紅楼夢人物図解


(14)花襲人

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「電視連続劇紅楼夢」の袁玫さん
「紅楼夢図咏」(河北美術出版社)
「紅楼夢人物画譜」(百家出版社)
「紅楼夢・大観園人物図譜」(上海人民美術出版社)
「紅楼夢群芳図譜」(万巻楼図書有限公司)
「崔君沛紅楼夢人物册」(上海上海科学院出版社)
「紅楼夢絵画本」(上海人民美術出版社)
「紅楼夢連環画(全3巻)」(中国連環画出版社)
「古代小説名著故事・紅楼夢」(中国辞書出版社)
「紅楼夢撲克」
「紅楼夢高級撲克」(上海文化用品総公司)
「紅楼群芳図」
「紅楼夢撲克」(杭州亜光撲克彩印厰)
「紅楼夢煙画」(合肥市銀連彩色印務有限責任公司)
「皇城根系列珍蔵撲克・紅楼夢」(北京出版社)

 「蘭の如く桂にも似たり」。宝玉の侍女、襲人。
 本文中の彼女の服装に関する記述は下記の2カ所です。容貌については、第6回で「柔和な中にも人をひきつけるあでやかさがあった」と記されています。なお、「容貌は晴雯に劣る」と言われていますが、襲人が美しくないのではなく(^^)、晴雯の器量がずば抜けていたと見るべきでしょう。
 各紹介イラストでは、給仕の姿や帆船の模型を持った姿などが描かれていますが、考えてみると彼女は出番が多い割に晴雯のような名場面を持っていないのですね。

 山東画報出版社「紅楼服飾」によれば、第51回で襲人が着ているのは賈母から賜った衣服ですが、長上衣の上に羽織を着るのは旗人の衣装であり、その下にスカートを穿くのは漢族のもののようとのことです。紅楼夢にはずいぶん出てくる服装ですね。


本文中の記載
 服装について
 「すらりとした身の丈、面長の顔、銀紅色の上衣青緞子の背心(そでなし)を羽織り、細いひだのある白綸子のスカートをはいているのは、これこそ襲人なのでした。」(第26回)

 「熙鳳が襲人の様子を見ると、頭は金や珠玉の簪類で飾り立てていて、なかなか華やかな感じ。身には桃紅色の紗の地に百もの斑紋を金糸で浮かせた、銀鼠の毛皮の裏つきの長上衣を着込み、浅黄色の木綿地に金や五彩の刺繍をほどこしたスカートをはき、上から灰鼠の毛皮を裏打ちした黒緞子の掛(はおり)を着ています」(第51回・宿下がり時の衣装)