一刻館の構造

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その1] [その2]
ちゅん88さん(2001年8月15日)
(前略)
以下の物もお送りします(ご参考までに)
アニメ後期の一刻館
原作の一刻館その1
原作の一刻館その2
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アニメ版は特に問題ないと思います。

以下のものは掲載して頂いたikkokukan02をベースに作成したものです。
(2階の裏庭側の窓の位置に多少問題がありましたので)
maison80は1階のレイアウトを完全に同じにしたものです、
構造的には一番無理が無いです。
(2号室の奥の部屋が説明がつかない描写が出てしまいますが)

maison90は1号室だけレイアウトを変えたものです。
(8畳+4.5畳、他は8畳+6畳)
これだとほぼ全ての描写について説明することができます。
ただし、構造的に不可能だと言われると立つ瀬がありません。

今の時点では、これ以上のものは考えられません。
これからも暇を見て作成しようと思っていますが、この辺が
限界かもしれません。


(管理人より)
毎度ありがとうございます。かなり完成度高いですね。
改めて見ると一刻館ってデッドスペースが多いなぁと思います。昨今の建築物は空間をすみずみまで利用した無駄のない構造のものが多いので、一刻館はそういう意味では贅沢な建物なんですね。

ちゅん88さん(2001年5月31日)
こんばんは、ちゅん88です。
返信のメールありがとうございました。
とても参考になりました。

原作の描写を完全に再現しようとすると、やはり無理なのですね。
私も、もう一度原作を見直してみて、確認しました。(^^)

しかし、懲りずにもう一度だけ作成してみました。(^^;;;
建物の外側、内側から見て矛盾が生じないように気をつけてみました。

気をつけたのは以下の通りです。

 2階の面積は、1階よりも小さい
 廊下の広さは、1階,2階ともに同じ
 管理人室は10畳間
 各部屋のドアを入って、向かって右手は押し入れがある
 1階は各部屋ともレイアウトは共通にする(1号室だけ微妙に違いますが…)
 1階と2階のドアの縦位置は同じ
 裏庭側の窓の縦位置は、1階,2階とも同じ(管理人室上は不明)

さらに、大前提として

 2号室の上は、5号室である
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 原作第1話では、1号室の上が5号室のように描写されていますが、これだと問題が多すぎますので
 以下の理由で、参考にしません。
 1号室の上が5号室では、コミックス第4巻「明るい5号室」、コミックス第8巻「ジャブ&うっちゃり」
 コミックス第14巻「出たとこ勝負」などが成立しません。

 コミックス第10巻「深夜の面接」の各部屋のドアの位置についても説明が難しくなってしまいます。
 また、コミックス第9巻「ロング グッドバイ」では管理人室の上に「謎の窓」がありますが四谷さんの部屋の物とは、違うようです。

 コミックス第7巻「宴会謝絶」については、おっしゃる通り相当悩みますが、落ちた「てすり」が1号室の隣にあるなどから判断しました。(1号室の上は4号室と判断)
 また、この配置なら四谷さんは管理人室を覗くのがほぼ不可能です(^^;

 逆にこれだと説明のつかないところもかなりあります。(^^;;
 コミックス第1巻「惣一郎の影」、コミックス第12巻「逃がしてたまるか!!」、コミックス第13巻
 「100%SHONEN場」は矛盾します。こればかりは、どうしようもないです(^^;
どちらを採用するかは、迷うところです。

 ストーリー展開上、「ジャブ&うっちゃり」で2号室の上は5号室であると設定されていますので

 1号室の上は、5号室である

 は採用しないことにしました。
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以上の点に注意して作成してみました。

今回も勝手ながら、平面図を添付させていただきましたので、よろしければご覧下さい。

(相変わらず汚い画像で申し訳ないです)

今回は、「未利用空間」が多いです(^^;
管理人室を10畳にしたことで、廊下の幅が「一刻館の思い出」のように広くなってしまいます。
さすがに2間は現実的でないので、あのようになってしまいました。(T_T)
(8畳ならどうにかなりますが…)

1号室のカドの空間は、苦肉の策です。1号室のドアと廊下のカドがはなれすぎると、あまり現実的でなくなって
しまうので(あの空間が2間とれればとても自然にレイアウトできるのですが仕方ありません)

