高橋留美子先生発言集

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その1][その2]
■音無響子について
「安下宿の管理人といえば未亡人、未亡人が犬をつれていないわけがないと、もう「めぞん一刻」の設定はいきなりひらめきましたね。
最初に何か方向性があった方がいい、じゃあ、この浪人にホレさせようかと。響子さんと五代くんの関係は、作者のいいかげんな出来心からはじまった(笑)」
(少年サンデーグラフィック・スペシャル「うる星やつら」完結編・ボーイミーツガール/'88・02)

「最初の予定ではもっとキツイ…怖い女の人でもいいかなと思っていました。よりコメディっぽくするんであれば、そういう人でもありかなと思って。で、1回目のネームを描いていたら、そうじゃなくなってしまった。どちらかと言うと、まあ、天然系な感じになったんですよ。でもこれはこれでいいんじゃないかしらって、思って。だから考えて作ったと言うよりは、なんとなく描いたらそうなったみたいなキャラクターですね。ある意味キャラクターが勝手に動いたみたいな。」
(My First Big「うつ星やつら」飛鳥ふたたび/'02・02)

「すごくオンナが好きというか関心があるんです。ですから、“管理人さん”っていうのは、まさにオンナを描く……というところがあるわけです。(中略)私が抱いている、オンナの理想像といったらいいかなァ。要するに、ほんとうのオンナというのは、こうあるべきだといった……。あるいは、自分がなれなかったオンナというんですかね」
(糸井重里対談集「話せばわかるか。」/'84・11)

■五代裕作について
「「めぞん一刻」は、原作者としては、あくまで五代くんから見た世間であり、一刻館であり、響子さんであるというような作り方をしています。」
(実写版「めぞん一刻」パンフ/'86・09)

「当時はちゃんと意識していたわけではないのですが、後々考えると、五代くんというキャラを作る時、『やっぱ青年誌の主人公は、等身大の人がいいのだろうか?』と思ったんじゃないですかね、私は。青年誌っていうのは、少年漫画だとありえない類の夢を見ていい世界だと思ったんですよ。こう…『かなうかもしれない夢』みたいな。そういうものを仕組んでいくんだったら、やっぱ主人公は普通の…より普通の人がいいかもってね。」
(My First Big「うつ星やつら」飛鳥ふたたび/'02・02)

■四谷について
「別の作品で四谷さんのキャラクターなるものの原型を描いていて、「めぞん一刻」を始める時も、あのキャラクターをと思い描いたものでした」
(実写版「めぞん一刻」パンフ/'86・9)

「四谷さんというのは、昔からそんな人が好きだったんで、なんとなく描いてしまったんです。あれはいかにも“自分がつくったキャラだ”という気がします。 実際にいたら嫌ですけど(笑)。描いている分には、とても興味深いというか、どこかしら好きですね。」
(MOVEMENT/'88・03)

いわしげ孝氏「当時お会いした時に、この四谷という人の職業は何なんですか、と、当然決めていらっしゃると思って訊いたら、何も決めていないと答えられてびっくりしたんですよ(笑)。
高橋先生「四谷さんの仕事は、いまだにわからないという。ノープランにも程があります」。
(ビッグコミックスピリッツ2010年第10号/'10・02)

■三鷹瞬について
「(三鷹は)とりあえずステロタイプみたいなかたちで、(中略)役割ではありますけれども、それなりに肉づけした部分もありますから、自分なりにその人にも感情移入をするわけですね。三鷹さんというキャラクターをかく場合は、その人の身になってみないとダメなんです。ただただこれだけのためにというキャラクターをかくのはいやなんです。」
(語り尽せ熱愛時代/'84・11)

「最初からきっちりと決めていたわけではないんですけど、いずれ片付けないといけない人たちが、何人かいたわけですよ。その中で、じゃあまず三鷹という人をどうする?みたいな話になって、とりあえずコイツ絶対見合い結婚するんじゃないか?っていう印象があったので、じゃあそうしようって。彼の見合いを設定したあたりから、物語はなんとなく終息に向かっていきましたね。
(My First Big「うつ星やつら」電飾の魔境/'02・09)

■七尾こずえについて
「動かしづらいキャラといえば、こずえちゃんですね。謎の人というかああいう女の子の気持ちがわからないんですよね。いったい何を考えているんだろうといったようなところがあります。この人がこういう状況に置かれたらどう反応するんだろうかというのは、よっぽど考えないとわからないところがあるんです。(中略)
結局、まだ人間の大切な部分がないんですよ。悲しみとか恐れとか怯えとか…たとえば恋愛だったらそういう陰の部分があって、何とか人間らしい恋愛になれるんじゃないかなあと思うんだけど、(中略)悩みで遊んでいるような感じがあって、わかんないなあというところです。」
(語り尽せ熱愛時代/'84・11)

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