▩鉄路利用の場合
2008年9月現在、石家荘駅へは北京駅から一日1便、北京西駅から一日60便の列車が出ており、圧倒的に便数の多い北京西駅-石家荘駅間の鉄路利用が便利です。中国版新幹線「和諧号」または特快を利用すれば、両駅は2時間強で結ばれており、日帰りは十分に可能です(行きの便は北京西駅から9時台、帰りの便は石家荘駅から17時台に出ている和諧号を利用するのがよいと思います)。和諧号の料金は1等103元、2等86元となっています。
北京西駅へは、地下鉄9号線が開通(2012年予定)すれば市街からダイレクトに行けるようになりますが、それまではタクシーかバスを利用するか、地下鉄「軍事博物館」站から歩く(徒歩10分)しかありません。駅に着いたら、1階の切符売り場(售票大庁)で切符を購入(英語が通じる窓口もあり)し、待合室へ進みます。ただし、切符売り場は常に混雑しており、購入できるまで1時間程度並ぶ場合もありますので、時間に余裕を持って駅に行くか、前もって往復で切符を購入しておくといいでしょう。
中国最大の駅舎・北京西駅 |
中国版新幹線「和諧号」 |
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石家荘駅 |
▩長距離バス利用の場合
北京から石家荘への長距離バスは、六里橋長途客運站から6時から19時30分まで平均30分ごとに出ており、片道3時間半を要します。六里橋へも、地下鉄9号線が開通すればダイレクトにいけるようになりますが、それまではタクシーを利用するのが無難です。公共交通機関を使う場合は、地下鉄「公主墳」站からバスに乗り換え、「六里橋南」で降りて徒歩5分です。バス停から来た方向にちょっと戻り、左に入る最初の道(看板も何もありません)をまっすぐ250m進むと、左手に立派な汽車站の建物があります。
石家荘行きの切符は75元、あまり並ぶことなく切符が買えるはずです(ただし、発車間際のバスは発券中止になるようですので、すぐに乗れるとは限りません)。待合ホールに進むと売店や食堂もあります。
注意点として、所要時間の3時間半はあくまで目安であり、天候や交通事情によっては予定通りに到着しない可能性があります。また、バスは日本の観光バスとほぼ同じものであり、テレビ、エアコンがついてそれなりに快適ですが、いかんせん和諧号と比べれば窮屈で時間も余計にかかることから、往復の利用はあまりお勧めしません。
六里橋長途客運站 |
六里橋と石家荘を結ぶバス |
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石家荘客運総站 |
▩空路利用の場合
上海虹橋空港と石家荘正定空港とを結ぶ便が一日3便(2008年9月現在)就航しており、正定空港と石家荘市街とをシャトルバスが結んでいるとのことです。私は利用したことがありませんので、詳細は分かりません。なお、北京から石家荘への航空路はありません。
正定汽車站からは正定区内を走る4本の路線バスが出ており、1路バス(一律1元)に乗って約10分で栄国府に到着します(バスが見あたらない場合はその場で待っていればすぐにやってきます)。常山路を直進するバスが左折したところが栄国府の停車場です(こちらに地図をおいておきます)。
なお、正定県には名跡が多く、栄国府だけを見て帰るのは勿体ないので、余裕があれば趙雲廟や隆興寺(大仏寺)などを併せて観光されることをお勧めします。いずれも徒歩圏内で、三国志の蜀の武将・趙雲を祀った趙雲廟は栄国府からまっすぐ東に700mにあり、正定を代表する古刹である隆興寺は、栄国府と趙雲廟の間にある通りを南に1km弱ほど行ったところにあり、1路バスの終点でもあります。
正定行きバス乗り場 |
正定汽車站 |
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