皆様からのご意見集

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■わたなべ つとむさん(2000年1月9日)
どうも、はじめまして。いやー、驚きました、友達数人と「一ノ瀬さんの部屋って二間だっけ?」という、素朴な疑問からHPを探してここに行き着きました。凄い。マニアックもここまで来るときもちいいですね。
P.S 四谷さんの履歴書はないんですか?(・・・書ける訳ないですよね・・・)
(管理人より)
一の瀬さん(「一ノ瀬」と書かれる方が多いのでご注意を)の部屋はご指摘の通り2間です。
つまり一刻館でも1階と2階では差があって、当然家賃も違うと思います。五代君が家出 した時に「それじゃ、2号か3号室…」と言っていますが、一階に入れば五代君の貧しさに 更に拍車がかかったことは容易に想像できます。

四谷さんの経歴については、原作では「少年の頃があったこと(笑)」ぐらいしか分かりません。
一の瀬さんについては、賢太郎君の年と一の瀬氏とのエピソードから、スタート時は30歳前後であったと思われるのですが、四谷さんは全く手がかりがありません。
アニメでは四谷家が代々一刻館に住み着いていたことが語られていますが、では家族はどうしているのかという根本的な疑問が残ります。全く謎の人物というわけです。


■山本さん(2000年1月8日)
根本的疑問、なぜ響子さんは五代君が好きになったのか?

そりゃ、ラブコメのお約束、と言われてしまうと見も蓋もないのですが、とりあ
えず真面目に考えるとなぜなんでしょうね。五代君は貧乏で(テレビも持ってな
い)、頭も良くなく(就職活動で一社も受け入れられてくれないレベルの大学と
その成績。バブル時代だというのに)、特技も資格も免許もない。ピュアなハー
トの持ち主と言う言い訳も通用しない。こずえちゃん等と浮気してるし、ソープ
は行くし、響子さんをオナペットにまでしている(笑)。もし自分が響子さんな
ら、はっきり言ってこんな男と一緒になるのはごめんです。管理人さんはなぜだ
と考えますか?


(管理人より)
まずご訂正を。五代君の就職時期はバブル前の就職難の時代です。
さて、では逆に質問しますが、人が誰かを好きになるのに理由や条件があるでしょうか?
「出たとこ勝負」で「職業は?年齢は?学歴は?人柄は?」という母に対し響子さんは「そんなんじゃない」と答えています。

私は五代君は山本さんの言われるようなダメな人間だとは思いません。五代君はとても純朴な男性だと思います。
惣一郎さんという足かせに縛られている響子さんを、五代君は一生懸命に見ていました。決してこずえさんにはなびきませんでした。
響子さんは自分の弱さを自覚している人でした。五代君はそんな響子さんを包んであげられる人間に成長していったということです。

惣一郎さんの影は歳月とともに小さくなっていき、響子さんは無意識に寄るべき所を求めていました。自然、自分を本気で思ってくれる五代君と三鷹さんに心を開いていくわけですが、最終的に五代君を選んだのはなぜなのか?
私はやはり同居していたことが決定打だと思います。犬嫌いのことさえ知らなかった三鷹さんに対し、五代君のことは日々の些細なことまで筒抜けでした。彼の弱さと誠実さ、自分への気持ちを知りすぎるほど知っていました。
まさに一刻館という特異な空間の中で二人の物語は進み、結ばれたということです。


■山本さん(1999年8月7日)
「二十歳すぎて童貞でいるのは正しくない」と作者は考えていたとの事ですが、私はその時点で
古いなあ
と思ってしまうのです。男と女の立場を逆にしてみるとよくわかります。「二十歳すぎて処女で
いるのは正しくない」て言えばなんかへんでしょ。仮に五代君が経験者で、響子さんが処女なら
ば、彼女は対等な立場に立つためにホストクラブにでも行くのでしょうか?恋愛にセックス経験
の有無は別に関係ないでしょう。ましてや予行演習のため好きでもない相手とやるというのは、
誠実な対応とはちょっと言えないような気がします。

 別にそういう考え方が悪いと言ってるのではありません。1980年代前半はそう言う時代だ
ったんだと思います。それより古い時代ならば非処女のヒロインなど絶対に許されなかったでし
ょう。そして現在、二十歳すぎなら男女とも豊富な性経験をもっているのがあたりまえとの前提
がコミックにはあります。「めぞん一刻」も、もし連載が今始まっていたならば内容はかなり変
わっていたと思います。つまり、作品は時代の風潮の制約を受けるのです。

 私が言いたかった事は以上のような事ですが、管理人さんはどうお考えですか?


