◯出来事のあとの( )は回数を示しています。
時期 | 出来事 | 根拠 |
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宝玉16歳 | ||
春 |
迎春、泣きながら孫家に帰る(81) 数日後、宝玉、迎春の悲運を嘆じる(81) 同日、宝玉、探春・李姉妹らと釣りをする(81) 同日、馬道婆と趙氏の悪事露見する(81) 翌々日、宝玉再び家塾に入る(81) 翌日、賈代儒、宝玉に論語二句を解釈させる(82) | 大観園の春景 |
春 |
襲人、自分の行く末を案じて黛玉の意中を探る(82) 同夜、黛玉、悪夢を見て喀血する(82) 翌日、惜春の「大観園の図」ほぼ完成する(82) 同日、探春と湘雲、黛玉を見舞う(82) 翌日、賈政、元春妃病気の報を受ける(83) 翌日、史太君ら元春妃の見舞いで参内する(83) | |
初夏? |
元春の病全快する(84) 金桂、宝蟾と大喧嘩し、薛母娘に当たる(84) 数日後、史太君、賈政に宝玉の結婚を打診する(84) 同日、賈政、宝玉の学を試す(84) 同日、王爾調、張家の娘を宝玉の嫁に勧める(84) 同日、巧姐、引きつけを起こす(84) 翌日、史太君、張家との縁談を断る(84) 同日、煕鳳、金玉縁を史太君に説く(84) 同日、賈環、薬鍋をひっくり返して煕鳳の怨みをかう(84) | 賈政「あれ(宝玉入塾)から そろそろ2ヶ月」 |
9月? |
北静郡王の誕生日、宝玉、通霊玉の模造品を賜る(85) 数日後、史太君、宝玉と宝釵の婚儀を議す(85) 翌日、賈芸、宝玉に縁談の手紙を送る(85) 翌日、賈政、工部郎中に任命される(85) 翌々日、黛玉の誕生日<誤り>(85) 同日、薛蟠、人を殺して逮捕されたとの報至る(85) 数日後、薛蝌、蟠薛救命のため奔走する(85) 数日後、県知事、薛蝌に買収され、裁判をやり直す(86) | |
9月 |
周貴妃薨去(86) | |
9月某日 |
黛玉、宝玉に琴譜を講義する(86) 同日、宝玉、惜春を訪ねて妙玉に会う(87) 同日、宝玉と妙玉、黛玉の琴を聴く(87) 同夜、妙玉、邪念を起こして妄想を見る(87) 数日後、宝玉、史太君に賈蘭を賞賛する(87) 翌日、周瑞と鮑二が喧嘩し、賈珍、鮑二を追放す(88) 同日、賈芸、煕鳳に仕事をもらいに来て退けられる(88) 同日、大観園に幽霊が出るとの噂立つ(88) | 黛玉「まだ9月の真ん中」 賈芸「まもなく重陽節」 |
10月中旬 |
宝玉、雀金裘を見て晴雯を偲ぶ(89) 翌日、宝玉、晴雯の部屋で詞を書く(89) 同日、雪雁、宝玉婚儀の噂を紫鵑に話す(89) 同日、黛玉、それを盗み聞いて自殺を決意する(89) | 明記 |
10月下旬 |
黛玉、絶食に入る(89) 雪雁、侍書から真相を聞き、黛玉の病たちまち癒ゆ(90) 数日後、史太君、宝玉と宝釵の婚儀を議す(90) 同日、岫烟、老婆の悪態を受ける(90) 同日、煕鳳、岫烟を哀れんで衣服を贈る(90) 同日、薛蝌、岫烟を思って詩を書く(90) 同夜、宝蟾、薛蝌に酒果を届ける(90) 翌朝、宝蟾、金桂に薛蝌籠絡の計を授ける(91) 数日後、金桂、義弟の夏三と密会する(91) | 「半月の後には」 |
10月下旬 |
