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賈家の最高権力者・史太君
服装についての記述は多くありませんが、原作から容貌をイメージするのは比較的容易と見え、いずれも品のある老婦人として描かれています。
各本の紹介イラストは、いずれも椅子にゆったりと腰掛けた姿で描かれ、ぴったり後ろに鴛鴦が侍しています。平凡社「北京風俗図説」によると、鉢巻のように見えるのは兜帽(トウマオ)という帽子だそうで、熙鳳のところで記述のあった「昭君套」もこの一種だとのこと。
また第38回で、小さい頃に池で溺れた時に、杭に頭をぶつけて傷をこしらえ、いまだに鬢(びん)のつけ根に指の先ほどのくぼみが傷跡として残っていることを述べています。
「はるかかなたから、大きな釣鐘マントに身を包み、灰鼠(ちんちら)の防寒用頭巾をかぶった賈母がやってきます」(第50回・雪見)