紅楼夢人物事典


名前のあとの( )内は宝玉15歳(第80回)時での年齢。秦鐘や林如海等それ以前に亡くなった者は、生きていた場合の年齢です(怪しい部分多し)。詳しくはこちらをご覧ください。
重要な人物 やや重要な人物 名前しか出てこない人物。 ただし、いい加減な個人主観によっています。

其の5 賈家の侍女
「一等大丫頭」・「二等大丫頭」・「小丫頭」に分けられ、 日本語訳では「一流どころの侍女(女中)」・「二流どころの侍女(女中)」・「侍女見習(小女中)」となっています。

(1) 宝玉づき
主だった侍女8人と侍女見習8人とのことです。

花襲人(17) /又副12釵
 宝玉の侍女。本名は珍珠。2月12日生。実家は邸から半里、父は故人、母も襲人15才の時死亡しました。栄国邸に売られ、史太君→湘雲→宝玉づきに。宝玉によく尽くし、王夫人にも絶大の信頼を得ています。「桂の如く蘭の如し」と誉められ、いずれは宝玉の愛妾になるものと自他共に認めていましたが、宝玉の失踪後、親戚の仲立ちで蒋玉函に嫁ぎました。
 ■花自芳
 襲人の兄。第19回で宝玉と茗烟が襲人宅を訪れた時、茗烟が彼を呼んでいます。この時花自芳と母は襲人を買い戻す算段をしており、襲人は泣いて拒否していました。
 ■蒋玉函(20前後)
 忠順親王府お抱えの俳優。小旦→座頭。幼名は琪官、名声は天下に響きわたっていました。馮紫英が設けた宴で宝玉と初対面し、腰帯を交換します(第28回)。宝玉の失踪後に襲人を娶り、優しくいたわっています。

晴 雯(16) /又副12釵
 宝玉の侍女。父母は早逝。10歳の時、頼大に買われ、史太君づき→宝玉づきに。短気で口が悪く、王善保の妻の讒言で王夫人の怒りをかい、邸を追い出されました。病気(肺病?)と失意で翌日死亡。宝玉がその死を悼んで芙蓉の花の前でお祈りをします。
 ■呉 貴
 晴雯の従兄。腕の立つ料理人でしたが、落ちぶれて放浪し、頼大の家に買い取ってもらいました。妻を娶ってからは堕落し、酒びたりの生活を送ります。庚辰本では「多官」と同一人物。
 ■燈姑娘児
 晴雯の兄嫁。元は頼大の屋敷の女。感冒の気味があり、薬の服用を誤って死にます(第102回)。折しも大観園に妖怪が出るとの騒ぎでしたので、外部の者は「妖怪に精を吸い取られたのだ」との噂を立てました。庚辰本では「多姐」と同一人物。

麝 月
 宝玉の侍女。第20回では晴雯達が皆遊びに行った後、一人部屋番しており、宝玉が「第二の襲人だ」と言っています。宝玉失踪後は邸を出されて小者と連れ添わされたものと思われます。
 探佚学によれば、襲人の婚姻後は麝月が宝玉の妾として残り、宝玉・宝釵夫妻と共に困窮にあえぐ生活を送ることになるそうです。

秋 紋
 宝玉の侍女。第95回では通霊玉を無くした宝玉が史太君のもとで暮らすようになった時、襲人と共に宝玉の世話をしています。宝玉の失踪後は嫁に出されたものと思われます。

碧 痕
 宝玉の侍女。第31回では宝玉が晴雯と言い争って「邸を出す」と騒ぎ始め、襲人が跪いて許しを乞うのを見て、秋紋・麝月と共に入ってきて跪いています。

檀 雲
 宝玉の侍女ですが、登場回数が少ない上に目立つ場面がありません。紅玉が宝玉の部屋へ上がり込んだ時(第24回)は母の誕生日で宿下がりしていました。

綺 霰
 宝玉の侍女。惠佳に「癪にさわるのは晴雯や綺霰といった連中が上の部類に入っていること」と言われており(第26回)、周囲にはよく思われていないようです。

茜 雪
 宝玉の侍女。第8回で楓露茶を李婆さんに飲まれてしまったことから、「あいつが何様なんだ」と宝玉が癇癪を起こして茶碗を投げ割ってしまいます。この件で邸を追い出されたようです。
 探佚学によれば、賈家の家産没収後に、茜雪は賈芸・小紅夫妻とともに宝玉を獄中から救う役割を演じるそうです。「曹周本」では茜雪は獄卒と結婚し、夫の力を借りて獄中の宝玉に手を回したということになっています。

