「自分にとっても非常に思い入れのある作品だから、崩せない。とにかく原作重視で行くことは最初から決まっていました。電話もメールもなかった時代だから成立した物語です。現代的にアレンジするとか、意味がないし考えられないですね。 ただ、原作を知らない人にとっては、いきなり「1983年」で始まる物語には違和感があるでしょう。そこで冒頭は2007年の五代が娘の〈春香ちゃん〉に昔話を聞かせて、あの時代にフィードバックする、というスタイルをとったんです。〈響子さん〉が出てこないのは、やはり〈五代くん〉が一目ぼれする、初登場の瞬間を大事にしたかったから。」('07/4 QuickJapan)
「響子役は、私や監督、高橋留美子先生らと候補を出し合った中で、全員が伊東美咲さんを挙げたこともあって、選ばせていただきました」('07/4 月刊TVJapan)
「ほかのキャスティングは割とスムーズでしたね。高橋留美子先生のキャラの魅力って、見ていて元気になれるところだと思うんです。人間をすごくやさしく描かれているんでしょうね。そして「この人にあってみたいな」と思われるキャラクターを作るのはドラマ制作のセオリーです」('07/4 QuickJapan)
「響子さんが“お姉さんが弟を思うような気持ち”で五代さんをも守ってあげたくなる心情、ひと目惚れではなくゆっくりと彼に惹かれていく過程も、私自身と似てる部分もあって理解できました」('07/5 デジタルテレビガイド)
「自分自身がひとりじゃ生きていけるタイプじゃないからこそ、逆に相手を助けたくなっちゃう。心配から恋… 心配してるって事は気になってるってことですからね」('07/5 ビッグコミックスピリッツ)
「彼女が五代君に振り向くまでには、長い時間が必要になるでしょうね。ずっと響子さんは惣一郎さんを思い続けていますし、五代君はどうしても弟のような感覚が強いでしょうから。でも、五代君の一所懸命なところは魅力的ですよね。響子さんが一緒に生活する中で彼の魅力に気付いて、変わっていくところに注目してほしいと思います」('07/4 TVJapan)
「作品で描かれる'80年代の温かい近所付き合いが、隣人に干渉しないのが当然な現代人にとって“ここに帰りたいな”と思える像であるように『めぞん一刻』は私にとって“早く帰りたいな”と思えるホームのような場所なんです」('07/5 デジタルテレビガイド)
「今の世の中と比べると、人と人との繋がりが密で濃かった時代ですよね、時に必要以上なぐらいに、にぎやかで。そんな空気感が大事な作品だと思うんですよ」('07/5 ビッグコミックスピリッツ)
「当時は今よりも密接な近所付き合いがあったんだなぁと実感しました。近所の人々が必要以上にお節介を焼いたり…。一刻館の住人たちはまさにそんな感じ。最近はマンションとかでご近所さんに会っても挨拶がなくなってきているそうですから、そういう意味では一刻館は憧れの場所ですね」('07/4 月刊TVJapan)
「原作に忠実なファッションも見どころの一つですね。最近は股上の浅いパンツが主流でですが、劇中の衣裳では股上の深いパンツを30本近く(?)はき替えています('07/4 月刊TVJapan)
「今回のドラマ版での響子さんは割と冷静で、いつも周囲を温かく見守る落ち着いた女性になっていると思います。思いやりがあって、深い愛情の持ち主だけどちょっと天然な部分がある響子さんを、微笑ましく思いながら演じました」(07/04 月刊TVガイドTVJapan)
「今日がダメでも明日また頑張ろうと勇気が出るようなステキなドラマに。原作ファンの方も、知らない方もご期待ください」('07/5 TVStation)
「ありそうでない、でもありそうな場所。いそうでいない、でもいそうな人。そのバランスが今回のドラマの勝負どころでした。「しょせんマンガだからね」とは思われないよう、お茶の間の世界観を重視してディテールにこだわったつもりです」('07/4 QuickJapan)
「ドラマの中で私は響子さんの決めゼリフ「五代さん、頑張ってくださいね」を何度も言ってます。ドラマを見てくださる方も、このセリフで元気になってくれたらうれしいですね。」('07/5 TVピア)
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