○出来事のあとの( )は回数を示しています。
時期 | 出来事 | 根拠 |
---|---|---|
宝玉15歳 | ||
11月 |
迎春、孫家に戻るが、孫紹祖に罵倒されて涙に暮れる(80) 某日、彩霞、旺児の息子との婚儀の日に駕籠の中で自刎する(80) 某日、香菱の容態が悪化し、夢に甄士隠に逢った後に息を引き取る(80) | 「8月末からたった3ヶ月」 |
12月 |
宝琴、岫烟ら、灯謎を解く(81) 2日後、賈赦の六十歳の誕生祝(81) 北静王妃、探春を義女にしたい旨を王夫人に伝える(81) 数日後、宝玉と茗烟、水月庵に芳官を訪ねる(81) | 冬至 |
12~1月 | 宝琴、岫烟、李紋、李綺が相次いで邸を去る(81) | |
宝玉16歳 | ||
春 |
黛玉・宝釵・湘雲・探春、園で美の競演(82) 宝玉、黛玉に化粧を施してもらうが、王夫人に大目玉を喰らう(82) 某日、賈政、賈雨村より朝廷での不穏な動きを知らされる(82) 某日、寧国府の賭場に役人に踏み込み、賈珍と賈蓉が捕縛される(83) 元春妃が懐妊し、賈珍の罪が減じられる(83) | 園の春景 |
3月 |
煕鳳、王夫人に邸の不要物の売却を提案する(84) 15日、賈家の人々が媧皇廟に参拝する(84) 宝玉と姉妹たち、草合わせ(闘百草)をする(84) | 明記 |
~5月 |
湘雲、衛若蘭との婚儀が決まり、それまでを賈府で過ごすことになる(85) 湘雲と巧姐、園に入る(85) 某日、宝玉、黛玉の描いた“絳珠草”の絵を見る(85) 某日、湘雲の誕生祝。黛玉、湘雲に絵を贈る(86) 同時期、梅家が罪を受けて京を離れ、宝琴も同行する(86) 数日後、賈芸、煕鳳に小紅との結婚を求め、煕鳳はこれをまとめる(86) | 「端午の贈り物の準備」と明記 |
6月 |
大飢饉のため、賈府の荘園で働く人々が脱走する(87) 劉婆さんと板児が賈府を訪問し、巧姐は板児を大観園に案内する(87) 数日後、黛玉が暑気あたりで伏し、宝玉、厨房に頼んで滋養食を黛玉に届ける(87) | 大暑 |
7月 |
7日、宝玉、衛若蘭の邸宅を訪ねる。宝玉、金麒麟を紛失する(88) 大観園で巧姐の誕生祝が開かれる(88) 某日、衛若蘭、父と共に出征し、湘雲との婚儀が延期される(88) | 七夕 |
8月 |
李纨の誕生日。李未亡人が李紋と李綺の結婚について話す(89) 迎春死去の報が届く。繍橘と邢夫人の言い争い(89) 数日後、賈赦、孫家を訪れる(89) | 中秋 |
9月 |
宝玉は黛玉が嫁ぐ夢を、黛玉は宝玉と宝釵が結婚する夢を見る(90) 翌日、宝玉、黛玉の本心を探るが、黛玉に冷淡にされて癇癪を起こす(90) 黛玉、紫鵑にたしなめられ、意を決めて怡紅院を訪ねる(90) 宝玉と黛玉、互いの気持ちを確認する(90) 某日、湘雲、衛若蘭に嫁ぐ(90) | 「秋も深くなり」「重陽」 |
10月 |
紫鵑、宝玉の結婚に対する賈母の意向を鴛鴦から聞く(91) 某日、薛蟠が殺人で逮捕されたとの報が届く(91) 数ヶ月後?薛家の尽力の結果、薛蟠は流罪となる(91) 某日、賈政、宝玉に大観園を出るように命じる(91) 翌日、宝玉、栄国府の絳芸軒に移る(92) 某日、金桂が宝蟾を連れて家を出る(92) | 「冬に入ったばかり」 |
11月? |
某日、薛蝌と邢岫烟が上京し、南京の家財が悉く没収されたことを告げる(92) 某日、賈政、地方への赴任が決まり、宝玉を連れて行くことを申し出る(92) 宝玉、黛玉に別れを告げる(92) 翌々日、賈政と宝玉、出発する(92) | 「一ヶ月余り後」 |