紫 綃
 宝玉の侍女? 第27回で紅玉が稲香村に向かう途中に会った侍女達の中に、彼女の名前があり、第28回では元春に賜った宝玉の品を持って黛玉のもとへ行っています。第64話では他の侍女達とお手玉をしています。

媚 人
 宝玉の侍女。第5回で宝玉が秦可卿の部屋で昼寝をした時に、襲人・晴雯・麝月と共に付き添いました。ここだけの登場のため程本では彼女の代わりに秋紋が入っているそうです。

惠香(四児)
 宝玉の侍女見習。もとの名は芸香でしたが、襲人は「惠香」、宝玉は「四児」と名づけました。宝玉と同日の生。宝玉と「同じ日に生まれた者は夫婦になる定め」との内緒話を王夫人に知られ、邸を出されました。

柳五児(17)
 生来ひ弱で病気がち。芳官を通じて怡光院入りを画策していましが、玫瑰露&茯苓霜の盗難の冤罪を被り、林之孝に軟禁され、病に伏します。これが元で亡くなりました。程本ではその後熙鳳の口利きで宝玉づきに。晴雯と瓜二つ。やがて宝玉への恋慕を断切り、母の言に従って嫁に行きました。
 ■柳 二  五児の父。第74回の熙鳳のセリフに出てくるのみ。
 ■柳二の妻
 五児の母。料理役。梨香院詰めだった時に芳官によく尽くし、そのつてで五児を怡紅院に入れてくれるよう頼んでいます。玫瑰露の事件で厨房を出されそうになりますが、宝玉の取りなしで復帰します。その後、妹が大元胴になり罰を受けました。

春燕(小燕)
 宝玉の侍女。大観園ができた時に園内で召し使われ、怡紅院づきに廻されました。バカな母や叔母のお陰で苦労しているようです(笑)。
 ■何婆さん
 春燕の母。芳官の義母。姉共々園に入り梨香院づきになります。第59回では頭髪を洗う洗わぬで芳官を殴って麝月に咎められ、第60回では春燕をひっぱたいて侍女達に痛罵されました。
 ■小鳩児
 春燕の妹。第59回で何婆さんが芳官の髪を洗う前に彼女の髪を洗ったことで芳官がごね始めました。
 ■夏婆さん
 夏婆さんの姉。藕官の義母。第58回では紙銭を焚いた藕官を訴えようとして逆に宝玉に咎められ、第59回では園に怒鳴り込んできた趙氏を煽ります。
 ■小蝉児
 夏婆さんの外孫娘。探春の下働き。第60話で芳官にからかわれカッときています(ここは芳官が悪い)。

墜 児
 宝玉の侍女見習。第26回で賈芸と紅玉の縁を取り結んでいます。後に平児の腕輪を盗んだことが発覚し、晴雯に邸を追い出されました(第52回)。

佳 惠
 宝玉の侍女見習。第26回で襲人のおつかい途中で紅玉のところへ寄って話をしています。

篆 児
 宝玉の侍女見習。第52回で晴雯が荒れ始めた時にあたふた入ってきて「どうしました?」と言っているだけの登場です。


(2) 黛玉づき

紫鵑(鸚哥)
 黛玉の侍女。黛玉上京時に史太君から黛玉づきに。黛玉が「自分の血を分けた妹だと思って」と言うほど、その死期までまめに仕え、黛玉を裏切った宝玉を深く恨みます。黛玉の死後は宝玉づきに廻されますが、惜春の出家に際して世話を申し出、一生仕えることに。
 なお、鸚哥は紫鵑の改名前の名前のはずですが、第100回等では紫鵑と鸚哥は別人に書かれています。

雪 雁
 黛玉の侍女見習。幼い時分から黛玉に仕えていました。黛玉は彼女の子供っぽくて何も分からないのを嫌っています(雪雁が年上ですが?)。黛玉の死後、小者と娶せられ、別に所帯をもちました。

