めぞん一刻人物事典


「めぞん一刻」に登場する人物を対象にしています。但し、通行人や一般の学生等「その他大勢」で括られる人物は除いてあります。
原作の設定に基づき、矛盾しない限りアニメの設定で補う形をとりました。両者の設定が大幅に異なる場合はそれぞれを併記してあります。赤字はアニメのみの設定です。
は原作・アニメともに登場する人物、 は原作にのみ登場、 はアニメにのみ登場する人物を示しています。

其の1.響子関係

(1)一刻館関係

音無響子(声:島本須美)/生年:1959年秋
 一刻館の管理人。私立桜ヶ丘女子高校在学中に講師の音無惣一郎さんに初恋をし、20才の時、周囲の猛反対を押し切って駆け落ち同然で結婚。しかし惣一郎さんは半年で死去し、行き場を失った彼女は、音無家の資産である一刻館に転がり込みました。ここから「めぞん一刻」の物語が始まります。

五代裕作(声:二又一成)/生年:1961年(「完結篇」では5月)
 5号室住人であり主人公。新潟から上京して一刻館に入り、一浪して三流大学に入学。卒業後、1年半の浪人期間を経てしいのみ保育園に就職しました。「めぞん一刻」はダメ人間だった五代君が様々な人と出会い、七転び八起きを繰り返して、ついに響子さんを支えられる存在になるという五代君の成長物語でもあります。

五代春香/生年:1988年4月
 五代君と響子さんの愛娘。彼女の誕生によって6年半にわたった物語が完結しました。今度は一刻館を舞台に(作品裏で)彼女の物語が始まるわけですが、四谷さんの存在は教育によくないと思います…
  ○ 春香ちゃんの次は…?
 五代君は第31話「三年待って」で「子どもはふたりがいいなー、男の子と女の子…」、第53話「子供のいる風景」でも「ぼかー、子供は二人くらいでいいなー」と言っています。一方の響子さんは「ひとりくらい産みたいわ…」。さて、春香ちゃんに弟か妹はできたのでしょうか…?

一の瀬花枝(声:青木和代)
 1号室住人。北海道から上京して小さな会社(山海証券?)に就職、謀略で同僚の一の瀬氏と結婚しました。「とーちゃんの稼ぎが少なくて」家族3人で一刻館に居着いていますが、酒代が一の瀬家の家計を圧迫していることは間違いないでしょう。
  ○ 一の瀬さんの故郷は?
 一の瀬さんの出身地は、富士急ハイランドにみんなでスケートに出かけた時に、「おばさんうまいんだねぇ」と感心した五代君に、「道産子だもーん」と答えていることから北海道だと分かります(第24話「リンクに賭けろ」)。
 ほかには、第22話「あなたのソバで」で実家に帰るのに、けっこう遅い時間に出発していることから、それほど辺鄙な所ではないこと、第49話「なんて器用なの」で一の瀬さんの実家の向かいに大学生が下宿していたことがあると言っており、近くに大学のあるところであること、などが分かりますが、地域の特定まではできません。
一の瀬さんが昔憧れた大学生
 第49話「なんて器用なの」で一の瀬さんが回想。昔、一の瀬さんの家の向かいに下宿していましたが、一の瀬さんに好意を持たれていることを知るや、即座に引っ越しました(^^;

一の瀬賢太郎(声:坂本千夏)/生年:1971年度
 一の瀬夫婦の一人息子で一刻館唯一のまともな人間(^^; 初登場時は時計坂小学校の3年生でした。翌年、音無郁子ちゃんに初恋をし、時々電話をしていたようです。彼も今や30代、想いは遂げられたでしょうか?
  ○ 後半いなくなった賢太郎君
 第91話「パジャマとネグリジェ」を最後に、五代君と響子さんの結婚式まで姿を消します。高橋留美子さんは「語り尽くせ熱愛時代」の中で、賢太郎君が出てこなくなった理由について、「中学生になっていなければならないので、出すのが怖いんです」と述べています。
賢太郎の友達(声:TARAKO、羽村京子、林原めぐみ)
 アニメ11話で男の子一人と女の子二人が「これからみかちゃん家に行くんだ〜、お前も行かない?」と賢太郎君を誘いに来ます。で、賢太郎君の返事は「行かない!」