(管理人より)
同じく「語り尽くせ熱愛時代」の中で、高橋留美子さんは「(五代が童貞であることは)絶対にいけない」と断言しており、平井氏は「ぼくなら一生、純愛をつらぬく」といったようなやりとりをしています。大口小夏さんの場合にも、スタッフの女性達は賛成、編集部の男性達は大反対だったそうで、「これが男女の生理の差なのか」とも言っています。
実際、男性ならたいてい批判的な見方になると思いますが、逆にこれを女性読者がどう見るか、という方が興味深いです。

高橋さんは「五代君は(ある意味)無節操」と言っており、彼は純潔を貫くべき!という理想像を求める男性読者とは、そもそもギャップがあったんだと思います。五代君は(ある意味)高橋留美子さん自身であり、あくまで普通の男性として描こうとしていた形跡が見られるからです。

結局、めぞんの中では極力ぼやかされ、五代君がソープで初体験を遂げたかどうかは分からないように処理されました。高橋留美子さんの「やらせねば!」V.S.編集長の「一生、童貞のままだァ!」の対立を思うと、これが最善だったとも考えられますが。


■山本さん(1999年8月6日)
性生活について

 あまり触れられる事はありませんが、まじめに考察してみたいと思います。
さて「めぞん」にかぎらず、創作物には作者の人生観、人物観が色濃く反映される
ものです。また当時の世間の風潮にも大きく左右されます。「めぞん」も当然影響
を受けています。
 先に結論を書くと以下の様になります。
   ”意外と「めぞん一刻」は性について古風(=男にとって都合の良い)な物語
である”
スピリッツ誌上でも論争を呼びましたが、五代君はソープのはしごを坂本としてい
ます。別に五代君はその事で良心が痛んでいないようですし、響子さんもその事で
は怒っていません。つまり作者は男は思っている女がいても、風俗で遊んでもかま
わない、と(やや古風に)考えている訳です。
では作者の女性観はどうでしょうか。「SOPPO」ではシャワー室でこんな会話
があります。
(一ノ瀬)「体が夜泣きしないかい?」
(響子)「いやらしいわね」
(一ノ瀬)「いやらしい」
(響子)「あたしはそんな女じゃありません!」
独り身の女性は孤閨を保つのが正しいと、作者は考えているようです。
他に五代君は「ちょっと休もうか」で、もう少しで初対面の女性とホテルに入り
そうになります。また六本木朱美にホテルに呼び出されたときも、誘われているん
じゃないかと変に期待しています(「やましい関係」)。これでよく”あなたしか
抱きたくないんです!”(「好きだから」)などとほざけるものです(笑)
 フェミニズムうんぬんはさておき、男は遊び、女はじっと男を待つ。そんな作者
と時代の風潮が「めぞん」の時代だったのではないかと考えていますが、管理人さ
んはどうお考えですか?


(管理人より)
めぞん一刻に関して、高橋留美子さんの性への観念・考えについては過去にインタビュー等で頻繁に述べられているようです。
結論から言いますと、五代君がいつまでも童貞でいるのは「正しくない」という考えを持っていて、ソープランドというあとくされない形で体験させたようです。大口小夏さんが五代君の初体験の相手のはずだったのが、編集部から猛反対を受けて断念していますが、この頃高橋さんは「絶対やらせねば」という考えを持っていました。

例えば「語り尽くせ熱愛時代」の中で高橋留美子さんは次のように述べています。
「やっぱりこのままではいかんと思ったわけです。何といったって普通にリアルタイムでやってるんだし、絶対にそんないやらしくなるわけはないと思っていましたから、単に現象として体験させるだけはさせておこうと思ったんです。(中略)私は一遍だけでよかったんですけどね。その後何人もの女性となんていうことはまったく考えていなかったんです」
つまり「二十歳すぎて童貞でいるのは正しくない」と受け取れます。風俗はその一方法にすぎず、方法は問題でなかったと思われます。