春 繊
 黛玉の侍女見習。第29回で賈家をあげて清虚観の法要に出かける時、紫鵑・雪雁と共に名があります。第34回では晴雯が黛玉のもとを訪れた時、欄干にハンカチを干していました。


(3) 宝釵づき

黄鶯児(18)
 宝釵の侍女。本名は金鶯。手先が器用で、宝玉に頼まれて編み袋を編んだり(第35回)、小枝で花籃を編んだり(第59回)しています。宝玉と宝釵の結婚後はそのおとなしさをかわれ、宝玉の世話をします。

文 杏
 宝釵の侍女見習。第48回で薛未亡人に「文杏は年がゆかぬだけに余計なことはしても肝腎なことは放ったらかし」と言われています。


(4) 迎春づき

秦司棋
 迎春の侍女。両親は賈赦のところで働いています。潘又安との密会を鴛鴦に見られ、恥じて病臥します。その後、王善保の妻らの園内捜索でこれが発覚し邸を出されました。潘又安との結婚を母親に反対され、壁に頭をぶつけて死にました。
 ■潘又安
 司棋の従弟。賈家に仕えていたようですが、司棋との密会を鴛鴦に見られて屋敷から姿を消しました。司棋の納棺後、短刀で喉を切って死にました。
 ■秦顕の妻
 司棋の叔母(叔父の妻)。園内の南角門の夜直。柳二の妻の代わりに一時料理部屋に入りましたが、柳二の妻の復帰で追い出されました。
 ■王善保の妻
 司棋の祖母。邢夫人の陪房。第74回で大観園内の取締りをかって出ますが、探春を侮って平手打ちを喰らい、結果として孫の司棋のあらを暴露してしまいました。晴雯の悪態を王夫人に焚きつけたのも彼女です。

繍 橘
 迎春の侍女。第73回で迎春の乳母がお咎めを受けた時、乳母が迎春のものを勝手に持出していたことを熙鳳に告げに行こうとして、入ってきた王住児の妻と言い合いになっています。迎春の嫁入りの際、侍女4人が陪房として従事しており、その中に入っているものと思われます。

蓮花児
 迎春の侍女見習。第61話で司棋の命で半熟鶏卵を注文に行き、柳二の妻ともめています。


(4) 探春づき

侍 書
 探春の侍女。第89回では宝玉の結婚が決まったとのデマを雪雁に伝え、それがうっかり黛玉の耳に入ってしまったため、失望した黛玉が死を決意して絶食する騒動になりました。

翠 墨
 探春の侍女。探春が家事をみに議事庁に出かけた時は留守番をしていたようです。


(5) 惜春づき

入 画
 惜春の侍女。父母は南方に在り、兄が叔父夫婦と暮らしています。預かった兄の荷物等を園に持ち込んだ角で、寧国邸に戻されました。その際、惜春に取りなしを頼みますが、惜春は頑として聞きませんでした。

彩屏(彩児)
 惜春の侍女。第62回で、園内で働いていた母が雑言を吐いて(何を言ったのだろう?)邸を追われています。その後、出家を決意する惜春を諫め、惜春出家後は邸を出て嫁に行ったようです(一緒に出家する気はなかったとみえます)。


(6) 史太君づき
主だった者7人とのことです。

金鴛鴦(20前後?)
 史太君の侍女。身の回りの御用一切を仕切り、深い信頼を得ていました。姉は結婚後病死したようです。賈赦が鴛鴦を妾にしたいと申し出て、史太君の怒りをかいます(第46回)。その時宝玉との絶交をも誓いました。史太君の病死後、首を吊って死んでいます。
 ■金 彩
 鴛鴦の父。夫婦で南京で屋敷番をしていており、第46回で賈璉が「痰づまりの気違い病にかかり、生死のほどもつきかねる」と賈赦に説明しています。
 ■金文翔
 鴛鴦の兄。史太君のところで買出方を務めています。第46回で賈赦の脅し文句を鴛鴦に伝えて妾になることを説得しますが、鴛鴦は史太君に訴えて出ました。
 ■金文翔の妻
 史太君のところで洗濯方取締りを務めています。第46回で鴛鴦を説得しようとして、逆に痛罵されています。

