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宝玉の侍女、晴雯。
容貌については熙鳳が「あれだけの数の侍女達を比べてみても、晴雯ほど器量よしに生まれついた子は一人として見あたりません」と言っており(第74回)、晴雯が栄国邸で最も美しい侍女であったことが分かります。
髷の形は「丫頭(=侍女)」と言われるように、Y字型をしています(第62回で湘雲が詠んだ詩で「丫頭」と同音の「鴨頭」と対比され、晴雯や鶯児が文句を言う場面がありました)。
また手の指の爪が二本、二寸余りに伸びていたことが第51回で記されており、屋敷を追い出された晩、晴雯はこの爪を切り落とし、赤の綸子の上衣と共に宝玉に手渡しました。
各本の紹介イラストでは扇子をさく場面(第21回)か雀金裘を繕う場面(第52回「晴雯補刺裘」)が描かれています。
なお、山東画報出版社「紅楼服飾」によれば、以下にある赤の床靴(紅睡靴)は纏足の女性が寝る時に履いたものであり、晴雯は纏足であったはずだとしています。