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紅楼夢の影の主人公(?)・薛蟠の妾・香菱。
香菱について、熙鳳は「器量のよいのは二の次として、その性質といい立居振舞いといい、他の女の子とは大違い、おとなしくて、しとやかで、なまなかの御大家のお姫様でもかなわないくらいよ」(第16回)と絶賛しており、周瑞の女房(第7回)や賈璉(第16回)もその器量の良さを褒めています。また、香菱の眉間に小さな赤いほくろがあることを、葫蘆廟の小姓が語っています。
服装については、第62回で柘榴赤の綸子のスカート(宝琴が江南から持参した布で仕立てたもの)を泥で汚したという場面があるのみです。山東画報出版社「紅楼服飾」によれば、満州族の単衣のスカートは通常黒色で、赤いスカートは清代の漢族のみの流行だろうとしています。清代には男性は満州族の服装着用と辮髪が義務づけられていましたが、女性については強制ではなかったそうです。