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孤高の才女、紅楼夢のヒロイン、林黛玉。 私が中国で見た、書画の類によく使われる場面としては、黛玉と宝玉が石に腰掛けて本(西廂記)を読んでいるシーン、黛玉が宝玉に琴を教授しているシーン、病床の黛玉が詩稿を火にくべるシーン等がありました。
○細腰雪膚(さいようせっぷ) |
「黛玉は雲型模様を透かせて縁を取り金糸で刺繍した赤い羊皮の小さな長靴に履き替え、表が緋色の羽紗で白狐の毛皮を裏につけた引回しを羽織り、その上からキラキラ光る緑色の二つの環と四合の如意とを飾りにつけた瑠璃色の組紐をしめ、頭からすっぽり雪帽をかむりました」(第49回・雪見の時の衣装)
「黛玉は薄藍色地に刺繍を施して短毛の羊皮を裏打ちした長上衣を身にまとい、その上に銀鼠(しろりす)の坎肩(そでなし)を着用、髪は普段の雲髷に結い上げ、純金の平簪を一本挿しただけ。腰には楊妃色(ときいろ)地に刺繍を施した錦のスカートをはいています」(第89回)
「顰めたようでそうでない二すじの眉根をきりりと逆立て、ねめつるようでそうでない両眼をかっと見開き、しなやかな頬を怒りでけいれんさせ、あでやかな顔をむきにして」(第23回)