階段横の「未利用空間」は、1階と2階のズレをなくすためにどうしても必要になります。

2階のレイアウトは面積を小さくしたことで、かなり普通になりました。
廊下の突き当たりの「未利用空間」が少し気になりますね。
(物置にしたほうが自然かもしれません)

今回の結論としては、やはり「不可能ではない」としたいと思います。(あくまでも私の希望です(^^))
1号室の上が5号室である、では不可能だと思います(窓の位置、ドアの位置などから)

「5号室をどこにするか」で可能説、不可能説に分かれるのではないでしょうか。


(管理人より)
いただいた平面図はこちらです。

平山(ちゅん88さんへの返信;一部改)
一刻館の構造については自分のほうでも少しずつ整理しており、まとまったら掲載したいと思います。でも泥沼にはまっているのが実情です。

まず、一刻館の形状についてですが、原作初期の頃を見ると、正面から見たときに2階が1階より引っ込んでいます(完全な直方体ではない)。
つまり2階のほうが少し狭いことになり、この方が都合がいいので(^^; 私はそのまま使っていました。ただ1・2階のトイレの位置が合わないのはマズイのかもしれませんが…

次に、5号室の部屋の広さについては私も以前考察したのですが、「見るものか」からは6畳のように見えますが、いくら荷物が少ないとはいえ、住民達がどんちゃんやっている様子から見ると6畳では狭いようです。
ふすまの大きさを標準サイズ(幅を半間)として作品中から間取りを考察すると、縦が2間・横が2間或いは2.5間、つまり8畳か10畳だと思われます。ただしこれだと1階がかなり狭くなってしまうため、間取りを作成するには故意に広くしないといけないのですが…

そして、1号室は管理人室と2号室に圧迫されるため、これをどうするかが最大の問題だと思っています。そのまま描いてみると1号室がかなりいびつになるので、実際にこんな造りの建物がありえるのかと自問自答するわけです(^^)

ドアの位置は「深夜の面接」の扉絵などでも見れるとおり、2号室と5号室のドアが同じ位置なので、これから対称に各部屋を配置していけばいいと思います。
ただし一刻館を裏側から見ると、原作でも矛盾が生じていて、「逃がしてたまるか」などでは1号室の上が5号室になっているようです。つまり管理人室の斜め上に5号室があります。しかし、「宴会謝絶」では、2号室の上に5号室、1号室の上には窓がなく、管理人室の上には4号室、というこれまた違った構造になっていて何が何やら…
ともかく一階と二階の窓は並んでいるので、これをどう判断するかで大悩みです。


ちゅん88さん(2001年5月29日)
はじめまして、ちゅん88です。
情報量の多さに思わず感激してしまいました。
今後も、頑張ってください。期待しています。

さて、一刻館の構造について考えてみました。 ホームページの「皆様からのご意見集」にもありますが、今回は私なりの考えをまとめてみました。

原作のみを対象にします(アニメは対象外)

コミックス14巻、ワイド版10集の「出たとこ勝負」
がやはり一番わかりやすいのでこれを参考にします。

一刻館の描写に注意していくと以下のような構造であると仮定できます。

 一刻館は完全な直方体である(1階と2階は底面積が同じである)

 1階は1部屋が2室ある、2階は1部屋1室である

少なくとも、以上の条件は必ず満たす事とします。

さらに、細かいところはコミックの色々な所を参考にある程度勝手に想像していきます(^^;

 廊下の広さは、1階,2階ともに同じである

 管理人室前廊下は、幅2メートル程度とする

 管理人室は8畳間とする(ほんとは10畳ぐらいほしいです)(^^;

 1階の各部屋のレイアウトは、部屋ごとに異なる

 各部屋のドアを入って、向かって右手は押し入れがある(3号室を除く)

などです。

この条件を満たすように一刻館の平面図を作成しました。

実際に作成してみると、かなり厳しいです。2階がやけに広くなってしまいます。(^^;;
1階も、一の瀬さんの部屋に押し入れがひとつしかないなど、不自然になってしまいます。
結論としては、不可能ではないが2階は(底面積が)ひと回り小さいほうが自然であるといえます。

