紅楼夢人物図解


(15)晴雯

↓マウスカーソルが触れると画像が表示されます(クリックしないでください)。
「電視連続劇紅楼夢」の張静林さん
「紅楼夢図咏」(河北美術出版社)
「紅楼夢人物画譜」(百家出版社)
「紅楼夢・大観園人物図譜」(上海人民美術出版社)
「紅楼夢群芳図譜」(万巻楼図書有限公司)
「崔君沛紅楼夢人物册」(上海上海科学院出版社)
「紅楼夢絵画本」(上海人民美術出版社)
「紅楼夢連環画(全3巻)」(中国連環画出版社)
「古代小説名著故事・紅楼夢」(中国辞書出版社)
「紅楼服飾」(山東画報出版社)
「紅楼夢撲克」
「紅楼夢高級撲克」(上海文化用品総公司)
「紅楼群芳図」
「紅楼夢撲克」(杭州亜光撲克彩印厰)
「紅楼夢煙画」(合肥市銀連彩色印務有限責任公司)
「皇城根系列珍蔵撲克・紅楼夢」(北京出版社)

 宝玉の侍女、晴雯。
 容貌については熙鳳が「あれだけの数の侍女達を比べてみても、晴雯ほど器量よしに生まれついた子は一人として見あたりません」と言っており(第74回)、晴雯が栄国邸で最も美しい侍女であったことが分かります。
 髷の形は「丫頭(=侍女)」と言われるように、Y字型をしています(第62回で湘雲が詠んだ詩で「丫頭」と同音の「鴨頭」と対比され、晴雯や鶯児が文句を言う場面がありました)。
 また手の指の爪が二本、二寸余りに伸びていたことが第51回で記されており、屋敷を追い出された晩、晴雯はこの爪を切り落とし、赤の綸子の上衣と共に宝玉に手渡しました。
 各本の紹介イラストでは扇子をさく場面(第21回)か雀金裘を繕う場面(第52回「晴雯補刺裘」)が描かれています。

 なお、山東画報出版社「紅楼服飾」によれば、以下にある赤の床靴(紅睡靴)は纏足の女性が寝る時に履いたものであり、晴雯は纏足であったはずだとしています。


本文中の記載
 服装について
 「晴雯は院袖の薄緑地の短い上衣に、赤のズボン赤の床靴を履き、髪はざんばらのままで雄奴(芳官)の上に馬乗りになっています」(第70回)