12月 |
某日、黛玉、宝釵を訪ねた帰りに、花塚で涙に暮れる(93) 黛玉が再び体調を悪化させる(93) 同夜、宮中より元春妃が死産したとの報が届く(93) | 「もう数日で大晦日」 |
宝玉17歳 | ||
1月 |
1日、王夫人、元春妃が別れを告げる夢を見る(元春妃の薨去)(93) 数日後、元春妃が賢徳妃に封じられる(94) | 明記 |
2月 |
東の島国との和平交渉が始まる(94) 某日、賈雨村、賈赦に探春を降嫁の候補としたい旨を申し出る(94) 数日後、賈雨村、皇帝にこの件を奏上する(94) 数日後? 探春が降嫁することが決定する(94) | 明記 |
3月 |
3日、探春、京を離れて東国に向けて船出する(94) 某日、黛玉の病が悪化する(94) 某日、趙氏、馬道婆と謀って宝玉の悪評を内外に流す(95) この噂が皇帝の耳にも入り、賈政と宝玉は問責のため帰郷を命じられる 黛玉、宝玉が帰郷すると聞いて病たちまち癒える(95) | 「3月2日は探春の誕生日」 |
4~6月 |
某日、黛玉、馬鹿姐やから宝玉帰郷の真相を聞く(96) 黛玉、後院で婆やたちが話す宝玉と黛玉の悪評を耳にし、吐血する(96) この時、自らの潔白を証明するため死を決意する(96) 黛玉、宝玉との思い出の品々を火鉢で焼いた後、吐血する(96) 黛玉、紫鵑と雪雁に見守られて逝去する(96) 2日後、王夫人、煕鳳に使用人の人員整理を命ずる(97) 某日、賈璉、黛玉の棺を送るため京を発つ。紫鵑と雪雁これに同行す(97) 某日、煕鳳、二百数名の人員整理を断行する(97) 某日、襲人、蒋玉函に嫁ぐ(97) 某日、賈政と宝玉が帰郷して参内する。賈政は降格、宝玉は訓告のみ(98) 王夫人、宝玉に黛玉の件を伏せるよう厳命を出す(98) 賈環、帰宅した宝玉に黛玉の件をバラす(98) 宝玉、瀟湘館の門前で昏倒し、太虚幻境を訪れる(98) これより宝玉、廃人のようになる(98) 数日後、王夫人と煕鳳、対処療法のため宝玉を瀟湘館に連れて行く(99) 宝玉哭泣し、これより回復に向かう(99) 某日、王夫人、薛未亡人に宝玉と宝釵の婚儀について提案する(99) 麝月、婚姻を望まない宝玉を諫める(99) 某日、宝玉と宝釵の婚儀が執り行われる(99) 某日、王家が家産没収処分を受け、王子騰は取り調べの最中に憤死する(100) 旺児、平児に史家も差し押さえを受けたことを伝える(100) 3日後、史鼎らの死罪と史家の取り潰しが決まる(100) 某日、衛家が史家との連座を恐れて祖籍に帰ることを決める(101) 湘雲はしばし京に残ることに。栄国邸で引取りを望むが湘雲承知せず(101) |
「もう4月になり」 「林のお姉様は先月お亡くなりに…」 |
6~7月 |
某日、煕鳳、賈璉の隠していたへそくりや女性の髪を見つける(101) 煕鳳、園で尤姉妹の亡霊と遭い、これより床に伏す(101) 数日後、帰宅した賈璉と煕鳳が大喧嘩。賈璉、秋桐を連れて部屋を出る(101) 翌日、鴛鴦、煕鳳に家政権を宝釵に譲るよう提案する(101) | 「夏末秋初の時期」 |
7月末 |
王夫人、大観園を封鎖する(102) 王夫人、家政を宝釵に家政を委ねる(102) | |
8月 |
1日、宝釵、王夫人に家の再建策を提案する(102) 9日、賈蘭、挙試を受ける(102) | 8月3日は賈母の誕生日 |