不躾ながら平面図を添付いたしました、よろしければご覧下さい。
(縮小、圧縮したため絵が汚くなってしまいました、申し訳ないです)


(管理人より)
いただいた平面図はこちらです。

みかりんさん(2001年5月4日)
 響子さんが惣一郎さんと死別後、髪の毛を伸ばしたのには、やはり精神的なものもあったんでしょうね。どうしても内に秘めるものがあったりすると、私も無意識のうちに髪を伸ばしてしまいます。逆に、何か変化を求めている時にはバッサリ切ったりします……だから響子さんも、お母さんになった後は、もしかしたら昔のように短くしたかも??
 それから一刻館の構造についてですが、私も一号室と管理人室の関係には問題がいっぱいだと思ったのですが、コマによっては一号室の扉の位置がずいぶん廊下の角から離れていたりする(ように見えた)ので、そうじゃないと辻褄が合わないな、ということで勝手に落ち着きました(笑)。一応、建築学科卒業の私の夫に尋ねたところ、一号室と曲がり角の間のスペースはデッドスペース(使われていないスペース)だろうということでした……これも図で表さないと説明しにくいのですが、夫に図を描いてもらうと、納得できる部分も多く……ただ気になるのは、管理人室の押入れが一号室側にあるということ! これでは、ますます一号室は角から離れていなくちゃいけないような……。
 でも、あるアパートを舞台に漫画を描こうとする時、作者はその構図をしっかり決めておかないものなのでしょうか? それとも、高橋先生はわざと矛盾したように描いたのかな? 不思議です~。
(管理人より)
やはり響子さんが髪を伸ばしたのは、惣一郎さんの死去に対する精神的なものが大きかったのでしょうね。ご意見ありがとうございました。
次に、「一刻館の思いで」でも一刻館の構造について考察していますが、1号室の管理人室側のほうはデッドスペースとして処理しています。私は1号室が横に2間ある(窓部屋のない)ような構造を考えてみたのですが、どうもうまくいきませんでした。
音無家や高嶺ハイツがあれだけしっかりした構造で描かれているのに対して、一刻館の構造はあまりに矛盾だらけ。本当に不思議です。

みかりんさん(2001年4月28日)
 以前にも質問させていただきました、みかりんです。また最近「めぞん」を全巻読み返し、改めて面白さを再認識しました!
 ところで響子さんが一刻館の管理人になったのは、惣一郎さんが亡くなった年の秋なんですよね? それにしては、響子さんの髪は伸びすぎていると思いませんか!?(笑) 「振り向いた惣一郎」の回想シーンで出てきた響子さんは、まだあんなに髪が短いのに……。
 また「めぞん」の大きな謎として君臨している一刻館の構造ですが、第一話目で響子さんが管理人室の掃除をしているコマ(はたきをかけているコマ)を見ると、一号室がニ間とすれば、そう矛盾した感じはないように見えるのですが。とは言っても二階との関係は確かに謎ですね。最初は二階の廊下のほうが一階より幅広いのかとも思いましたが、それでも無理があるでしょうか。
 では、また何か見つけたら(?)書き込みしまーす。
(管理人より)
髪の伸び方には個人差がありますが、1日0.5mm伸びるとすれば半年で9cm…確かに伸びすぎかもしれませんね。ところで、響子さんは惣一郎さんの死から髪を伸ばし始めたわけですが、女性にとって髪を伸ばすことはどのような意味合いがあるものなのでしょうか。

一刻館の間取りは、実際に図面に描いてみると問題が次々に出てきます。1号室は2間でしょうけど、1号室の入口ドアは廊下の角の近くにあり、管理人室は1号室側に食い込んだ構造になっていますので、そのままでは1号室はかなりねじれたつくりになってしまいます。
2階が絡むと問題はさらに複雑になります。廊下の広さは原作で確認する限り同じはずです(ただ、正面から見て2階は1階より奥に引っ込んでいると思います)。それでも2階は1間ずつしかないので、各部屋が相当広くないとおさまらないのです。


sonさん(2001年2月19日)
コミックス1巻のP80の下の方のコマを見る限りでは、このホームページの一刻館の時計台への階段の向きに疑問を覚えます。もし私の勘違いなら、すいません。
(管理人より)
言われて初めてそう見えることに気がつきました(^^) 確かに2階廊下のつきあたりに階段があるように見えます。
しかし、オルゴール(装置)と大時計の位置関係、天上裏の梁の向きなどから考えると、やはり2階廊下の4号室を過ぎて右に曲がったところに階段があると見るべきでしょう。
朱美さんと四谷さんは4号室の先を曲がったところから駆けていった、ということで。