一の瀬氏(声:矢田 稔)
 一の瀬のおばさんの亭主。苦学してやっと卒業し、小さな会社(山海証券?)に就職、花枝さんと結婚しました。会社が倒産して初めて一刻館の住民に顔を見せますが、2年以上も出勤・帰宅時に響子さんに会わなかったのは奇跡的なことだと思います。第85話「青田枯れ」では、再就職した会社もあっけなくつぶれてしまいました。
  ○ 一の瀬氏の初登場は?
 一の瀬氏は第65話「一の瀬氏の失業」で初登場したと思われがちですが、第5話「春遠からじ!?」で一の瀬さんが五代君に「いつになったら行くんだよ」と言っている場面で、1号室内に見えている右手が実は初登場です。また第46話「願ひ事かなふ」で、帰省する一の瀬一家の中に後ろ姿の一の瀬氏が見えます。
 なお、文庫版第1巻末で高橋留美子さんは一の瀬氏がしばらく登場しなかった理由について「必要なかったから」と述べています。
ツル子
 第65話「一の瀬氏の失業」で一の瀬氏が回想。花枝さん・一の瀬氏の同僚だった女性。花枝さんより一つ後輩で、一の瀬氏の憧れの人でした。一の瀬さんたちが飲み比べをした宴会で、隣の男性に肩を抱かれているのを私は見逃さないデス(^^)

二階堂望(のぞみ)(声:堀川 亮(完結編))/生年:1965年度
 二号室住人。現役で大学に合格し上京、手違いで一刻館に入りました。ヘビースモーカーですが、酒は苦手なのか宴会への出席率は高くありません。卒業後は茨城に帰って就職しました。五代君曰く「神経の無い男」。アニメでは登場しませんでした。
  (1) 二階堂君の故郷
 二階堂君が茨城出身であることは、第140話「どうも」で土産に持ち帰った水戸納豆と第161話「P.S.一刻館」で電柱に書かれた「茨城製菓」から分かります。
  (2) 二階堂君の名前は?
 名前の読み方は映画「完結編」の予告編では「のぞむ」となっていますが、スピリッツでは「のぞみ」とルビがふってあったそうです。英語(WIZコミックス、バークレー校のHP等)では「NOZOMU」となっているのですが…
  (3) 二号室住人は別にいた?
 二階堂君の登場について、「語り尽くせ熱愛時代」の中で高橋留美子さんが次のように述べています。「連載当初、二号室には住人がいて、それが旅にでも出ていて、なかなか帰ってこないが、いずれは帰ってくるんだろうというつもりでやっていたんですが、そのまま何年かたってしまったので、これでは話にならんと思いまして」
二階堂の母
 自分の息子を「ちゃん」付けで呼ぶ人。息子が大学に合格したお祝いに、東京の叔母の友達の従姉(こういうのは一般に他人という)にマンションを探してもらいましたが…。

三越善三郎(声:堀勝之祐)
 アニメのオリジナルキャラ。不動産会社マイ・ホーム・タウンの依頼を受け、一刻館買収の裏工作のため三号室に入居した男性。三鷹さんの説明では「業界の求めに応じてマンションの建設予定地を探してくる人」。
 原作では3号室は開かずの部屋でしたが、アニメでは三越さんが入居したり、八神さん籠城の時、五代君が寝泊まりしたりと使われました。
  ○三越さんの名前は?
 三越さんの名前は「ぜんざぶろう」ですが漢字ではどう書くのでしょう。
 アニメ50話で、三越さんが来る前の晩に荷物(リンゴ箱)だけが管理人室に届きますが、その荷札に届け先の文字が書かれています。ぼやけていて判別が難しいのですが、字形から「一刻館 三越善三郎」と私は読みました。「郎」は「朗」かも知れませんが、「善」は間違いないと思います。
 その後、情報をいただきました。サウンドシアター〜KT3025の第50話のあらすじに「三越善三郎」とありますとのことです。これで三越さんの名前は「善三郎」であることが確定しました。
 更にサクラサキオさんより、ビデオのパッケージの解説に「一刻館に新しい人が入りました!その名も三越善三郎さん。」と書かれているとの情報をいただきました。

四谷(声:千葉 繁)
 四号室住人。職業不明・年齢不詳・趣味は覗きで、たかり癖を持つ、常識の通用しない人。原作では「変態」、アニメでは「町中に毒ガスをばらまいてるような人」と評されます。アニメ44話では四谷家は一刻館新築当初から代々一刻館に住んでいて、祖父・父・叔父(伯父?)が四谷さんと同じ顔をしていたことが語られました。
  ○ 偽名を使う四谷さん
 アニメでは幾つもの偽名を使っています。
(1) アニメ36話では「ケンノスケ(字は不明)と書いてゴロべーと読みます」。「正直ゴロちゃん」と呼ばれているそうです。
(2) アニメ44話では「亀吉と書いてツルジと読むとか」「フジと書いてカワダチョーと読むと」
(3) アニメ50話では「菊千代と書いてタメゾーと読みます」。「親切タメさん」と呼ばれているそうです。
(4) アニメ65話で「実は私、チャンドラー四谷と言います。人は私をフィリップ四谷マーロウと呼んでいますがね」と八神さんに言っています。(チャンドラーとは、私立探偵フィリップ・マーロウが活躍する探偵小説「LONG GOOD-BYE」の作者。八神さんの教育実習のメッセージと呼応しているのでした)