9月 |
賈蘭、金陵省の首席(解元)で挙試に及第する(102) 某日、宝玉、賈蘭の祝宴を抜け出して大観園を訪れる(103) | 明記 |
10月 |
賈母の容態が悪化する(104) 某日、賈家が行方を追っていた司棋と藩又安が捕まる(104) 翌日、司棋と又安、栄国府に移送される(104) 賈赦、鴛鴦がかつて二人を匿った事を知り、妾になるよう脅迫する(104) 翌日、賈母が逝去し、鴛鴦は紫菱州で入水自殺する(104) 数日後、司棋、舌をかんで自殺する(105) 数日後、賈政、趙氏が元凶と知り、邸を出るように命ずる(105) 趙氏、賈母の柩に頭をぶつけて自殺する(105) 数日後、賈環、叔父の趙国業と栄国邸の転覆を謀る(105) | 明記 |
11月 |
賈母の四十九日、賈珍親子が逮捕され、寧国邸が家産没収となる(105) 翌日、惜春、王夫人に出家を申し出る(105) 賈赦、関係書類を焼却するが、賈環、焼け残りを入手す(105) 翌日、惜春、ふらりと邸を出て行方知らずとなる(105) 旺児が取り調べを受け、煕鳳が逮捕される(105) 半月後、賈赦、賈政、賈璉が逮捕され、栄国府が家産没収となる(105) 家人はみな獄神廟に送られる(106) 数日後、賈政が無罪となり、家人とともに仮家に移る(106) 賈環の讒言により宝玉は煕鳳とともに留め置かれる(106) 数日後、王夫人と薛未亡人が相次いで急逝する(106) 数日後、宝玉、牢長の妻となっていた茜雪と獄中で再会する(106) 賈芸と小紅、宝玉と再会し、巧姐を買い戻すことを伝える(106) 趙国業・王仁・賈芹・賈環も家人の転売を画策する(106) 2日後、賈赦の家人が売りに出され、王仁、巧姐を買い取る(106) 賈芸、やむなく平児を買い戻し、倪二と共に巧姐の行方を追う(106) 王仁ら、巧姐を遊楼に転売する(106) 某日、賈政、解放された煕鳳らと共に金陵に発つ(107) 某日、宝玉が出獄し、宝釵・麝月・鶯児・李紈母子と共に住む(107) | 明記 |
12月 |
煕鳳が船上で亡くなる(107) 某日、李紈母子が茗烟の助力で借家に移る(107) 某日、巧姐、遊楼に柴売りに来た板児に合図を送る(107) 劉婆さん、巧姐を買い取る算段をする(107) 翌日、巧姐、小火騒ぎに乗じて遊楼を抜け出す(107) 翌日、劉婆さん、秣小屋に飛び込んできた巧姐を救出する(107) これより2年後、巧姐は板児と結婚する(107) 某日、宝玉、書で稼いだ金を賈環に強奪される(108) 同夜、宝玉らの仮家が風雪で押し潰される(108) 翌日、宝玉ら、茗烟の家で今後のことを協議する(108) 鶯児は茗烟と結婚し、宝玉・宝釵・麝月は襲人の家へ移る(108) 宝玉、蒋玉函と再会。妙玉が忠順親王の妾となったことを聞く(108) | 「まもなく年の瀬」 |
宝玉18歳 | ||
春 |
賈蘭、会試を終えて会場で昏倒し、数日後に亡くなる(108) 後日、皇帝がこれを憐れんで李紈に金品を賜る(108) | 「見る間に冬が過ぎて春になり」 |
? |
某日、宝玉、夢で甄宝玉に会い、通霊玉を返却される(108) 翌朝、宝玉、飄然と姿を消す(108) | |
8月 | 15日、宝玉、船頭となっていた湘雲と再会する(108) | 中秋節 |
幾世幾劫を経て… | ||
茫茫大士と渺渺真人、通霊玉を大石に戻す(108) 警幻仙姑、情榜を披露する(108) 甄士隠と賈雨村、長き夢から醒める(108) |