琥 珀
 史太君の侍女で鴛鴦に次ぐ立場のようです。第57回では宝玉が錯乱して紫鵑を放そうとしないため、代わりに黛玉の面倒を見ています。第112回で邸に強盗が入った時には、賈璉に相談を受けて史太君のところの盗難品目録を作成しました。

珍 珠
 史太君の侍女。第96回で俊大姐が宝玉と宝釵の婚儀のことをペラペラしゃべっているのを見て叱りつけたため、俊大姐は園に行って大泣きし、機密が黛玉に漏洩することになりました。第111回では鴛鴦が首を吊って死んでいるのを発見して悲鳴をあげています。
  ○二人の珍珠
 襲人は元々史太君づきの侍女ですが、「襲人」の名前は宝玉がつけたものなので、史太君に仕えていた時は、本名の「珍珠」だったはずです。とすると史太君の元には二人の珍珠がいたことに…??
 これについて「紅楼夢人物譜」では史太君が宝玉に珍珠(襲人)を、黛玉に鸚哥(紫鵑)を与えた後、別の侍女に珍珠と鸚鵡(=鸚哥)の名前をつけたのだろう、しています。

鸚 鵡
 史太君の侍女。第29回で賈家をあげて清虚観の法要に出かける時、鴛鴦・琥珀・珍珠と共に名があります。

翡翠・玻璃
 史太君の侍女。第59回で老太妃の霊柩を送る日が近づき、鴛鴦・琥珀と共に史太君の支度をしています。ここに名前が見えるだけ。

瑪 瑙
 史太君の侍女? 第67回で史太君の言いつけで熙鳳の見舞いにきました。威本のみで程本には登場しません。

儍大姐(馬鹿ねえや)(13~14)
 史太君の侍女見習。第73回で枕絵の香袋を拾いました。第96回では宝玉と宝釵の婚姻情報を黛玉に漏らしたため、黛玉は死を決意することになります。

靛 児
 史太君の侍女見習。第30回で扇子を探していた彼女が、宝釵に向かって「お嬢様が隠したんでしょう」と言って逆にどやされています。


(7) 熙鳳づき
主だった侍女4人とのことです。

豊 児
 熙鳳の侍女。第7回の初出時は侍女見習になっていますが、それ以降は侍女になっています。熙鳳や平児の手足となって働いており、熙鳳の死後は暇を取って邸を出ました。

林紅玉(小紅)
 人員を大観園に配置する際に怡紅院づきになり、宝玉の侍女見習→熙鳳づきに。林之孝の娘。第24回で園に来た賈芸に見初められます(お互い一目惚れでしょう)が縁はありませんでした。宝釵には「つねづね人を見下したような図太いところがあり、飛びきりひねくれた変わり者」と酷評されています(第27回)。熙鳳死後は邸を出ました。なお、賈芸を参照のこと。

善 姐
 熙鳳が尤二姐に与えた侍女。尤二姐に食ってかかり、次第に言うことを聞かなくなって食事も適当に運んでくるようになります(多分熙鳳の策略どおり)。登場は第68回のみですが、尤二姐の死後は熙鳳のもとへ戻ったのでしょうか?


(8) 王夫人づき
主だった侍女4人とのことです。

白金釧(金釧児)
 王夫人の侍女。9月2日生。宝玉への失言が王夫人の怒りをかって邸を追われ、井戸に身を投げました。原因が賈政にバレ、宝玉は死ぬほどの折檻を受けます。翌年、彼女の誕生日に宝玉が水仙庵で祭りを行っています。

白玉釧(玉釧児)
 王夫人の侍女。金釧児の姉。第35回で王夫人の言いつけで宝玉のもとへ食事を運んでいます。姉の死の原因となった宝玉を恨んでいましたが、彼の穏やかな様子に気持ちを解きほぐされます。その後、通霊玉をなくして宝玉の瘋癲ぶりがひどくなるを見、暇を取って邸を出ました。

彩 霞
 王夫人の侍女。賈環を嫌いぬく侍女が多い中で、何故か(何故だ?)うまがあいました。第25回では宝玉が彼女にからむのを見てカチンときた賈環が、燭台を押し倒して宝玉に火傷を負わせます。その後、熙鳳の口利きで旺児の息子の嫁に内定、彩霞は思いっきり嫌がっています(第72回)。
 ■小 霞
 彩霞の妹。第72回で彩霞を旺児の息子に嫁がせる話が出たとき、彼女の言いつけで趙氏を訪ねています。彩霞は賈環の部屋に入りたかったようですが、賈環にはその気がなかったようです。

