めぞん一刻雑記帳

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(1)設定に関するもの
Q.当初タバコを吸っていた五代君はいつ禁煙したのか?

A.大学入学後間もない頃

一刻館の住民は無類の酒好き集団ですが、彼(彼女)らは同時にヘビースモーカーでもあって、こちらが部屋の空気が淀む心配をしてしまうほどプカプカとタバコをふかしている光景をよく目にします。そして、五代君も当初はタバコを吸っていました。
(1) 原作の場合
○第8話「惣一郎の影」で響子さんにひっぱたかれた日に坂本君らと喫茶店に入り、タバコをふかしています。
○第16話「桃色電話」で黒木さんに話しかけられた時にタバコに火をつけようとしています(結局吸わなかった)。
(2) アニメの場合
○アニメ7話では響子さんにひっぱたかれた日に坂本君らと喫茶店に入り、タバコをふかしています(原作と一緒)。
○アニメ33話で音無家で惣一郎さんの日記を預かった帰りにパチンコ屋に寄り、タバコをふかしています。
○アニメ36話で朱美さんにライターをもらった時「俺タバコやめたの知ってるはずなのに…」と言っています。
○アニメ61話で金沢に行ったとき、江戸村で五代君が女性3人の写真を撮り、お礼にキャビンをもらって「俺、タバコすわないのに…」と言っています。
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つまり、喫煙シーンは原作では1回、アニメでは2回が確認できるだけです。
アニメでは単純に見ると第33~36話の間に禁煙したと思われるのですが、第33話のタバコは日記を預かった五代君のやるせない気持ちのあらわれと考えるべき、との指摘を受けました。確かに36話ではタバコに火をつけてむせ返っており、禁煙して間もない(注:アニメではほぼリアルタイムで時が設定されています)状況ではないようです。第33話時点では既に禁煙していたとみるべきでしょう。
従って、原作・アニメとも、大学初期の頃にいつの間にかタバコをやめたといえますが、禁煙したいきさつや理由は不明です。まあ、酒とタバコで生きる住民達を見て自分の将来に不安になったとか、苦しい生活費でタバコを買う余裕がなくなったとか、いろいろと考えられますが…


Q.五代君が家庭教師で教えていた科目は?

A.郁子ちゃん・八神さんとも英語だけ

(1)郁子の場合
五代君は1981年5月?~1984年3月まで郁子ちゃんの家庭教師をつとめました。これは毎週木曜日の夜7:30~9:00で、科目は英語だけだったと思われます。
曜日については、第20話「影を背負いて」で響子さんが「(帰宅時間は)木曜は家庭教師のバイトで10時頃」と言っています(その後変更になった可能性もありますが)。
終了時間については、第52話「配達された一枚の葉書」で郁子ちゃんが「あっ9時だ、今日はここまでねっ」と言っており、五代君は9時過ぎに音無家を出て、10時頃一刻館に帰る(所要1時間)ことが分かります。
開始時間については、第8話「惣一郎の影」で、五代君は明るいうちに一刻館を出て、暗くなってから音無家に着いています。この時期(5月下旬)の日没時間は6:50頃ですので、五代君は6時半頃出発し7時半に音無家、というのが妥当なところでしょうか。夕食の問題がありますが、五代君の場合、カップラーメンか駅の立ち食いソバで済ませる公算が高いので、時間的なロスは少ないでしょう。
科目については第12話「行きがけの駄犬」、第20話「影を背負いて」、第35話「振り向いた惣一郎」、第52話「配達された一枚の葉書」の全てで英語を教えており、第12話「行きがけの駄犬」では「郁子が英語で92点とったんでしょ」、第100話「桜迷路」では「おにいちゃんの学力じゃ、高校二年の英語についてこれないかもねー」というセリフがありますから、英語だけを教えていたと思われます。
(注:アニメ11話では郁子ちゃんは数学テキストを広げていますが、原作では英語以外を教えている場面はありません)
郁子ちゃんは無事志望校に合格、単に郁子ちゃんの頭がよかったからだとの話をよく聞きますが(^^)、五代君とて高校まではそこそこ勉強できたはずだし、彼の資質を一概に否定はできないでしょう。
(2)八神の場合
押しかけ生徒の八神さんについては、五代君は1985年10月の1ヶ月だけ家庭教師をつとめました。英語を教えたこと以外は殆ど分かりません。
第114話「窓辺のスニーカー」で響子さんが「五代さん、遅…くもないわね。まだ8時半だもの」「五代さん遅い…」と言っており、8時半は帰ってきてもよい時間だったことが分かります。八神家から一刻館までの所要時間は不明ですが、終了時間は8時以前と見てよさそうです。
最初に八神さんが男の子を連れて一刻館に来たのは夜7時でした。小学校の男の子を連れてくる以上、訪問時間は早いほうがいいでしょうから、夜7時になったのは八神さん自身の都合だった可能性があります。ということで、判断材料は殆どありませんが、家庭教師の時間は夜7時~8時だったと推定してみます。


Q.茶々丸の営業時間は?

