紅楼夢年表

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(3)紅楼夢詳細年表(第81~120回)

出来事のあとの( )は回数を示しています。
時期出来事根拠
宝玉16歳
迎春、泣きながら孫家に帰る(81)
数日後、宝玉、迎春の悲運を嘆じる(81)
同日、宝玉、探春・李姉妹らと釣りをする(81)
同日、馬道婆と趙氏の悪事露見する(81)
翌々日、宝玉再び家塾に入る(81)
翌日、賈代儒、宝玉に論語二句を解釈させる(82)
大観園の春景
襲人、自分の行く末を案じて黛玉の意中を探る(82)
同夜、黛玉、悪夢を見て喀血する(82)
翌日、惜春の「大観園の図」ほぼ完成する(82)
同日、探春と湘雲、黛玉を見舞う(82)
翌日、賈政、元春妃病気の報を受ける(83)
翌日、史太君ら元春妃の見舞いで参内する(83)
 
初夏? 元春の病全快する(84)
金桂、宝蟾と大喧嘩し、薛母娘に当たる(84)
数日後、史太君、賈政に宝玉の結婚を打診する(84)
同日、賈政、宝玉の学を試す(84)
同日、王爾調、張家の娘を宝玉の嫁に勧める(84)
同日、巧姐、引きつけを起こす(84)
翌日、史太君、張家との縁談を断る(84)
同日、煕鳳、金玉縁を史太君に説く(84)
同日、賈環、薬鍋をひっくり返して煕鳳の怨みをかう(84)
賈政「あれ(宝玉入塾)から
そろそろ2ヶ月」
9月? 北静郡王の誕生日、宝玉、通霊玉の模造品を賜る(85)
数日後、史太君、宝玉と宝釵の婚儀を議す(85)
翌日、賈芸、宝玉に縁談の手紙を送る(85)
翌日、賈政、工部郎中に任命される(85)
翌々日、黛玉の誕生日<誤り>(85)
同日、薛蟠、人を殺して逮捕されたとの報至る(85)
数日後、薛蝌、蟠薛救命のため奔走する(85)
数日後、県知事、薛蝌に買収され、裁判をやり直す(86)
 
9月 周貴妃薨去(86)
 
9月某日 黛玉、宝玉に琴譜を講義する(86)
同日、宝玉、惜春を訪ねて妙玉に会う(87)
同日、宝玉と妙玉、黛玉の琴を聴く(87)
同夜、妙玉、邪念を起こして妄想を見る(87)
数日後、宝玉、史太君に賈蘭を賞賛する(87)
翌日、周瑞と鮑二が喧嘩し、賈珍、鮑二を追放す(88)
同日、賈芸、煕鳳に仕事をもらいに来て退けられる(88)
同日、大観園に幽霊が出るとの噂立つ(88)
黛玉「まだ9月の真ん中」
賈芸「まもなく重陽節」
10月中旬 宝玉、雀金裘を見て晴雯を偲ぶ(89)
翌日、宝玉、晴雯の部屋で詞を書く(89)
同日、雪雁、宝玉婚儀の噂を紫鵑に話す(89)
同日、黛玉、それを盗み聞いて自殺を決意する(89)
明記
10月下旬 黛玉、絶食に入る(89)
雪雁、侍書から真相を聞き、黛玉の病たちまち癒ゆ(90)
数日後、史太君、宝玉と宝釵の婚儀を議す(90)
同日、岫烟、老婆の悪態を受ける(90)
同日、煕鳳、岫烟を哀れんで衣服を贈る(90)
同日、薛蝌、岫烟を思って詩を書く(90)
同夜、宝蟾、薛蝌に酒果を届ける(90)
翌朝、宝蟾、金桂に薛蝌籠絡の計を授ける(91)
数日後、金桂、義弟の夏三と密会する(91)
「半月の後には」
10月下旬 薛蟠の審議、道庁で却下されたとの手紙届く(91)
同日、宝釵、熱を出して寝込む(91)
逆算で10月21~22日
10月29日 宝釵の病癒える(91)
王夫人と賈政、宝玉の婚儀の時期を議す(91)
宝釵に「7、8日の治療を加えた」
賈政「今は冬の末」は誤り
10月30日 宝玉と黛玉、禅問答をする(91) 宝玉「明日は11月の1日」
11月1日 史太君、消寒会の宴を設ける(92)
宝玉、巧姐に「列女伝」を講釈する(92)
司棋と潘又安、自殺する(92)
馮紫英、賈政に舶来品を売りに来る(92)
煕鳳、これを断る(92)
カク家荘の小作料を積んだ車両が徴発される(92)
明記
11月2日 宝玉、臨安伯邸で蒋玉函に再会する(92)
包勇、賈邸の門を叩く(92)
 