薛蟠の審議、道庁で却下されたとの手紙届く(91) 同日、宝釵、熱を出して寝込む(91) | 逆算で10月21~22日 |
10月29日 |
宝釵の病癒える(91) 王夫人と賈政、宝玉の婚儀の時期を議す(91) | 宝釵に「7、8日の治療を加えた」 賈政「今は冬の末」は誤り |
10月30日 | 宝玉と黛玉、禅問答をする(91) | 宝玉「明日は11月の1日」 |
11月1日 |
史太君、消寒会の宴を設ける(92) 宝玉、巧姐に「列女伝」を講釈する(92) 司棋と潘又安、自殺する(92) 馮紫英、賈政に舶来品を売りに来る(92) 煕鳳、これを断る(92) カク家荘の小作料を積んだ車両が徴発される(92) | 明記 |
11月2日 |
宝玉、臨安伯邸で蒋玉函に再会する(92) 包勇、賈邸の門を叩く(92) | |
11月 |
賈芹の水月庵での悪事が露見する(93) 同日、頼大、水月庵の尼・道士を大観園に押し込める(93) 翌日、王夫人、尼らを屋敷から追い出す(94) 同日、怡紅院の海棠が狂い咲きする(94) 同日、宝玉、通霊玉を紛失する(94) 同日、林之孝の妻、測字屋に玉の所在を占わせる(94) 同日、岫烟に頼まれ、妙玉、扶乩をする(94) | 史太君「今は11月だけど」 |
12月 | 王子騰、内閣大学士に陞任との報伝わる(95) | 「半月後に上京」 |
12月19日 |
元春妃、薨去する(95) 数日後、宝玉、瘋癲の症状を呈し始める(95) 数日後、王夫人、史太君に玉の紛失を申し出る(95) 同日、史太君の命で玉捜索の貼紙が出される(95) 数日後、小男が贋物の通霊玉を持参する(95) | 明記 |
宝玉17歳 | ||
1月17日 |
王子騰、上京の途中で頓死する(96) | 明記 |
2月 | 賈政、江西省の糧道に任命される(96) | 明記 |
2月? |
史太君、宝玉と宝釵の婚儀を賈政に承諾させる(96) 同日、襲人、王夫人に宝玉と黛玉の経緯を告白する(96) 数日後、黛玉、傻大姐から宝玉の婚儀を聞く(96) 同日、黛玉喀血し、絶望して病床につく(96) 翌日、煕鳳、宝玉の意中を探る(97) 7日後、黛玉、病床で古ハンカチを焚く(97) 翌日、宝玉と宝釵の婚儀(97) 同時刻に黛玉、息を引き取る(97) 翌日、賈政、江西の任地に赴く(97) 8日後、宝玉、病に伏せ、畢知庵の治療を受ける(98) 翌日、宝釵、宝玉に黛玉の死を告げる(98) 数日後、宝玉、瀟湘館を訪れる(98) | |
時期不明 |
賈政、李十児に言いくるめられて法を曲げる(99) 周瓊、息子と探春の婚儀を賈政に申し出る(99) 賈政、官報に薛蟠の上奏文を見る(99) 薛未亡人、宝釵に薛家破産を告げる(100) 金桂、薛蝌の誘惑に失敗し、香菱を恨む(100) 宝玉、探春の降嫁を聞いて涙する(100) |
賈政は赴任して一月 「日増しに暑くなるこの頃」 元春の喪明け(9ヶ月) 宝玉の療養が100日 で矛盾… |
10月28日 | 王煕鳳、大観園で可卿の幽霊に会う(101) | 落葉と寒風の季節 |
11月1日 |
煕鳳、散花寺に参拝する(101) 柳五児、侍女見習として怡紅院に入る(102) | |
11月2日 | 探春、江南の周家に嫁ぐため屋敷を出発する(102) | |
冬? |
尤氏、大観園で物の怪にあたり発狂する(102) 毛半仙、占トをして病因を占う(102) | |