六本木朱美(声:三田ゆう子)/生年:1957年
 六号室住人。スナック茶々丸のウェイトレスですが、店ではガンガン酒を飲むし、何かある度に「よ〜し、お店休んじゃおー!」(^^; 朱美さんが終盤に見せた、響子さんへの強烈な後押しは圧巻でした(言ったのが彼女じゃなかったら破局を呼んでいる)。
 最終話でマスターと結婚しましたが、姓が変わっていないところを見ると未婚の妻なんでしょうか?
ヒロシ(声:佐藤正治)
 朱美さんをふった男。アニメではその後、朱美さんと寄りを戻そうと近づき、「明日の夜8時、第5埠頭カーフェリー乗り場、俺は待ってるぜ」と朱美さんに告げましたが…
 朱美さんの男性遍歴を調べてみますと…作品中には意外に少ないですね。
(1) 第47話「キッスのある風景」で「おれにゃとっても扱いきれん」とヒロシにふられました。
(2) 第60話「プールサイドのキスマーク」で体中に3つも4つもつけられたキスマークを披露しています。
(3) 第148話「やましい関係」で男とラブホテルに入りますが、酒飲んで眠っているうち逃げられたようです。

犬の惣一郎(声:千葉 繁)
 野良犬だった犬の惣一郎さんが音無家に居着いたのは、響子さんと惣一郎さんの結婚直後でした。当初は「シロ」の名で呼ばれていましたが、惣一郎さんの死後、その名を受け継ぎます。
 アニメ27話では惣一郎さんの特徴として「白くて大きな犬」「もっさりしてて」「毛が長くて」「耳が垂れてて」「目がおできみたいで」「太めで」「短足で」「地味で」「ダサいやつ」と言われています。しかも五代君は「あれだけ情けない特徴を一身に背負っている犬といえば惣一郎さんしかいないじゃないか」ととどめの一言…
 響子さんに何か事件があるたびにエサがもらえません(^^)。
  ○ 惣一郎さんの犬の種類は何か?
 おそらくは雑種でしょうが、純血種でいえば、白くて、耳が垂れていて、毛の長い犬ということで、中型犬のクランバー・スパニエル、大型犬のグレート・ピレニーズなどが該当しそうです。初期の頃はテリアにも見えるんですが。

管理人のおじいさん
 響子さんの前に管理人をしていたおじいさんは、「疲れた」と言い残して突然一刻館を去りました。アニメ1話では口ひげをたくわえた老人。リヤカーに家財道具を積んで音無家に挨拶に来ています。
 朱美さんが「前の管理人なんにもやってくんなかった」等と言っているところをみると、彼の管理人としての姿勢にも問題があったのではないでしょうか? ともあれ、彼が住民とうまくやっていたら響子さんは一刻館に来れなかったわけです。

(2)響子の親族(千草家)
千草律子(声:松島みのり)
 響子さんの母。若くして父母を亡くし(第64話「別れの18番ホーム」)、結婚後も夫について各地を転々としていました。今でこそ高級マンション(高嶺ハイツ)に住んで専業主婦をしていますが、若い頃はだいぶ苦労を重ねたのかもしれません。
 響子さんを再婚させるためにあらゆる手段を用いてきますが、苦労人としての自分の半生から、娘の幸せを願う気持ちが人一倍強いものとは考えられませんか?

響子の父(声:冨田耕生)
 響子さんが小さいうちに父母を亡くしました。若い頃は転勤族で各地を転々としていたようです(第23話「帰らざる彼」と第64話「別れの18番ホーム」の響子さんのセリフから)。会社名は分かりませんが、第129話「逃がしてたまるか!」で個室に机があります(アニメは違います)ので、そこそこの役職を与えられているようです。
 響子さんが惣一郎さんと結婚した時、律子さん以上に猛反対したことは間違いないでしょう(律子さんは相手が誰でもいいようなところありますし…)。