A.10~11時に開店、22~23時に閉店と推定

茶々丸は昼は喫茶店・夜はバー形式のスナックバーですが、営業時間は何時から何時までなのでしょう?
(1)開店時間
第6話「サクラサクカ!?」で響子さんとゆかり婆ちゃんが茶々丸に入った時、時計は14時。響子さんは一刻館から駅まで行った帰りで、朱美さんはそれより先に店にいました。この時間に開店しているということは昼食時間前に店を開けているはず。営業が夜までであることを考えると開店時間は10~11時といったところでしょう。日中はあまりお客さんがいないようで、響子さんたちがテニスの帰りに立ち寄ったり、トシゾーさんがくつろいだりしています。
(注:アニメ5話では響子さんが婆ちゃんを迎えに駅に行った時、時計は10時半でしたが、駅から茶々丸まで4時間かかるわけはないので、考察の対象から除外)
(2)閉店時間
朱美さんの帰宅時間を見ると、第8話「アンコール・ラブコール」の夜11時(五代君の部屋の時計より)、第18話「キャンパスドール」の夜9時半頃(五代君の部屋の時計より)の2つが分かるのみです(クリスマスは除きます)。第27話「引退宣言」のように夕方で終わりという場合もあり、状況に応じて早く引けたり遅くなったりするのでしょう(常識的に考えてそうですよね)。アニメ36話ではヒロシとの一悶着があって、朱美さんが店に来たのは夜8時でした。
スナックは深夜営業(閉店が24時以降)をしているところが多いようですが、茶々丸は午前中から営業していることを考えると、22~23時で閉店といったところではないでしょうか。
(3)定休日
第34話「SOPPO」で響子さんが「今日はお休みですか」、第36話「ショッキング・ジョッキ」で朱美さんが「明日休みなんだ」といっており、休みが定休日だとするといずれも不自然なセリフです。
また第63話「しわのあるキューピット」で日曜日の午後2時半にマスターと朱美さんが外食している(日曜日のテニススクールの後、響子さんたちが茶々丸に行くことがあるので定休日ではない)こと等を考えると茶々丸は「定休日はなく必要に応じて休んでいる」のではないかと思われます。


Q.テニススクールの練習時間は?

A.13:30~15:00の90分間と推定

三鷹さんがコーチをつとめる時計坂テニスクラブ、響子さんと一の瀬さんも通っていますが、練習時間は何時から何時までなんでしょうか?
(1)練習終了時間
「今日の練習終わりまーす」という三鷹さんのかけ声で練習が終了します。
第125話「愛と哀しみの破談」で三鷹さんの叔父が「4時に九条邸」に来るように三鷹さんに指示しています。九条邸の場所は多分都心ですので、車でも30分以上はかかると見れば、午後3時には終了しないと間に合わないと思います。
(注:三鷹さんはいくつかのクラブを掛け持ちしている(と思われる)のに明日菜さんが時計坂に通っていたことを考えると、九条家は都心でも外れの方(例えば時計坂=東久留米なら練馬区等)にあると思われます。しかし、三鷹さんは第125話でバニー経由で九条家に行っているので、バニーが例えば池袋や新宿にあるとなると全然話が違ってくるんですが…)
(2)練習開始時間
第84話「スクランブル・キッド」で一の瀬さんが「午後テニスクラブで落ち合う予定だから」と言っているので午後の開講であることが分かります。一般的にテニススクールの1レッスンは90分というところが多いようなので、逆算すると13時30分開始ということになります。
なお、テニススクールは日曜日に限らず、不定期に開講されていることは柴田さんが既に考証されています。


Q.キャバレー・バニーの営業時間は?

A.19時~24時と推定

(1)開店時間
五代君の出社時間はまちまちで、昼間ビラ配りの仕事をすることもありますが、ホステス達の出勤は夕方です。第151話「好きなのに…」で、五代君が響子さんとホテルに入り、そこからバニーに電話した時、飯岡さんにしこたま怒られました。最寄駅に着いたのは18時15分でしたので、この時18時30分をまわっていたものと推定されます。つまり五代君は通常18時30分までに出社しなければならないのでしょう(18時までだとすれば五代君が茶々丸に寄っている時間はなかったはず)。
ホステスたちも18時頃出勤して(五代君に子供を預けて)、19時に開店といったところでしょう。
アニメ78話でも四谷さんが「街にネオンがつくと自然に足が向いてしまう」といったことを言っているので妥当だと思います。
(2)閉店時間
第152話「本当のこと」で、五代君は店のシャッターが閉まってから電車で帰っていることが分かります。時計坂駅の終電は第72話「愛のリハビリテーション」から1時前だと思われますので、24時閉店というあたりが妥当でしょう。


Q.桜ヶ丘女子高ではクラス替えがないのか?