宝玉18歳 | ||
春? |
賈珍・賈蓉が次々と病む(102) 大観園に妖怪が出るとの噂もっぱら(102) 賈赦、大観園で妖邪祓いの法要を行う(102) 賈政、節度使に弾劾されたとの報至る(102) 同夜、金桂、香菱を毒殺せんとし自ら呑んで死ぬ(103) 翌日、金桂の母兄、薛家に怒鳴り込む(103) 同日、宝蟾、金桂の死因を推定する(103) | 「そんなことが数ヶ月も続いて」 |
不明 |
賈雨村、急流津の廟で士隠に会う(103) 翌日、倪二、雨村に悪態をついて捕まる(104) 同日、倪二の妻娘、賈芸に取りなしを依頼する(104) 翌日、賈芸、栄国邸で門前払いされる(104) 数日後、別人の手で倪二釈放され、賈家への復讐を誓う(104) | |
不明 |
賈政、任務を退いて帰京する(104) 同日、王夫人、黛玉の死を賈政に告げる(104) 3日後、賈政帰館の歓迎会(105) 同日、錦衣府軍、寧国邸と賈赦の財産を没収する(105) 同日、賈赦と賈珍、世襲職を剥奪され、逮捕される(105) 同日、北静郡王、勅旨を奉じて栄国邸に至る(105) 同日、高利貸の証文を発見され、煕鳳気絶する(105) 翌日、賈政、参内して罪の取りなしを頼む(106) 数日後、賈珍と賈赦の流罪が確定する(107) 同日、史太君、私財を分配して家政を処理する(107) 同日、賈珍と賈赦、任地に発つ(107) 同日、賈政、恩典により栄国邸の世襲を継ぐ(107) | |
不明 | 包勇、雨村に悪態をつき、大観園の番人にされる(107) | |
宝玉19歳 | ||
1月19日 |
史湘雲、嫁入後初めて挨拶に来る(108) | 宝釵の誕生日から逆算 |
1月20日 |
宝釵の誕生前祝、一同談笑できず 迎春、許されて里帰りする(108) 宝玉、襲人と共に秘かに瀟湘館を訪れる(108) 宝玉、夢枕に黛玉に会わんとして果たせず(109) | 宝釵の誕生日から逆算 |
1月21日 |
迎春、泣きながら栄国邸を辞する(109) 宝玉、柳五児を晴雯に見立てて恋慕する(109) | 宝釵の誕生日 |
1月22日 |
史太君、胃もたれから病を発す(109) 宝釵、懐妊する(109) | |
1月23日 |
史太君、宝玉に漢の玉ケツを授ける(109) 数日後、妙玉が史太君を見舞う(109) | |
不明 | 迎春が病死する(109) | |
不明 |
史太君が死去する(110) 3日後、煕鳳が葬儀の指揮を執る(110) 一切が周到さを欠き、人望を失う(110) 数日後、李紈、煕鳳のために衆人を諭す(110) | |
不明 |
湘雲、栄国邸に哀哭に訪れる(110) 翌日、煕鳳、辱められて喀血する(110) 同夜、鴛鴦、梁に首を吊って自害する(111) 翌日、史太君の出葬(111) 同日、妙玉、惜春を訪ねる(111) 同夜、周瑞の義子・何三ら、邸に強盗に入る(111) 包勇、これらと戦い、何三を打ち殺す(112) 翌日、賈璉、賈芸・林之孝らを叱責する(112) 同日、琥珀、盗難品目録を作成する(112) 同夜、妙玉、賊にさらわれる(112) 翌日、惜春、これを聞いて出家の決意を固める(112) 同日、鉄檻寺で趙氏、発狂する(112) 同日、賈政・王夫人・宝玉ら邸に戻る(112) 翌日、賈政、周瑞らを追放する(112) 同日、趙氏、悪鬼に責められて狂死する(112) 数日後、劉婆さん、栄国邸を訪れ、熙鳳を見舞う(113) 同日、熙鳳、夢で尤二姐に懺悔する(113) | |