その他
 結婚式には響子の父母の他、眼鏡をかけた男女が参席しています。

(3)響子の親族(音無家)
音無惣一郎(声:田中秀幸)/生年:1950年
 響子さんの亡夫。27才の時、地学の講師として私立桜ヶ丘女子高に赴任、3年3組で学級委員をしていた響子さんと出会います。2年半後に結婚を果たしましたが、そのわずか半年後にこの世を去りました。
  ○ 惣一郎さんはどんな顔?
 四谷さんの素性と並んで「めぞんの謎」とされている惣一郎さんの顔ですが、推定は可能ではないでしょうか。というのも、輪郭や髪型は作品中に出てくる上、父(音無老人)・母(第76話「闇の中の顔」の遺影)・姉の顔が分かっているからです。とは言っても、惣一郎さんは「二枚目でない上にふけ顔」だったわけですから、例えばアニメの三越さんのような顔が「惣一郎でござい!」と示されても幻滅ですけど… やっぱり惣一郎さんの顔は見せないのが正解だったんでしょうね。

音無老人(声:槐 柳二)
 惣一郎さんの父。一刻館の大家さんであり、私立桜ヶ丘女子高の理事を務めています。なかなか再婚への道へ踏み出せない響子さんを暖かく見守っていました。

音無郁子(声:荘真由美)/生年:1968年度
 惣一郎さんの姉夫婦の娘。中学校の3年間、五代君が英語の家庭教師をしていました(毎週木曜日の19時?〜21時)。初登場時は中学1年生でしたが、映画「完結編」では大学生になりました。
  ○ 郁子ちゃんの高校について
 音無老人は桜ヶ丘女子高の理事をやっていますが、郁子ちゃんが入ったのは別の女子高です。第76話「闇の中の顔」で郁子ちゃんの着ている制服と八神さんの制服を比べていただくと、リボンがネクタイになっていることが分かります。郁子ちゃんがもし桜ヶ丘女子高に入学していたら八神さんとの絡みが見られたかもしれませんね。ちなみに郁子ちゃんと八神さんは1つ違いです。

郁子の母(声:峰あつ子)
 惣一郎さんの姉。いったん家を出て旦那の元へ嫁ぎ、郁子ちゃんを生みますが、実母(音無老人の妻)の死去に伴い、家事を見るため親子で音無家に戻ったものと考えられます。
  ○ 郁子の母は惣一郎の実姉か義姉か?
 惣一郎さんと血が繋がっているのは、郁子ちゃんの父か?母か? MLでこの問題が提起され、様々な方と検討と考察を加えた結果、以下の3点から郁子の母が惣一郎さんの姉であろうとの推論を導きました(詳しくは柴田さんのページをご覧ください)。
(1)「惣一郎」は次男につける名前ではないので、惣一郎に実兄はいないと思われる(養子の場合は関係ない、との反論がありましたが)
(2)惣一郎さんと郁子ちゃんの間には疎遠な雰囲気があり、別居していた可能性を匂わせる(「おじさま」という呼び方。郁子ちゃんと惣一郎さんが一緒に写った写真が一枚しかない…等)。
(3)音無家と五代家の家族関係が酷似しており、「姉夫婦が実家にいる」五代君と惣一郎さんの立場は故意に設定された可能性がある。

郁子の父
 結局一度も顔を見せませんでした。第76話「闇の中の顔」で郁子ちゃんの母が「パパが出張で残念ね」「主人のが全部洗濯中で…」と言っているので同居していることは間違いありませんが。
 アニメ51話で一刻館解体の噂が出た時も、五代君が「郁子ちゃんの両親だってそんなこと知らないって言ってるんだから」と言っています。

その他
 3・4年目のお墓参りには音無家からだいぶ多くの親族が参加しているようです。この中に郁子ちゃんの父もいるのでしょうか?

(4)その他
響子の同級生
 響子さんの高校時代の親友はポニーテールの子とショートカットの子。名前はいずれも不明ですが、高橋留美子さんのアシスタントの中野まき子さん・さいとう邦子さんがそれぞれのモデルだそうです。
 新宿でクラス会があった時(第55話「ちょっと休もうか」)には、ポニーテールの子は高校時代とまったく様相が変わっており、「妻子ある上役と」の関係が終わり、「新入社員と」付き合っていることを平然と述べています。ショートカットの子はあまり変わっていないようですが、第32話「怒りのウィドウ」で響子さんを呼び出した子連れの主婦もこの子と同一人物でしょうか?
 アニメ53話で、高校時代の響子さんが惣一郎さんに絵の具のハートマークをつけようとした時に、そばにいる二人はまた別人です。アニメではそこまでの整合性はとられていないようです。

