北京大観園

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その1][その2][その3]
曲径通幽処
 大門をくぐるとそびえており、左に行くと怡紅院、右に行くと稲香村に行き当たります。太湖石が連なった石山で、ここの小径を奥に抜けることもできます。
 1999年9月の時点では左の写真のとおりだったのですが、2007年9月には下のように蔓草が岩面を覆ってしまっていました。



省親別墅
 元春が省親の際に使用した場所。湖に面して牌坊が立ち、その奥に顧恩思義殿(貴妃休憩所)と大観楼(大観園本殿)があります。
 各館は資料館になっており、大観楼の1階が「大観園館」、2階が「曹雪芹家世生平館」、綴錦閣の1階が「紅楼文化芸術館」、2階が「紅学著作及研究館」、含芳閣の1階が「紅楼文物精品館」になっています。
省親牌坊 顧恩思義殿
大観楼 綴錦閣
含芳閣 資料館

滴翠亭・花塚
 湖水に立つ二層の亭で、紅玉と墜児が内緒話をしているのを宝釵が聞いてしまった場所。大観園の南東角にあります。滴翠亭の南側の丘は黛玉が花を葬った花塚だそうで、石碑がぽつんと立っています。
滴翠亭 花塚-黛玉葬花処

凸碧山荘・凹晶渓館
 凸碧山荘は櫳翠庵の奥にあり、高台から園内が見渡せます。一方の凹晶渓館は池の西側にあり、撮影所になっています。夏は水草が湖一面に広がって綺麗ですが、冬は殺伐としていました。黛玉と湘雲が月を見ながら詩才を競った場所です。
凸碧山荘 凹晶渓館

蘆雪庭
 雪がつもった日に詩会が行われた場所で、元春が題した「荻蘆夜雪」の扁額が掲げられています。貸衣装を着て写真を撮る店でした。


沁芳亭
 怡紅院から瀟湘館に行く時にここを通ります。白色の欄干がめぐらされ、橋の上に亭が建っています。
沁芳亭 沁芳亭橋

紅香圃・花溆
 香紅圃は宝玉・宝琴・岫烟・平児の誕生日の祝宴が開かれた場所で、2008年には売店になっていました。花溆は蘅蕪苑の手前にある風光明媚な地点で、宝玉が「寥汀花溆」と名付けたのを元春妃が「花溆」と改めました。
紅香圃 花溆

藕香榭
 湖に突き出すように水上に建てられており、凹晶渓館、牌坊、紫菱洲等が一望できます。姉妹たちはここで、木犀を賞でながら蟹を食べる宴を開きました。また、賈母が大観園を訪れた際に、少女役者たちがここで楽曲を演奏しました。



嘉蔭堂
 園の北西部にあります。賈母の誕生祝いの時に、綴錦閣とともに客人の仮休息所として使われました。


翠烟橋
 作中では紅玉が通っているだけの橋です。

太虚幻境
 蘅蕪院と大観楼の間にある怪しげな建物。中は劇場になっており、15分ほどの映画が上映されます(入場料20元)。「4D立体影院」とあるとおり、入口で立体メガネ(赤、青のフィルムを貼ったメガネ)を渡され、それをかけて飛び出す映像を鑑賞します。1999年9月に見た映像は役者さんが演じたものでしたが、2007年9月のは全編CGになっていました。
 内容は(1)女媧の補天→宝玉の転生、(2)金陵十二釵のうち宝釵・黛玉(=可卿)・迎春・探春・惜春・李紈・湘雲の運命、(3)薄命司でそれらを目にした宝玉の目覚め、となっています。
 全席が電動でガタンガタンと動き、スモークが吹き上がったりします。上映は1時間ごとでしたので、時間には注意してください。