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賈家の栄光の象徴・元春妃。
后妃の服飾は王朝ごとに決まりがあり、清代の正装は鳳冠(朝冠)をかぶり、錦袍を着て、その上に徽章綬帯をかける、というものだったそうです。ただし、等級によって厳密な差があり、例えば十三羽の鳳凰(宝玉をつづってつくったもの)のある冠をかけられるのは皇后のみでした。
元春妃については第95回で「たいそうお肥えになった」とあるだけで、衣装については本文中に全く記載がありません。衣装から時代が清代であることを特定されるのを防ぐためか、みだりに宮女の服装を記述するのを憚ったかのではないかと思っています。