■Tanさん(1999年8月2日)
 人物事典−人物の謎−音無惣一郎の謎 を見ました。職歴が「公立高校の講師云々」とありますが、他のところで響子さんが私立高校を卒業とあるように、惣一郎さんは私立高校の講師をしていました。
 音無のじいさんが、「(惣一郎を)私立高校の理事をしていて、講師に押し込んだ」と言って、五代君を響子さんの母校=八神のいる学校に教育実習に行かせています。
 また、タウン情報原作編 第10話「金網は越えられない!!」に出てくる(はずの)五代君のアルバイト先の氷屋は?
 過去の記憶なものでうろ覚えですが、機会があったら見てください。
(管理人より)
『原作には「私立高校」とは全く書かれていません。私立高校というのはアニメでのみ分かる設定です』などと間抜けなレスをしてしまいましたが、音無老人がこの高校の「理事」であるため、私立高校であると指摘されてしまいました。直しておきま〜す。
次にバイト先については、五代君は氷屋以外にもソバ屋とかラーメン屋でもバイトしているので、新たに項目を起こさなかったのでした(名前も分かんないですし)。

■yesさん(1999年7月29日)
-アニメデータ集・四谷さんの歌に関して-
「サウンドシアター」ネタです。
「落ちていきましょ奈落の底へ〜」とありますが、千葉繁さんの即興のようです。
エキストラヴァージョン(キティ,KTCR−1165)に、「浪人生を励ます唄!」として類似の曲が収録されています。
歌詞を引用いたしますと、

1.墜ちていきましょ 奈落の底へ
  しあわせ求め   奈落の底へ
  滑った  滑った  おっこちた
  浪人生は 落第!  楽だい〜!
2.迷い込みましょ  渇愛魔宮へ
  煩悩抱えて    灼熱地獄へ
  迫った  貢いだ  だまされた
  浪人生は 金がない!夢もない〜!
3.あなたもどうです 地獄の底へ
  四苦八苦の    カオスの街へ
  愛もない ぬくもりもない 戻れない
  浪人生は ゴキブリ 生ごみ
  ひらきなおって 吉原 川崎
  競馬に マージャン サラ金地獄
 ☆米が切れた 仕送りが止まった 病気になった
  浪人生は かげろう かげろう
 ☆くりかえし
(無許可転載にて送付です)
周知でしたら、失礼申し上げます。
(管理人より)
ありがとうございました。
「浪人生を励ます唄」というのがあるのは存じていましたが、こういう歌詞でしたか。 隣人に関して愛のカケラも感じられない歌詞ですね(笑)
アニメ・ヴァージョンも収録してほしかったところですけど(贅沢?)。

■サクラサキオさん(1999年7月27日)
こんにちは。
新しい情報も加わって、ますます充実してきましたね。
さて、久しぶりにタウン情報や人物事典を読み返させていただきました。
少し気付いたことがあったので、ご参考まで。
(1)人物事典について
晶さんは、ゆかりばあちゃんの外孫でなく、内孫になるのではないでしょうか。
(五代君も晶さんもゆかりばあちゃんの実の息子の子供なので)
(2)タウン情報の喫茶店について
原作「愛のリハビリテーション」で三鷹さんと五代君が病院の帰りに寄ったのは、「シモーヌ」ではないようです。
近所のおばさんが二人を目撃するコマの背景にメニューボードがありますが、
どうも「CAFE SezoN」と書かれているようです。
ただし、これはワイド版でしか読み取れません。
なお、英語版(VIZ)では、「Cafe Sezon」で、こちらははっきりと読み取れます。
(わざわざ書き直したようです)
私事ですが、今月で私がめぞんと出会ってちょうど1年になりました。
めぞんへの興味は尽きることないようです。

(管理人より)
ありがとうございました。(1)については
内孫:(普通、同じ家に住むことから)自分の跡取りの夫婦から産まれた子。
外孫:嫁に入った娘や、養子に行った息子に出来た子。
だそうですが、晶さんの父が婿養子に入ったのか、独立して妻を娶ったのかは分かりませんね。単に「孫」ということにしておきます。
(2)はここと、五代君とこずえさんが「SOPPO」で入った喫茶店は、名前が書かれているのに読めないというジレンマに陥っていたので助かりました。

■山本さん(1999年7月24日)
 初めまして。このようなページがあるのを初めて知りました。
HPの管理人さんの作品への愛情と執念をひしひしと感じます。
そこでよろしかったら教えて欲しい点が一つあるのですがよろしいでしょうか。
それは「響子さんは管理人の収入ではたして食べていけるのか?」と言うことです。

