東京都東久留米市は高橋留美子先生がめぞん一刻の連載初期に住んでいた街であり、時計坂のモデルとなった光景を数多く見ることができます。当時の様子は飛鳥杏華さんのサイトに紹介されていますが、時代の流れとともに、その多くは取り壊されたり、すっかり姿を変えてしまいました。
東久留米までは西武池袋線(準急)で池袋駅から20~25分、今回は主要ポイントのみ足早に見てきました。
時計坂駅のモデルとなった東久留米駅北口は現在も健在です。作者のアレンジがあって原作の時計坂駅と完全に一致するわけではありませんが、それでも多くの共通点を見つけることができます。
また、ゆかり婆ちゃんがソバを食べていたソバ屋(狭山そば)は実際に駅の左手にあったそうですが、取り壊されて久しく、現在はその跡地でクリーニング屋が営業しています。
駅の手前には、五代君が電話をかけている時にこずえさんに声をかけられた場所(原作15話「複雑夜…」)があります。建物の全景は原作とは異なります。
東久留米市駅北口 |
五代が使った公衆電話 |
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飛鳥杏華さんのページでスナック茶々丸のモデルとして挙げられているパブ緒暮路(おぼろ)のビルです。建物は相当老朽化が進みましたが健在です。めぞん一刻homepageのひろゆきさんが調査された時には、使われている様子がなかったとのことですが、現在は酒場が営業しています。
2002年3月に調査した時には、小汚かった壁がタイル張りになって見違えるようにきれいになっていました。
パブ緒暮路跡 |
右からのアングル |
改装後 |
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原作35話「ふりむいた惣一郎」で、賢太郎君が犬の惣一郎さんに逃げられた東久留米駅西側の踏切です。「くぐるなあぶない」の看板は、原作では踏切の左側でしたが、現在は右側に設置されています。
賢太郎が惣一郎に逃げられた踏切 |
「くぐるなあぶない」の看板 |
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上はめぞん一刻/もう一つの別の広場のポチさんが発見された、五代君がはっぴーとーくから帰る時に歩いていた道です(原作8話「惣一郎の影」)。
下は第10話「金網は越えられない」で、五代君がアルバイトをクビになったあとで空き缶を蹴飛ばしていた河原です。後方の建物や線路など完全に原作と一致します。現在河原に降りることはできません。
はっぴーとーくからの帰り道 |
目黒川沿い |
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上は五代君が保母試験の筆記試験を受けた練馬高等保育学院は、現在は警視庁大泉合同庁舎になっていました。ただし表札が替わっただけで建物は原作と全く同じです。東武池袋線の大泉学園駅から南に2kmほど行ったところですので、東久留米詣のついでにどうぞ。
下は実技試験会場となった早稲田大学。ひろゆきさんのページによれば、五代君が試験を受けたのは8号館の302号室だそうです。
なお、合格発表の会場だった旧東京都庁は有楽町にありましたが、現在は取り壊されてしまいました。
早稲田大学大隈講堂 |
早稲田大学大隈講堂 |
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山下公園(夜景) |
山下公園(昼間) |
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原作133話「あぶない夜」P18の夜景(三鷹さんが「このホテルからの眺めが…」と言っているコマ)中に描かれている船は、氷川丸だと思われます。たっちさんのページに、マリンタワーからの写真が掲載されていますので私も登ってみました。船は氷川丸に間違いないと思うのですが、船の向きを変えない限り原作と同じ地形にはなりません。なぜでしょう?
下は響子さんと別れたあとに三鷹さんがベンチに座っていた場所だと思います。もう少し上から撮ると原作と同じアングルになるのですけど…。ただしベンチの間隔は原作よりずっと密集しています。
氷川丸 |
三鷹さんが座った場所 |
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