一刻館に住みたい!!さん(2000年4月16日)
 はじめまして。最近、関西テレビで「めぞん一刻」の再放送が始まったため、懐かしくなって原作本を再び何度も読み返してしまいました。
 しかし、何度か読み返してみてちょっとした疑問にぶつかりました。
 それは、一刻館の間取りについてです。
 一刻館の間取りはいろんな本やホームページで紹介されています。特にこのホームページで紹介されている「一刻館の思い出」では、
 1階の1~3号室は2部屋で10畳と6畳の部屋になっています。
 その根拠は、
 1.作中、「出たとこ勝負」の中で出てきた二階堂の部屋はふすまがあるように見えること。
 2.管理人室が、廊下の突き当たりにあり、かつ、管理人室は一部屋であるため、廊下の距離からの推定できる。
 だと思います。
 私も同じ理由で1階の間取りについては矛盾は無いものと思います。
 2階の部屋は、何度も出てきた五代くんの部屋を見ればわかるようにどうみても一部屋です。広さは「一刻館の思い出」にもあるように10畳前後に見えました。
 また、一刻館は外観から見ると、窓側・玄関側がともに屋根から地面まで一直線に切れ落ちた構造に見えます。
 窓側は横に階段部分から管理人室までを一面にして、屋根から地面まで一直線に切れ落ちた構造です。作中「宴会謝絶」で何度か出てきたため、少なくとも管理人室が他の部屋から出っ張った構造でないことは断定できると思います。
 玄関側は、何度も何度も描かれたまさに一刻館の顔とも言える部分です。こちらも私の目には屋根から地面まで一直線に切れ落ちた構造に見えました。一階部分の大きな屋根があるためわかりにくいですが、少なくとも作中「深夜の面接」の扉絵にははっきりと一直線に切れ落ちているよう描かれています。
 となるとですよ!
 窓側・玄関側が両方とも屋根から地面まで切れ落ちた構造であるということは、1階と2階の部屋面積は同じでなければなりません。(廊下の広さも違わないと思うし。)
 これは問題です。ひょっとすると五代くんの部屋は実は見た目と違ってとても広かったのか?1階と2階の部屋面積が同じだとするとなんと推定16畳です。う~ん広い。いいな~。
 となると、1階と2階で家賃が違うというのもなんだかナンセンスな話ですよね。ということは、1階の住人達も五代くん達と同じ二万そこそこの家賃だったのでわ。
 なんてね。そんなこと無いよね。どう見ても五代くんの部屋は10畳くらいだもんね。でもそれだと、一刻館の2階にはどこかにみんなにはわからない秘密のスペースがあったということになるしなぁ~。
 う~ん、気になって夜も眠れない。切ないわ~。なんてね。
 作中、何度も何度も描かれてきた一刻館という建物の中にこんな不思議があると皆さん知ってましたか?
(管理人より)
一刻館の外観については「引退宣言」の最初のコマにはっきり出てきます。一刻館の内部構造については、私もあれこれ考えたのですが、どうしてもつじつまが合わず(特に管理人室のスペースが二階に確保できない)、「亜空間」ということで処理しています(^^;
1階と2階のつながりについては、「ジャブ&うっちゃり」で四谷さんが二階堂君の部屋を覗くシーンがあるのですが、これはこれで問題が多くて…(部屋の向きとか)
一方のアニメでは管理人室が出っ張っており、1~3号室は1室しかないので、非常に分かりやすい構造になっています。特に前半のエピソードは原作に忠実に作られているのに、わざわざ一刻館の構造を変えたということは、制作時に「原作の一刻館の設定はありえない」という判断が下ったのではないかとも思っているのですが。
というわけで、無理なく一刻館の構造を説明できる人募集します!