「マフ等、あげます」(第2巻part11)によると一刻館の家賃は2万円です。住人は後から引っ越してくる二階堂を除くと、一ノ瀬、四谷、五代、六本木朱美の4人ですから、家賃収入は8万円にしかなりません。
響子さんは内職もパートもしてませんし(少なくても作品中では)、総てを自分の収入としても物価の高い東京ではたしてこれで食べていけるのでしょうか?
家賃を払わなくていいし、響子さんは質素な生活してるから大丈夫とも言えない事もないですが、それでもテニススクールに通っているし、高そうな服を何着も所有しています。そもそも一刻館の度々の修繕費用はどこから出ているのでしょうか?大体、住人が4人しかいてないのに管理人を置くこと自体不自然です。
 私見では一刻館の運営は音無のじいさんの道楽兼慈善事業で、以前の管理人の爺さんも響子さんも、音無の爺さんから家賃収入以外に補助をもらっていたと考えているのですが。爺さん、太っ腹(笑)!
管理人さんはどうお考えでしょうか?


(管理人より)
はじめまして、別に執念もってやっていませんから(笑)
さて、ご指摘の問題については、「一刻館の思いで」でも考察がなされており、参考にしてください。
管理人さんの収入は二階堂君が入った時点で約12〜14万円と考えられます (1階の部屋は2室ずつあるので、3〜4万円と仮定)。
お爺さんが管理人をしていた頃は、年金を含めればこれでも十分な額なので、基本的に一刻館の管理人は老人が小遣い稼ぎにやる程度の仕事だったと思われます。響子さんが管理人に就任したことはやはりかなり特殊な例なのでしょう。

次に、住人があれしかいないアパートに管理人を置くことについて。第147話「いきなり管理人」で、響子さんが出ていったあと、一刻館はスラムと化し、訪れた音無老人が「このままでは人が住めんようになってしまう」と言っています。たぶん、同じことが前にもあって一刻館から管理人を外すことはできなかったのでしょう。なんせ、あの人たちですから(笑)

響子さんの場合は、維持費や生活費でほぼギリギリの金額と思われます。
「一刻館の思いで」では惣一郎さんの保険金を運用(定額貯金など)して生活費に充てているとあり、おそらく事実でしょう。大がかりな修理もたびたび行われるわけでないし、当時の高金利を考えると利子でもまかなえる額かと思います。
音無家からは当然補助を申し出たでしょうが、響子さんがそれを受けたかどうかは微妙なところですね。管理人就任については響子さんが自ら申し出たはずですから、前例がなければ援助は断ったんじゃないかなと思っています。


■川辺の妖精さん(1999年7月24日)
「四谷の俳句・短歌一覧」で掲載されていないものを見つけました。
春風の 花を散らすと見る夢は 醒めても胸の 騒ぐなりけり
これはアニメ52話の予告篇で流れたもので、アニメ本篇には出てこないのですが。
それから「四谷の歌一覧」では、65話で八神が五代のスニーカーを返しに一刻館の前迄は行ったものの、躊躇して結局返さずに帰ろうとしたとき、一刻館前の坂道で四谷に「おじょうさーん」と声を掛けられ、
「笹の葉 さ〜らさら 浦島を 助け…」などと、しょうもない歌を唄っています。
既に御存知かも知れませんが、取り敢えず、報告致します。
(管理人より)
「春風の…」はオリクンさんのページでも紹介されているのですが、本編中の作ではないので、どうしようかと迷ってそのままになっていました。「笹の葉…」は抜け落ちでした。足しておきたいと思います。

■川辺の妖精さん(1999年7月24日)
こんばんは。さきほど、サウンド・シアターの解説書でまた、一つ発見したので。お知らせします。
アニメ59話に登場する「きょんきょん(声:三田ゆう子)」ですが、原作では「恭子」となっていますが、アニメの設定では「恭子」ではなく「今日子」になっています。
サウンド・シアター30巻(CD:KTCD-3030)の解説書のスチールサーチ59−A TRACK16に「『お返事ちょうだい…』のラブレターのテープを渡す今日子。」及びスチールサーチ59−B TRACK41に「告白テープに首をかしげる両親。『保父さんが今日子にって』」と説明書きされています。
(管理人より)
う〜ん、故意にしたとは思えませんから、サウンド・シアターの制作者が原作の「恭子」を見落としていた可能性が高いですね。公式設定とはしないほうがいいように思われますが…

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