其の2.五代関係

(1)五代の家族・親族

五代ゆかり(声:京田尚子)
 五代君のばあちゃん。たびたび上京してきては、五代君の世話を焼いています。泳ぎは達者で、若い頃は「浜の女王」と異名をとったそうです。原作では3回、アニメでは5回上京しました。
裕作の祖父
 故人。五代君と同じように奥手で、さえなくて、うじうじしていたそうです。金持ちでハンサムなライバルに勝って、憧れの女性と結ばれた点も一緒とか(響子さんとゆかりばあちゃんの立場が一緒だとは…)。
ゆかりの同級生
 第56話「BACHAN IN TOKYO」でカオルさん(首にスカーフ)、さつきさん(眼鏡の太ったほう)、ナオミさん(はね上がった眉)、カネ子さん(眼鏡の痩せたほう)が登場。アニメ83話では、同窓会は三鷹さんと響子さんのお見合いするホテルで行われ、カオルさんが一刻館に迎えに来ました。

裕作の父(声:西村知道)
 新潟市内で定食五代を営んでいます。帰省すると出前などでこき使われるため、五代君はあまり実家に帰りたがりません(^^;

裕作の母(声:浅井淑子(朝井良江))
 夫と共に定食屋を切り盛りしており、五代君は「おふくろ」と呼んでいます。姑のゆかりばあちゃんをガミガミと叱りつけたことがあり(第64話「別れの18番ホーム」)、ばあちゃんは「こわい嫁」と言っています。

正一
 五代君の義兄。第85話「青田枯れ」で実家に帰った五代君がお姉さん、正一さん、みっちゃんに会っています。正一さんはサラリーマンをやめて定食屋を継ぐ決意をしました。なお、「しょういち」「まさかず」「まさいち」、いずれの読み方なのかは不明。
 第159話「形見」で五代君と響子さんが実家に挨拶に行った時は、一生懸命働いています。定食五代も安泰ですね。

裕作の姉
 正一さんの妻。なかなかの新潟美人(こずえさんに似てません?)。五代君は「ねーちゃん」と呼んでいます。一の瀬さんが五代君の姉さんを知らなかった(つまり姉の結婚を話題にしたことがない)ので、五代君が上京する前に結婚していた可能性が高く、みっちゃんの年(2〜3才?)から、五代君が高校2〜3年の時と考えるのが妥当でしょうか?
  ○ お姉さんはいずこ?
 「青田枯れ」の後は結婚式まで登場しないようです。「形見」でも姿は見ませんでしたし、団欒の席には正一さんもいないところを見ると、別に所帯を構えているんでしょうか? 弟の嫁になる女性が来ているんだから、顔を見せてもいいようなもんですけど…
 アニメでは原作の「青田枯れ」がカットされているので、正一さんとお姉さんは結婚式で初めて登場します。

みっちゃん
 正一夫妻の長女。春香ちゃんの従姉になります。原作では2回登場しますが、アニメ96話ではお姉さんが抱いている男の子のみ(^^;で、みっちゃんがカットされている…
 VIZコミックスでは彼女の名前は「MIYABI」となっています。

晶(あきら)/生年:1964年度
 五代君の入院時にお世話しに来た東京在住の従妹。性格は陰鬱な五代君と正反対のようですが、一途に相手を思い詰めるところは五代君と共通のものを感じます。
 五代君の父と晶さんの父が兄弟と思われるので、晶さんはゆかり婆ちゃんの孫になるのでしょう。ゆかり婆ちゃんは上京の折、晶さんの家にも顔を出しているのかもしれません。小さい頃はよく新潟に遊びに行ったものの、その後五代君とは疎遠となり、五代君の入院を機に再会しました。
 ちなみにアニメでは登場しません。
晶の彼氏
 五代君曰く「陰気な男」。駆け落ち未遂によって交際を認めてもらえましたが、晶さんと結ばれたら尻の下に敷かれることでしょう。

晶の父
 「東京の叔父さん」ってことになるんでしょう。顔が似ているので、五代君の父の弟だと思われます。

横須賀の叔父さん(声:立木文彦?)
 結婚式でのみ登場。五代君の父母には似ていないので、奥さんが五代君の血族でしょうか? 第68話「宴会謝絶」で五代君が「東京在住のいとこったら…」と言っているので、晶さんの他にもいとこはいるハズですが、「横須賀のいとこ」ってのは考えませんでしたね。この叔父さんに子供がいないのか、横須賀から時計坂までが遠すぎるのか…?