彩 雲
 王夫人の侍女。彼女も賈環に惚れています(彩雲と彩霞は元々同一人物との説もあります)。趙氏に頼まれ王夫人の玫塊露を盗みましたが、後にこれを白状し、賈環からどやされています。第70回では鴛鴦・琥珀と共に年かさの侍女として名前があがっています。第117回ではバクチ仲間に引き込まれた賈環を諫めますが、逆に悪罵を浴びています。

繍鸞、繍鳳
 王夫人の侍女。第23回で宝玉が賈政のもとに向かう時(大観園に入るにあたっての注意を受けました)、他の女中達と廊下の軒下に立ち列になっています。繍鳳はこの場面のみ。

彩 鸞
 王夫人の侍女。第62回で他の侍女達と一団となって宝玉の誕生祝いを言いに来ています。ここだけ。


(9) その他

抱 琴
 元春が宮中に入る時に連れていかれた侍女。元春の省親に同行し、史太君らに叩頭しています。

素 雲
 李紈の侍女。第55回で熙鳳の代わりに李紈・探春・宝釵が事務を執っていた時、侍書・鶯児と共に仕えています。
碧 月
 李紈の侍女。第70回では李紈の使いで怡紅院を訪れています。

翠 縷
 湘雲の侍女。湘雲が栄国邸に来る度に一緒についてお世話していました。第31話では湘雲と「陰陽」についての話をしています。

小 螺
 宝琴の侍女。第52回では宝琴が異国の女性が作った詩を披露する時に、湘雲を呼びに行っています。

篆 児
 邢岫烟の侍女(主従関係表では侍女見習になっていますが?)で、第57回で岫烟の質札を鶯児に届けています。宝玉の侍女見習(同名)とは別人だそうです。

同喜・同貴
 薛未亡人の侍女。第29回で賈家をあげて清虚観の法要に出かける時、共にお供しました。

瑞 珠
 可卿の侍女。天香楼で可卿と賈珍の密会を目撃しました。柱に頭をぶちあて、可卿を追って死にます。賈珍は孫娘の格式で彼女の葬儀をとり行うことを決めました。
宝 珠
 可卿の侍女見習。瑞珠と共に可卿と賈珍の密会を目撃しました。可卿の死後、義理の娘として出棺の儀式での喪主の役目を務めています。

銀 蝶
 尤氏の侍女。第75回で大観園捜索騒動の翌日、尤氏について栄国邸に上がりました。
卍 児
 尤氏の侍女見習? 第19回で寧国邸の書斎で、焙茗が戯れているところを宝玉が目撃しました。母親が卍児を産む時に、一疋の錦を手に入れる夢を見、それに卍字の模様が入っていたことから「卍児」と名付けたそうです。

臻 児
 香菱の侍女見習。第48回で薛蟠が旅に出たのを受け、香菱とともに大観園に入りました。

小捨児
 金桂の侍女見習。金桂が子供の時分から召し使い、荒仕事を専門にしていました。第80回で金桂の命で香菱に用を伝えています。

小吉祥児
 趙氏の侍女。第57回で趙氏が弟の葬儀に行くのに「小吉祥児が衣装を持ち合わせてないので貸してほしい」と雪雁に頼みます。自分のを汚したくないからだろう、と察した雪雁は体よく断りました。
小 鵲
 趙氏の侍女。第73回で趙氏が賈政に「宝玉にはもう部屋に入れた女性がいる」と告げ口したのを、宝玉に知らせにきました。

可 人
 故人。第46回で鴛鴦が挙げた「子供の時分から実の姉妹も同様にしてきた」14人の侍女(鴛鴦・平児・襲人・琥珀・素雲・紫鵑・彩霞・玉釧児・麝月・翠墨・翠縷・可人・金釧児・茜雪)の中に入っているのみです。

良 児
 第52回で平児が「先年も良児が玉を盗むという事件があって」と言っていますが、この事件に関しては記載がありません。玉とは通霊宝玉でしょうか?