11月 賈芹の水月庵での悪事が露見する(93)
同日、頼大、水月庵の尼・道士を大観園に押し込める(93)
翌日、王夫人、尼らを屋敷から追い出す(94)
同日、怡紅院の海棠が狂い咲きする(94)
同日、宝玉、通霊玉を紛失する(94)
同日、林之孝の妻、測字屋に玉の所在を占わせる(94)
同日、岫烟に頼まれ、妙玉、扶乩をする(94)
史太君「今は11月だけど」
12月 王子騰、内閣大学士に陞任との報伝わる(95) 「半月後に上京」
12月19日 元春妃、薨去する(95)
数日後、宝玉、瘋癲の症状を呈し始める(95)
数日後、王夫人、史太君に玉の紛失を申し出る(95)
同日、史太君の命で玉捜索の貼紙が出される(95)
数日後、小男が贋物の通霊玉を持参する(95)
明記
宝玉17歳
1月17日 王子騰、上京の途中で頓死する(96)
明記
2月 賈政、江西省の糧道に任命される(96) 明記
2月? 史太君、宝玉と宝釵の婚儀を賈政に承諾させる(96)
同日、襲人、王夫人に宝玉と黛玉の経緯を告白する(96)
数日後、黛玉、傻大姐から宝玉の婚儀を聞く(96)
同日、黛玉喀血し、絶望して病床につく(96)
翌日、煕鳳、宝玉の意中を探る(97)
7日後、黛玉、病床で古ハンカチを焚く(97)
翌日、宝玉と宝釵の婚儀(97)
同時刻に黛玉、息を引き取る(97)
翌日、賈政、江西の任地に赴く(97)
8日後、宝玉、病に伏せ、畢知庵の治療を受ける(98)
翌日、宝釵、宝玉に黛玉の死を告げる(98)
数日後、宝玉、瀟湘館を訪れる(98)
 
時期不明 賈政、李十児に言いくるめられて法を曲げる(99)
周瓊、息子と探春の婚儀を賈政に申し出る(99)
賈政、官報に薛蟠の上奏文を見る(99)
薛未亡人、宝釵に薛家破産を告げる(100)
金桂、薛蝌の誘惑に失敗し、香菱を恨む(100)
宝玉、探春の降嫁を聞いて涙する(100)
賈政は赴任して一月
「日増しに暑くなるこの頃」
元春の喪明け(9ヶ月)
宝玉の療養が100日
で矛盾…
10月28日 王煕鳳、大観園で可卿の幽霊に会う(101) 落葉と寒風の季節
11月1日 煕鳳、散花寺に参拝する(101)
柳五児、侍女見習として怡紅院に入る(102)
 
11月2日 探春、江南の周家に嫁ぐため屋敷を出発する(102)  
冬? 尤氏、大観園で物の怪にあたり発狂する(102)
毛半仙、占トをして病因を占う(102)
 
宝玉18歳
春? 賈珍・賈蓉が次々と病む(102)
大観園に妖怪が出るとの噂もっぱら(102)
賈赦、大観園で妖邪祓いの法要を行う(102)
賈政、節度使に弾劾されたとの報至る(102)
同夜、金桂、香菱を毒殺せんとし自ら呑んで死ぬ(103)
翌日、金桂の母兄、薛家に怒鳴り込む(103)
同日、宝蟾、金桂の死因を推定する(103)
「そんなことが数ヶ月も続いて」
不明 賈雨村、急流津の廟で士隠に会う(103)
翌日、倪二、雨村に悪態をついて捕まる(104)
同日、倪二の妻娘、賈芸に取りなしを依頼する(104)
翌日、賈芸、栄国邸で門前払いされる(104)
数日後、別人の手で倪二釈放され、賈家への復讐を誓う(104)
 
不明 賈政、任務を退いて帰京する(104)
同日、王夫人、黛玉の死を賈政に告げる(104)
3日後、賈政帰館の歓迎会(105)
同日、錦衣府軍、寧国邸と賈赦の財産を没収する(105)
同日、賈赦と賈珍、世襲職を剥奪され、逮捕される(105)
同日、北静郡王、勅旨を奉じて栄国邸に至る(105)
同日、高利貸の証文を発見され、煕鳳気絶する(105)
翌日、賈政、参内して罪の取りなしを頼む(106)
数日後、賈珍と賈赦の流罪が確定する(107)
同日、史太君、私財を分配して家政を処理する(107)
同日、賈珍と賈赦、任地に発つ(107)
同日、賈政、恩典により栄国邸の世襲を継ぐ(107)
 
不明 包勇、雨村に悪態をつき、大観園の番人にされる(107)  
宝玉19歳
1月19日 史湘雲、嫁入後初めて挨拶に来る(108)
宝釵の誕生日から逆算
1月20日 宝釵の誕生前祝、一同談笑できず
迎春、許されて里帰りする(108)
宝玉、襲人と共に秘かに瀟湘館を訪れる(108)
宝玉、夢枕に黛玉に会わんとして果たせず(109)
宝釵の誕生日から逆算
1月21日 迎春、泣きながら栄国邸を辞する(109)
宝玉、柳五児を晴雯に見立てて恋慕する(109)
宝釵の誕生日
1月22日 史太君、胃もたれから病を発す(109)
宝釵、懐妊する(109)
 