(2)五代の友人
坂本(声:古川登志夫)/生年:1961年度
 予備校・大学を通じての五代君の親友。ちゃらんぽらんな性格ながら、肝心な場面では何かと五代君のために骨を折ってくれています。原作での就職先は不明(不況に喘いでいる会社らしい)ですが、アニメでは八神さんの父に取り入って陽炎(かげろう)産業に就職が内定しました。
坂本の彼女
 坂本君の輝かしい?女性遍歴を調べてみますと…
(1) 第8話「惣一郎の影」では五代君が響子さんにひっぱたかれた日に学校で五代君をコーヒーに誘いますが、この時女友達と一緒(アニメ7話も同)
(2) 第43話「坂の途中」、アニメ31話では女性が部屋に来ていて、1週間居着いていた五代君が出ていきました。
(3) 第55話「ちょっと休もうか」でジュンちゃんのことを「おれの好みなのっ」。五代君と衿ちゃんを残して二人で帰ってしまいます。
(4) 第60話「プールサイドのキスマーク」、アニメ69話では恵子さんにふられて失恋のヤケ酒。
(5) 第155話「今夜待ってる」では五代君の保父試験合格祝いに来ましたが、「秋子のバカ…伊津子のバカ…浮子のバカ…絵里のバカ…織江のバカ…」と結局は失恋の涙酒(女性の名前があ・い・う・え・おになっています。お気づきでした?)。
(6) アニメ17話で、五代君に代返を頼み、女友達と相合い傘で帰りました。
(7) アニメ39話では彼女とサイパンに行く約束したため、五代と一緒にバイトに励んでいます。
(8) アニメ80話では八神さんが坂本君のアパートに行った時、女性が部屋に滞在中。
猫の響子
 坂本君の飼っているメス猫。名前の由来は原作では「おれ永遠に真野響子のファンなの」、アニメでは「お前んとこの管理人さんのファンなの」と坂本君が言っています。
  (1) 増え続ける子猫たち
 第25話「響子と惣一郎」では子猫だった響子ですが、第99話「バラ色の人生」ではすっかり大きくなって3匹も子猫を産んでいます(第107話「閉じられた扉」では白猫が一匹見あたりませんけど)。この調子で増えていって大丈夫なんでしょうか? 何よりも、スチャラカ社員やってる坂本君がリストラでもされたら猫たちもまとめて路頭に迷うことに…
  (2) モデルとなったエピソード?
 高橋留美子さんの初期の作品に、アシスタントから10日ばかり預かった猫の明(みん)の悪行三昧を描いた「怪猫・明」という作品があります。猫の響子もこのエピソードを元にしているいう説もあります。

小林(声:喜多川拓郎)/生年:1961年度
 メガネをかけた五代君の友人。小林君の名前が出てくるのは第65話「一の瀬氏の失業」と第43話「坂の途中」の2回です。アニメではクレジットのみ。
 「サクラサクカ!?」では「合格するまで帰れない」五代君を泊めていますが、結局五代君と同じ大学に入ったところを見ると「とことんみじめだ」等と五代君に言える立場ではなかったような気がするんですが…。

その他
 アニメ31話で家出最終日(坂本君のアパートを出た後)に寝床確保のため友人宅に電話を入れています。アニメでは加藤・松下・久保君で、原作「坂の途中」では小林・江川君です。
  ○江川君って誰でしょう?
 原作中、五代君の友人で名前が分かっているのは、坂本君・小林君・江川君の三人です。江川君とは誰でしょう?
 あまり学校に行っていない五代君は親しい友人も少なそうです。そんな中で第85話「青田枯れ」、第93話「ひとつだけお願い」、第99話「バラ色の人生」で坂本君、小林君、名前不明の男性が五代君と親しげに話しています。私はこの男性が江川君だと思っています(根拠はないんですが)。
●サクラサキオさんから次の情報をいただきました。
五代君の友達、小林君と江川君は、もしかすると「空白の一日」で巨人に入団した江川投手と、そのあおりで阪神にトレードされた小林投手のことに引っかけたのでは、と思うのですが。(あまり自信ありませんが)

(3)人形劇クラブ
黒木小夜子(声:島津冴子、榊原良子(完結編のみ))
 五代君と同学年(同学科)で五代君を人形劇クラブに勧誘しました。のちにしいのみ保育園に就職、就職し損ねた五代君をバイトに引き込みます。実は彼女が五代君の人生を決めたわけですね。
  ○ 何故に五代君を誘った?
 クラブに入っていない大学生なんて幾らでもいると思うんですが、何で彼女は五代君に目をつけたんでしょう? 頼まれると断れないタイプの人間だと見抜いていたんでしょうか? それとも実は五代君に好意をもっていたんでしょうか?
 また第93話「ひとつだけお願い」で82〜84年の大学祭は五代君抜きで乗り切ったことが分かりますが、クラブ員は増えたんでしょうか?