不明 |
宝玉、紫鵑を訪ね、真情を訴える(113) 同夜、熙鳳の容態が悪化し、死亡する(114) 同夜、王仁と巧姐が諍い、不仲となる(114) | |
不明 |
甄応嘉、世襲職を返還される(114) 2日後、応嘉、栄国邸を訪れる(114) 翌日、応嘉、勅命により海彊に発つ(114) 同日、惜春、地蔵庵の尼に出家の決意を語る(115) 数日後、甄宝玉、栄国邸を訪れ、宝玉と対面する(115) 宝玉、甄宝玉の考えを聴いて失望する(115) | |
宝玉20歳 | ||
春? |
宝玉、人事不省に陥る(115) 同日、かさ頭の僧、通霊玉を持参し、宝玉甦る(115) 同日、麝月の一言に、宝玉昏倒する(115) 同日、宝玉、夢に再び太虚幻境を訪れる(116) 宝玉、金陵十二釵を閲覧し、仙縁を悟る(116) 同日、宝玉覚醒し、以後児女の情を断つ(116) | 史太君の3年の喪が明ける |
春? |
賈政、史太君らの柩を奉じて江南に発つ(116) 同日、再びかさ頭の僧が現れる(116) 宝玉、玉を返そうとして襲人・紫鵑の抵抗に会う(117) 同日、賈璉、父危篤の報を受け、流刑地に発つ(117) これより賈芸と賈薔が家政を執る(117) | |
春? | 賈芸と賈薔、邢徳全・王仁・賈環と酒宴の日々を送る(117) | |
不明 |
賈雨村が弾劾・逮捕されたの報至る(117) 同夜、王夫人、ついに惜春の出家を認める(117) 紫鵑、惜春に従うことを申し出る(117) | |
夏? |
王仁ら、巧姐を外藩王に売り飛ばさんと謀る(118) 数日後、平児、事態を察知して王夫人に泣きつく(118) 同日、邢夫人、王夫人の訴えに耳を貸さず(118) 同日、賈政より探春まもなく帰京との手紙届く(118) 同日、宝釵、理を説いて宝玉を諫める(118) 同日、宝玉、科挙の勉強を始める(118) | 「試験期日は目の前」 |
8月3日 | 宝玉、鶯児に宝釵を託す(119) | 明記 |
8月8日 |
宝玉と賈蘭、郷試に赴く(119) 劉婆さん栄国邸を訪れ、事態を知って知恵を授ける(119) 平児、巧姐を連れて栄国邸を脱出する(119) 藩王、怒って賈芸・賈環らを門前払いする(119) | 挙士の入場日 |
8月15日 |
宝玉、試験終了後に行方不明となる(119) 数日後、探春帰京する(119) | 挙試最終試験日 |
9月 |
宝玉と賈蘭、挙人に及第する(119) 翌日、大赦令が発せられ、賈赦・賈珍が免罪となる(119) 2日後、賈璉帰京し、巧姐と平児、邸に戻る(119) | 合格発表は9月 |
冬 |
賈政、毘陵で坊主姿の宝玉に会う(120) | |
冬 |
薛蟠、放免されて家に戻り、香菱を正妻とする(120) 数日後、賈政、江南より帰京する(120) 翌日、天子より宝玉に「文妙真人」の号を賜る(120) 同日、惜春、櫳翠庵に入る(120) 同日、賈政、巧姐の周家への降嫁を認める(120) 数日後、襲人、蒋玉函に嫁ぐ(120) | |
後日 |
賈雨村、急流津で再び甄士隠に会う(120) 香菱、難産で死に、士隠に迎えられる(120) |