紅楼夢雑談部屋

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▩kouryuu18さん (2021年03月04日)

はじめまして。調べても出てこないのでお尋ねしますが、この小説での都、舞台とはどこなのでしょうか?
金陵ですか?北京、洛陽、長安?
また、南京と金陵は違うのでしょうか?(自分の感覚では同じに思えます)
ドラマを見ていてもはっきりせず、非常に気になります。
賈母が『南京に戻る』という場面があるので、自分としては舞台=都は北京なのか?・・・と思うのですが?
宜しくお願い致します


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小説の冒頭と第1回でも触れられているのですが、年代や王朝を特定されないようにぼやかされており、都がどこなのかは明記されてはいません。

実際は清代の都だった北京です。もともと清代中期に書かれた小説ですし、登場人物が清代の衣装を着ていますし、賈家の住まいは皇帝のお膝元ですので、必然的に北京ということになります。

金陵は南京の古名です。黛玉の出身の姑蘇は蘇州の古名ですが、これも現在の名前を多少なりぼやかしているわけです。

紅楼夢の作者・曹雪芹は南京で育ち、家の没落後は北京に移り住みました。
曹家の屋敷は南京にあったわけですが、紅楼夢では賈家は北京在住で、留守宅が南京にあるという設定になっています。


▩東京ねこさん (2020年12月30日)

初めまして。
いつも楽しく拝見しております。

私は90年代に松枝茂夫訳からハマりました。
最近また2010年のドラマをDVDで毎日観ています。

紅楼夢について話し合う人がいればと思っていたら、こちらのページにたどりつきました。
2020年は更新はなかったのでしょうか。
紅迷の方々がネット上で少なくなっていくのは悲しいです。
私もSNSで発信していこうかと考えております。


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90年代にハマったとすれば同世代の方かと推察いたします(^^;
サイトを開設した20年ほど前は三度の飯より没頭して更新していたのですが、最近は中国からの新しい情報も少なくなり、日本では相変わらず盛り上がらず...
私自身も中国行きのたびに紅楼夢熱は再燃するのですが、今春予定していた訪中もコロナで中止となり、今年は火が付かずに終わってしまいました(すみません)

▩まおさん (2018年04月08日)

人間関係がわかりにくく、ネットでいろいろ探していて、こちらにたどり着きました。いろいろ疑問に感じていたことも、分かりやすく解説されていて、大変参考になり、ありがたく利用させていただいております。

無学でお恥ずかしいのですが、「虎兎に相逢うて大夢に帰す」の意味が分かりません。ご教示いただきたくよろしくお願い申し上げます。


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「虎兎に相逢うて大夢に帰す(虎兎相逢大夢帰)」は「金陵十二釵正冊」にある元春妃の運命を読んだ句で、「大夢に帰す=死ぬ」ですが、「虎兎に相逢うて」の解釈には実は諸説あります。松枝先生は「死んでしまえば獣王の虎も草間の兎も同じく大夢に帰するのみ。元春が寅年の兎月に死ぬことを暗示している」と書いています。伊藤先生は「元春は実は康熙帝を影射し、帝が壬【寅】六十一年末に崩じて、曹家も庇護者を失い没落した事実を伏せたか。翌年は雍正癸【卯】元年」と書いており、つまり、元春が寅年から卯年に代わる時に亡くなることを暗示しているという説です。

▩むぎわらさん (2017年02月22日)

初めて投稿します。
1年ほど前に井波訳を読んですっかりはまってしまい、その後松枝訳、今、伊藤訳を読んでいるところです。TVドラマも2種類見ました。YouTubeでもやってますね。1から5部まであって、画面に「优酷」と出るやつ。俳優さんがみな美人で演技もうまいです。字幕がないので、該当箇所を本で探して、セリフを想像しながら見ています。誰か翻訳してくれないかな。
好きな登場人物は煕鳳です。乱暴でお行儀が悪いところなんか、すごく魅力的です。彼女こそ、賈家を陰で支えた一番の立役者なのに、作者はあまり感謝してませんね。もっといい目を見させてあげてもよかったのに。
その他の人物では、平児がいいですね。頭のよさはピカ一です。
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TVドラマのうち88年版は日本では日本語字幕入りのダイジェスト版のみが発売されています(残念ながら完全版はないですね)。2010年版は日本語字幕版が出ています。
鳳姐は清濁併せ持つ魅力的な人物ですが・・・私は苦手なタイプです(^^;)

▩まちゃこさん (2016年04月29日)

今、以前スカパーで録画した中国ドラマ紅楼夢を見ています。それでいろいろ調べたりしてこのサイトを知りました。
私が最初に紅楼夢を読んだのは小2、学校の図書室でおそらく中国文学名作全集8だと思います。
子供の頃こんな本を読んでしまったせいでしょう。
黛玉さんに入れ込んで、その後の恋愛観はずたずたで、すべて空しいと思うようになり、うまくいきませんでした。
岩波で全巻読んでは処分を繰り返し、また買い直しているところです、
中国に留学し京劇を習ったりもしました。
現在は中国とは全く関係ない仕事と生活をしていますが(たまに旅行で行くくらい)、小学校2年の時紅楼夢と出会わなければもっと違う生き方が出来たかもと思っています。
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ありがとうございました。なんと申していいのやら・・・

▩原田さん (2015年12月05日)

はじめまして。
語学交流サイトで中国人の方におすすめの小説を聞くと必ずといっていいほど紅楼夢の名前をあげられるので、先日 一年程かけて井波氏訳で初めて紅楼夢を読み終えました。
途中からは伊藤氏訳の本と比べながら読ませていただきました。
井波氏の訳は現代風で読みやすかったです。
だた昭和生まれの私としては伊藤氏の訳がしっくりくる部分もたくさんありました。

個人的には作風の違いから後40回は曹雪芹氏ではないと思いました。


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伊藤先生の訳はかなり固め(やや文語調)ですので、最初に読んだ時は話し言葉などに違和感を感じました。
松枝先生と井波先生の訳は非常にやわらかくて読みやすいですね。

81回以降が曹雪芹の作(または構想)か別人の筆かはいまだ確定はしていないと思います。
曹雪芹が外圧等により初期構想を変えざるを得なくなったことも十分考えられるからです。


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