アパートは川崎市宮前区の「聖マリアンナ医科大学」の裏側、菅生中学校ののグラウン
ド下にありました。
明治大学と専修大学の学生を中心に社会人も数名住んでおり、コンテスト当時は満室で
した。前身がガソリンスタンドの寮で、4畳半の居室が30室、共同風呂に共同トイレ、
寮当時使用されていた食堂が談話室や宴会場となっておりました。
各居室が小さな宴会場だったり、マージャン部屋だったりと夜はいろんな娯楽がありま
した。
当時の管理人さんは動物好きで犬,猫,アヒル,ガチョウなどを飼っており、犬は偶然
にも白の毛足の長い犬でしたので、コンテストグランプリの写真は、管理人さんの奥さ
んと私と飼い犬を挟んだ写真を中心に宴会模様や全景写真などが1ページ掲載されまし
た。
現在はワンルームマンションに変わっています。
取材時の写真は手元にありますが、掲載のスピリッツは実家においてありますので、時
間をみて画像を送付したいと思います。
それと大きな宝物である一刻館看板も、これを機会に二代目管理人さんに送っていただ
くよう交渉しようと思います。
めぞんファンに思い出の一端としての資料にしていただければ幸いです。
IKKI コミックス(小学館)
鉄子の旅 菊池直恵・横見浩彦著
単行本第6巻、69〜70P
「第43話 天竜浜名湖鉄道超グルメ旅 !?」
作家さんと編集者さんとの雑談から産まれたようです。
橋先生の粋な計らいですね。
めぞん一刻のカセットレーベルが欲しくて、小学館の音楽雑誌「(なんとか)パル」もそのためにだけ買っていました。
ところで、「豆辞典」で、めぞん一刻連載前にモデルの建物はすでになかったと高橋留美子さんが言っていた、とありました。
しかし当時、前庭から建物の外観(時計塔まである)何から何までそっくりなアパート(たぶん)が、杉並区の環状八号線と早稲田通りがぶつかるすぐ近く(確か)に実在していました。高校に通う通学路にあったので、毎日「これかぁ」と感激に浸りながら、その前を自転車で通り過ぎたものです。
ちなみに、「一刻館」という名称のアパートは練馬区に実在しています(した?)。こちらはスピリッツ誌上で写真入で掲載されていましたっけ。 もう23〜24年ほど前の話です。
(1)原作の「沈黙は金ヅル」で、「アケミちゃんいくつ?」と尋ねられた朱美さんが「18」と答えるシーンがあります。
もちろん朱美さんが18歳のはずはありませんが(汗)、これは千昌夫の「アケミという名で十八で」(1973年発売)に引っ掛けたのだと思います。
(2)原作のサブタイトル「青田枯れ」に関して
文化庁の平成16年度「国語に関する世論調査」では慣用句の誤った使用例として「会社が学生を青田刈りする」という言い方を取り上げています。
もっとも「辞書によってはそういう使い方もあると認めている」という指摘もありますが。
で、高橋留美子氏の名誉のためにも、と言っては大げさですけど(笑)、誤用かどうかはともかく、こういう使い方は世間一般に認知されていたように私は思うのです。
つまり「内々定」といった言葉と同じく、一種の”業界用語”だったのではないかと。
しかもこれは単なる学生言葉ではなく就職活動の関係者全般、採用する側の企業、大学の就職担当者などの間でも普通に用いられていたようです。
(どうも高度経済成長時の人材難時代から使われていたらしいです。)
そういう前提があるからこそ、あのタイトル(もちろん青田刈りに引っ掛けた)も扉絵(鎌を持った響子さんと稲穂の上でしょんぼりする五代君)もいかにも高橋氏らしいウィットに富んだものとして生きてくるのではないでしょうか。
他にも何かあったような気もするのですが、とりあえず思いついたものを揚げてみました。
ところでドラマ化を契機に当時を知らない新しい読者も(おそらく)増えることでしょう。
連載開始から四半世紀が経過して、めぞんにもいよいよ「脚注」のようなものが必要な時代になってきたのかも・・
(「めぞん一刻の時代」コーナーなど重宝されそうですね。)
私も気づいたことがあればお役に立ちたいと思っています。