小泉(声:林原めぐみ)
 長髪でそばかす顔の子。大学祭では、響子さんにお姫様を任せて、彼氏と待ち合わせに行ってしまいます(アニメでは神坂さん)。原作では名前不明ですが、アニメ13話で五代君がピンク電話から響子さんに電話した時、「泣いていたのは小泉さんて泣き上戸の女の子で」と説明しています。

神坂(声:鷹森淑乃)
 おさげの子。アニメで五代君が「大笑いしてたのは神坂さんで」と説明。原作でも五代君に電話しています。

早乙女(声:大竹 宏)
 ブチョー。原作では名前不明ですが、アニメでは五代君が「部長は早乙女さんといって、男で、とても気の優しいいい人です」と説明しています。原作93話「ひとつだけお願い」では「あの…もしや、半獣半魚みたいな…」と回想しています。「ますみちゃん人形」を操る大男(^^; 保育園に就職し、後に黒木小夜子さんと結婚しました。

(4)キャバレーバニー関係
飯岡(声:富山 敬)
 ヤーさん顔のマネージャー。原作では坂本君の高校の先輩、アニメでは単なる知り合い? 五代君が彼から学んだものも大きかったんでしょうね。
 原作では名前不明ですが、アニメでは「飯岡」の名前が与えられています。しかもクレジットのみではなく、アニメ78話で坂本君と五代君がバニーで酔いつぶれた翌日、起こしに来た彼が「何ですかじゃねえ、いつまで寝てんだ!」と言うのに対して、坂本君が「い、飯岡さん…」と言っており、アニメ80話で五代君がツケを払いに行った時にも「飯岡さ〜ん」と声をかけています(もう1カ所あり)。

かすみ(声:小宮和枝)
 東北弁をしゃべるホステス。店を移る度に客と駆け落ちしていましたが、ついに結婚。五人の子供たちに囲まれて毎日賑やかに暮らしてるようです。
  ○ かすみさんの故郷は?
 怪しい東北弁を駆使するかすみさん、その故郷はどこでしょう? これについては私と同じ東北在住の柴田純一さんと話した結果、「あんな綺麗な東北弁(^^)を使うところはない」と結論づけました。作者が東北の方じゃないので、漠然と東北出身のイメージを想定したのでしょうね。

太郎(声:林原めぐみ)と花子(声:三田ゆう子)
 かすみさんの子供。今や太郎も社会人だと思いますが、今時「太郎」や「花子」という名の小中学生を私は知りません。

ホステスA(声:木藤聡子)、ホステスB(声:生駒朋子)
 誰がAで誰がBだか分かりません(判別できる方はご連絡ください)。第126話「菊と積み木」ではバニーには最低9名のホステスがいることが確認できます。
 他にはアニメ78話で飯岡さんが「これはこれはかげろう産業の常務さん、りさちゃんがお待ちかねです」と言って接客しています。
 そしてアニメ79〜80話でロッカーに大野・黒田・秋本・田中の名が見えます。従業員の名前でしょう。

アケミ(声:TARAKO)
 第122話「沈黙は金ヅル」に登場。目が+(プラス)のオデブちゃんホステス。原作では不気味?ですが、アニメでは愛想いいです。

由加(声:高島雅羅)・ひよこ(声:高島雅羅)
 五代君がバニーで面倒を見たホステスの子供たち。第158話「約束」で五代君が餞別として由加ちゃん、タカシくん、アキラくんに人形を渡しました。アニメ94話では由加ちゃんとひよこちゃんに渡しています。
 由加ちゃんは原作では黒髪にリボンをしていますが、アニメでは茶髪にカチューシャをしています。
 五代君がハンバーガーショップに連れていった(三鷹さんが来た時)のは、ひよこちゃんとお兄さんであることが分かりました。

(5)保育園関係
しいのみ保育園の園長(声:龍田直樹)
 穏和そうな園長先生ですが、経営が苦しいとなるや、バッサリと五代君を解雇しました。近年、子供の数が減少し、経営難に陥る保育園が多いという話を聞きましたが、しいのみ保育園は大丈夫でしょうか?

