新潟駅万代口 |
駅から見えるビル |
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第159話「形見」で、五代君と響子さんは結婚の報告のため五代君の実家を訪れるエピソードがあります。二人は新潟駅(駅名は隠れています)で婆ちゃんを待っていますが、これについて、マサさんより次の情報をいただきました。
「マンガで出ているところは『新潟駅万代口』です。バスターミナル付近から駅を見上げた角度です。」
現地調査の結果、ご指摘のとおり万代口バスターミナルから見た駅舎であることを確認しました。原作の描写と比べると、細かいところはあちこち変わっていますが、駅舎は健在です。
それから、ゆかりばあちゃんが響子さんの手を握って「うちの響子さんら」と言っているコマのバックに描かれているビルは、左側が「マルタケビル」で、その右に少しだけ見えるのが「東陽ビル」だと思われます。いずれも駅前にあるビルで、タクシー乗り場から見るとちょうど原作の位置関係になります。
五代家に向かう途中の光景 |
地図 |
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五代君は新潟駅からタクシーに乗って、一路定食五代へ向かいますが、TANさんから次の情報をいただいておりました。
「食堂五代の所在地は、はっきりしないのですが、駅からの道のりと通りの雰囲気から概ね想像がついたような気がしました(新潟市の東堀通<結構中心部>だったような・・・)」
これに基づき、東大堀通周辺を調べたところ、新潟駅から定食五代に向かう途中の光景は東大堀通8番町であることが分かりました。原作のコマで説明すると、右の3軒が民家、左下が仏具店、左奧の大きな建物が「ホテル金寿」になります。参考までに地図を示しておきます。
また、マサさんより次の情報をいただきました。
「五代たちがタクシーに乗って走った『東堀通』は地図のとおり『古町通』の隣で、この付近には作者の実家があります。『高橋産婦人科医院』です。よってここで間違いないでしょう。」
現地調査を行ったところ、古町通にあった同産婦人科医院はすでになく、現在は駐車場となっていました(住まいは近くにあるようです)。
そして今回、マサさんより次の情報をいただきました。
「『定食屋の五代』についてですが、新潟高校と新潟中央高校の中間辺りにある『学校町通』沿いに『五作』という定食屋が確かあったような記憶があります。外観はそっくりですよ。」
現地調査の結果、確かに学校町通三丁目に「五作」という食堂がありました。ご覧の通りの外観で、一見すると「?」という印象でしたが、細部をよく観察すると、看板や玄関など部分的には定食五代と酷似している箇所も見受けられます。モデルであるとの断定はなおも憚りますが…。
なお、新潟高校の前に「第五」という食堂があるとの話も聞いており、「第五→五代」のアナグラムも考えられたのですが、「定食五代」とはかなり雰囲気の違う現代的な造りの建物でした。
五作(定食五代のモデル?) |
玄関付近 |
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新潟中央高校 |
新潟高校 |
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響子さんの母校であり、八神さんが通っていた高校のモデルが高橋留美子先生の母校・新潟中央高校(女子校)であることは既に多くの方の報告をいただいております。ただし、新潟中央高の校舎はご覧のように校門からしか見ることができないので、実際に訪れてもそれと実感することはできませんでした。
また、高橋留美子先生は高校のときの制服について「ジャンパースカートにブレザー服で、学年ごとに色の違うリボンをつけていました」と述べています(少年サンデーグラフィック「うる星やつら9」より)が、つまり八神さんが着ているのは新潟中央高校の制服ということだそうです。
次に、五代君の通っていた高校は第23話「帰らざる彼」に登場しますが、TANさんから次の情報をいただきました。
「五代君の出身高校は新潟高校(新潟県一の進学校)と思われます。これはラグビーをしているグラウンドの風景と高橋留美子の出身校の新潟中央高校(女子校)のすぐそばということで、当時めぞんファンの友人とそのような結論になりました。」
しかし、新潟高校の校舎はご覧のように現在は既に改築されており、現地で確かめる術がありませんでした。
そして最近、新潟高校のHPに旧校舎の写真が掲載されていることを知りました。皆さんはどうご覧になられますか?