1月23日 史太君、宝玉に漢の玉ケツを授ける(109)
数日後、妙玉が史太君を見舞う(109)
 
不明 迎春が病死する(109)  
不明 史太君が死去する(110)
3日後、煕鳳が葬儀の指揮を執る(110)
一切が周到さを欠き、人望を失う(110)
数日後、李紈、煕鳳のために衆人を諭す(110)
 
不明 湘雲、栄国邸に哀哭に訪れる(110)
翌日、煕鳳、辱められて喀血する(110)
同夜、鴛鴦、梁に首を吊って自害する(111)
翌日、史太君の出葬(111)
同日、妙玉、惜春を訪ねる(111)
同夜、周瑞の義子・何三ら、邸に強盗に入る(111)
包勇、これらと戦い、何三を打ち殺す(112)
翌日、賈璉、賈芸・林之孝らを叱責する(112)
同日、琥珀、盗難品目録を作成する(112)
同夜、妙玉、賊にさらわれる(112)
翌日、惜春、これを聞いて出家の決意を固める(112)
同日、鉄檻寺で趙氏、発狂する(112)
同日、賈政・王夫人・宝玉ら邸に戻る(112)
翌日、賈政、周瑞らを追放する(112)
同日、趙氏、悪鬼に責められて狂死する(112)
数日後、劉婆さん、栄国邸を訪れ、熙鳳を見舞う(113)
同日、熙鳳、夢で尤二姐に懺悔する(113)
 
不明 宝玉、紫鵑を訪ね、真情を訴える(113)
同夜、熙鳳の容態が悪化し、死亡する(114)
同夜、王仁と巧姐が諍い、不仲となる(114)
 
不明 甄応嘉、世襲職を返還される(114)
2日後、応嘉、栄国邸を訪れる(114)
翌日、応嘉、勅命により海彊に発つ(114)
同日、惜春、地蔵庵の尼に出家の決意を語る(115)
数日後、甄宝玉、栄国邸を訪れ、宝玉と対面する(115)
宝玉、甄宝玉の考えを聴いて失望する(115)
宝玉20歳
春? 宝玉、人事不省に陥る(115)
同日、かさ頭の僧、通霊玉を持参し、宝玉甦る(115)
同日、麝月の一言に、宝玉昏倒する(115)
同日、宝玉、夢に再び太虚幻境を訪れる(116)
宝玉、金陵十二釵を閲覧し、仙縁を悟る(116)
同日、宝玉覚醒し、以後児女の情を断つ(116)
史太君の3年の喪が明ける
春? 賈政、史太君らの柩を奉じて江南に発つ(116)
同日、再びかさ頭の僧が現れる(116)
宝玉、玉を返そうとして襲人・紫鵑の抵抗に会う(117)
同日、賈璉、父危篤の報を受け、流刑地に発つ(117)
これより賈芸と賈薔が家政を執る(117)
 
春? 賈芸と賈薔、邢徳全・王仁・賈環と酒宴の日々を送る(117)  
不明 賈雨村が弾劾・逮捕されたの報至る(117)
同夜、王夫人、ついに惜春の出家を認める(117)
紫鵑、惜春に従うことを申し出る(117)
 
夏? 王仁ら、巧姐を外藩王に売り飛ばさんと謀る(118)
数日後、平児、事態を察知して王夫人に泣きつく(118)
同日、邢夫人、王夫人の訴えに耳を貸さず(118)
同日、賈政より探春まもなく帰京との手紙届く(118)
同日、宝釵、理を説いて宝玉を諫める(118)
同日、宝玉、科挙の勉強を始める(118)
「試験期日は目の前」
8月3日 宝玉、鶯児に宝釵を託す(119) 明記
8月8日 宝玉と賈蘭、郷試に赴く(119)
劉婆さん栄国邸を訪れ、事態を知って知恵を授ける(119)
平児、巧姐を連れて栄国邸を脱出する(119)
藩王、怒って賈芸・賈環らを門前払いする(119)
挙士の入場日
8月15日 宝玉、試験終了後に行方不明となる(119)
数日後、探春帰京する(119)
挙試最終試験日
9月 宝玉と賈蘭、挙人に及第する(119)
翌日、大赦令が発せられ、賈赦・賈珍が免罪となる(119)
2日後、賈璉帰京し、巧姐と平児、邸に戻る(119)
合格発表は9月
賈政、毘陵で坊主姿の宝玉に会う(120)
 
薛蟠、放免されて家に戻り、香菱を正妻とする(120)
数日後、賈政、江南より帰京する(120)
翌日、天子より宝玉に「文妙真人」の号を賜る(120)
同日、惜春、櫳翠庵に入る(120)
同日、賈政、巧姐の周家への降嫁を認める(120)
数日後、襲人、蒋玉函に嫁ぐ(120)
 
後日 賈雨村、急流津で再び甄士隠に会う(120)
香菱、難産で死に、士隠に迎えられる(120)