保母A(声:勝生真沙子)
 ポニーテールの保母さん。原作102話「犬が好きPart1」では車で五代君を一刻館まで送ってきました。アニメ80話では保母試験の問題集を一刻館に届けにきています。

保母B(声:林原めぐみ)
 セミロングの保母さん。アニメでは黒木さんが保母として出てこないので、彼女がラーメン屋でプロポーズされたと言っています。しいのみ保育園の保母さんは、原作では黒木さんと眼鏡の女性を加えた4人ですが、アニメでは彼女ら2人。

恭子(きょんきょん)(声:三田ゆう子ほか)
五代君にテープで告白をした保育園児。五代君が響子さんに渡すはずだったテープを聞いて大喜びしています。どうして先に録ったテープが響子さんに渡ったかは謎。
●川辺の妖精さんから次の情報をいただきました。
原作では「恭子」となっていますが、アニメの設定では「恭子」ではなく「今日子」になっています。
サウンド・シアター30巻(CD:KTCD-3030)の解説書のスチールサーチ59−A TRACK16に「『お返事ちょうだい…』のラブレターのテープを渡す今日子。」及びスチールサーチ59−B TRACK41に「告白テープに首をかしげる両親。『保父さんが今日子にって』」と説明書きされています。
保育園児
 第100話「桜迷路」で保育園でお昼を食べている時に、子供達から「あっちゃんの食べたくせにーっ!」と言われています。ここの保育園児って何人くらいいるんでしょう?

若葉保育園の女園長(声:花形恵子)
 五代君は原作では保母試験合格後、アニメでは卒業が決まった時点で、ここの面接を受けに行きました。

中本(声:大塚芳忠)
 五代君と共に若葉保育園の面接を受け、「気の毒そうだから」という理由だけで採用された男性。原作では名前不明ですが、アニメのクレジットで名前が「中本」となっています。
中本ヒロスケ(声:TARAKO)
 保育園の面接を受ける父についてきた生意気なガキ。アニメ93話も同じ

(6)五代に絡んだ女性達
彩子(声:榊原良子)
 家出した五代君が契約した「大宇宙ホール2階1号室」に引っ越し金がなくて居座っていた女性(ソープ嬢)。五代君が出ていった後、ちゃんと不動産屋に名義再変更に行ったんでしょうか?
彩子の夫(声:増岡 弘)
 アニメクレジットでは「中年男」と「ヤクザ」になっています。ギャンブルに明け暮れ、彩子さんと五代君をヒモにしているという情けない男。

大口小夏
 五代君が北海道旅行に行った時出会った女性。おそらくは失恋一人旅だったんでしょうね。「北海道徒歩旅行」ということですが、札幌から層雲峡まで歩いていったのだろうか?
  ○ 五代との知られざる関係
 高橋先生は当初、五代君と小夏さんを「深い仲」にするつもりでした。当時、高橋留美子さんは、五代君がいつまでも童貞でいるのは「正しくない」という考えを持っていて、大口小夏さんを五代君の初体験の相手にするつもりでした。が、編集部から猛反対を受け、編集長の「五代君は一生純潔を貫くんじゃー!」との一声で断念したのだそうです。

白石衿子/生年:1963年度
 五代君の大学の後輩。第55話「ちょっと休もうか」で新歓コンパに参加。高3の時に1つ年上の浪人生とつきあっていましたが、二浪したのを彼女のせいにされ、ふられたようです。
 結局一回切りの登場でしたが、もうちょっと五代君に絡んでほしかったと思いません? 同じ大学の後輩ですし、五代君も彼女のアパート(コーポ・サンハウス)を知っているわけですから。
ジュン/生年:1963年度
 白石衿子さんの高校時代からの親友。新歓コンパに衿ちゃんと共に参加。坂本君としめし合わせ、五代君と衿ちゃんを残して帰ってしまいます。

五代の昔の彼女
 響子さんに会う前の五代君の女性遍歴は…
(1) アニメ17話で初恋の女性を回想。別の男性と相合い傘しているのを電車の中から眺めていました。
(2) つき合っていた女性と高校2年の時初キッス。壮絶な歯と歯のぶつかり合いだったようです(第47話「キッスのある風景」等)。

(7)その他
高校のラグビー部関係(声:西村智博、立木文彦)
 第23話「帰らざる彼」で五代君らOBが在学部員と練習をしています。五代君が目のアザを作った原因は、原作では他部員のヒザにぶつかったためでしたが、アニメ20話ではポールか何かに激突しています。
 アニメ95話では五代君の部屋に、部員全員で撮った写真が飾られていました。

五代の先輩
 第85話「青田枯れ」で五代君が就職のコネを見つけようと、先輩に電話しています。が、森田さんは研修期間中に落ちこぼれ、関さんはノイローゼで入院中…

大学の教官
 顔が分かるのは第31話「三年待って」のメガネで白髪の教官と第73話「がんばってくださいね」のメガネでハゲ頭の試験官。白髪でタラコ唇の教官はアニメ6話と21話に登場、どちらも五代君に「君、予備校に戻りたまえ」と言っています(笑)
 また、第8話「惣一郎の影」で休講の張り紙があり、田辺(仏語初級)、所沢(経済B)、西村(日本史演習)、喜安(?学概論)の名前があります。

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