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林之孝の娘で、宝玉づきから煕鳳づきになった侍女・小紅。
自分自身も「いくらか器量がいいことから、心中ひそかに、いまに高みによじのぼってやろうという妄想を抱いていた」とあり、宝玉や賈芸も初めて会った時にその器量を認めています。もっとも秋紋には「おまえも鏡と相談してみるがいいんだよ。その顔でお茶やお湯が出せるものか出せないものか!」(第24回)とボロクソに言われてはおりますが…。
各イラストでは賈芸に拾われたハンカチを持った姿が描かれています。
「幾枚かのあまり新しくない服を着けてはいるが、まっ黒くて美しい髪を一本の辮髪にわがね、面長の顔、ほっそりとした小柄な身丈は、どうしてなかなか垢抜けのした、よい器量である」(第24回・宝玉との出会い)