A.2→3年次にはクラス替えがない

どうでもいいことですが、八神さんの高校(=響子さんの母校)では2→3年生になる時にクラス替えがないようです。
惣一郎さんが講師として赴任したのは4月(第52話「配達された一枚の葉書」)ですから、響子さんのクラスで挨拶したのも始業最初の週だと思います。響子さんが惣一郎さんに対して「うちのクラスいっつもあーですから」と言っています(第87話「VS.乙女」)が、クラス替えして間もないなら「いっつもあー」とは言えないでしょう。
八神・悦子・敦子・麻美さんも2年、3年と同じクラスにいましたし。ひょっとして1年から3年までクラス替えがないのかもしれません。


Q.キャバレー・バニーの社内法は何条まである?

A.アニメでは第7条まで

キャバレーバニーの社訓は「客引きは明るい笑顔で歯切れよく!」(原作122話「沈黙は金ヅル」より)。
社内法については、原作では第143話「戸惑いロマンス」で第2条、第129話「縁困関係」で第3条が分かるのみですが、アニメでは育児室の前に社訓が貼られており、第92話から次のとおり読みとれます。
第1条 (不明)
第2条 職場に私事をもちこむべからず!
第3条 社内恋愛を禁ず!
第4条 飲んだら乗るな、乗るなら飲むな!
第5条 酔ったら女に???
第6条 公私混同しない!
第7条 お金の貸し借りはしない事!
(ただし、アニメ第94話では次の2つが入っています)
○ 御客様は神様です
○ 身だしなみはしっかりと!


Q.一の瀬さんはどんな酒(日本酒)を飲んでいるのか?

A.原作では9銘柄が確認できる

銘柄登場話
福正宗?第27話「引退宣言」
力士第45話「星をつかむ男」
コシヒカリ第51話「一刻館の昼と夜」
凡打第62話「井戸の中」
北の湖第65話「一の瀬氏の失業」
第66話「一の瀬氏走る」
土俵第68話「宴会謝絶」
第69話「駆け落ちクラッカー」
北の花道?第123話「発覚」
酒豪第148話「やましい関係」
北ノ湖第139話「揺れる心では」
原作で一の瀬さんが飲んだ日本酒(ラベルの分かるモノ)は左のとおりです。特定の酒を愛用するというわけではなく、毎回違う銘柄を飲んでいることが分かります。
力士・土俵・北の海といった相撲関係の名前が多いのはなぜでしょう? 「一刻島ナンパ始末記」でも最終コマで「横綱」という清酒の看板が見えますし。

アニメの場合、美少年(熊本)・真澄(長野)・〆張鶴(新潟)といった実在の銘柄が登場しています。その他、田畑・田舎・美少女…といった銘柄はないみたいです(注:永野さんからの御指摘により、美少女という銘柄は実在することが分かりました)。アニメのデータは気が向いたら取ります。


(2)その他
■めぞん一刻の中のフジテレビ
アニメ版めぞんの制作・放映には当然フジテレビが関わっているわけですが、アニメの中にも結構「フジ」絡みの小ネタが使われています。めぞんを他局で再放送する際にこれがネックになっていたりして(^^)。
第18話:町中を歩く女性のテニスラケットにフジテレビのマークが見えます。
第29話:肝試し大会のアナウンスが流れる時に、街並みに「サウナ・フジ」の看板が見えます。
第44話:四谷さんの本名についてのくだりで響子さんが「私にはフジと書いてカワダチョウと読むと…」(当時フジテレビは新宿河田町にありました)
第67話:五代君が手にした就職情報誌の中にある「フジ株式会社」(しかもモロにフジテレビのマークつき)
第67話:こずえさんが内定した銀行が「フジビシ銀行」(これは勘ぐりすぎか?)
第88話:こずえさんと先輩が待ち合わせる場面の背景にある「スタジオOLTA」(言うまでもなくALTAのパクり)

■めぞん一刻の中のビッグコミックスピリッツ(原作編)
原作の掲載はビッグコミックスピリッツでした。アニメで「フジ」ネタが多いように、原作では「スピリッツ」ネタが結構あります。
第57話「Don’t フォローミー」:P15の電車内
第79話「ジャブ&うっちゃり」:P13の五代の部屋に雑誌が置かれています。
第143話「戸惑いロマンス」:P9の電車内
第150話「好きだから…」:P15の電車内
第154話「TEL YOU SWEET」:P3の五代のふとん横

■めぞん一刻の中のビッグコミックスピリッツ(アニメ編)
意外にもアニメでも「スピリッツ」ネタがありました。
第5話:坂本君が「とことんみじめだ」と五代君に言いながらスピリッツを読んでいます。
第8話:五代君と坂本君が寝ている布団の横にビッグコミックが置いてあります。
第8話:「大歓喜」の店内に並ぶマンガの中に、サンデーやビッグコミックがあります。
第49話:住人達が三鷹さんの犬嫌いを直す相談をしている時、五代君がスピリッツを読んでいます。