鴛鴦に史太君の資産借用を依頼す(72) 来旺の妻、彩霞を息子の嫁に強要する(72) 趙氏、彩霞と賈環の婚儀を賈政に打診するが失敗(72) 宝玉、仮病を使って父の追求を避ける(73) | 中秋節から逆算 |
8月12日 |
史太君、賭場の胴元を厳罰に処す(73) 俊大姐、園で枕絵の香袋を拾う(73) 王住児の妻、迎春に母の取りなしを申し入れる(73) 探春と平児、王住児の妻を叱りつける(73) 煕鳳、王夫人に香袋の件で潔白を主張する(74) 王夫人、王善保の妻の讒言を信じて晴雯を叱る(74) 夜、大観園内の捜索が行われる(74) | 中秋節から逆算 |
8月13日 |
煕鳳、再び病に伏せる(74) 惜春、尤氏との絶交を宣言する(74) 宝釵、嫌疑を避けて大観園を出る(74) 尤氏、賈珍の賭場をのぞき見る(74) | 中秋節から逆算 |
8月14日 | 寧国邸で月見の宴(75) | 中秋節から逆算 |
8月15日 |
栄国邸で月見の宴(75) 黛玉と湘雲、凹晶館で聯句を作る(76) 妙玉、二人を庵に招き、続作する(76) | 中秋節 |
8月16日 |
司棋・晴雯・四児・芳官、邸より出される(77) 宝玉、ひそかに晴雯の家を訪れる(77) その夜、晴雯、病没する(77) | |
8月17日 | 宝玉、賈政の前で林四娘の詩を作る(78) | |
8月某日 |
宝玉、芙蓉の前で「芙蓉女児誄」を詠む(79) 翌日、迎春と孫紹祖の縁組みが決まる(79) 同日、宝玉、香菱より薛蟠と金桂の婚儀を聞く(79) 同夜より宝玉、病に伏せる | |
8~11月 |
迎春、孫家に嫁ぐが虐待を受ける(80) 金桂、薛蟠に嫁ぐが日々大暴れする(80) 金桂、香菱を秋菱と改名させる(80) 金桂、計略で香菱を虐待し、香菱、宝釵づきに(80) | 宝玉の療養中 (約100日) |
12月? | 宝玉、天斉廟に願解きに行く(80) |