「土曜の昼」に時計坂の踏み切りで響子さんと出会ったこずえちゃんは、喫茶店で響子さんに「これで決心がつきました。」という表明をします。その泣き顔を押さえる左の薬指に指輪はありません(「ラブホテル事情」)。しかし同じ日の夜である筈の歩道橋の上で、こずえちゃんは五代くんに指輪を見せます(「本当のこと」)。つまりこの日のこずえちゃんの行動は以下のように考えるとつじつまが合います。
午前中何らかの用事で出掛ける→帰りがけに響子さんに出会う→帰宅→「着替えて」出掛ける→銀行の同僚のプロポーズを受け入れ、指輪を(はめて)もらう→帰宅途中、電車で二階堂くんに出会う→時計坂駅で真相を聞かされる→(多分)その足で「バニー」へ向かう→五代くんに結婚を伝える→タクシーで帰る。
でも婚約指輪って結納しないとはめないのかな?別に形式張らなければ問題ないと思いますが。未婚なもので分かりません。異論・疑問あれば是非お聞かせください。
いずれにせよ、一日であることを忘れさせる、長い長い、内容の濃いクライマックスですね。貴HPのおかげで、さらに面白く読み直すことができて感謝しています。
当時の銀行は完全週休二日にはなっておらず、土曜日は隔週で休みだったそうですが、問題の日(第2土曜日)は間違いなく休みです。とすれば、こずえさんは響子さんに会ってから一度帰宅して、着替えてまた出かけたことになりますね。
妻が言うには(^^; 「開襟シャツからタートルネックのシャツとVネックのセーターに着替え、ストッキングからハイソックスに履き替えているので、午前中に近くで用事を済ませてから、夕方冷え込むことを予想して着替えて出かけたんじゃないのか。靴も履き替えているが、彼女のコーディネイトによるものだろう」とのことです。
実際、響子さんも茶々丸を出たあと、寒さに身震いしていますし、そんなところじゃないでしょうか(じゃあ、コート着ればいいのにってつっこみはしないように(^^;)
次に、惣一郎さんは実際に高校で教鞭を執っていましたので、「仮に」惣一郎さんが病弱だったとしても、この時点では日常生活に支障がない状態に回復したとみるべきでしょう。私は病弱というより、持病持ちだった可能性があるのではないかと思います。
それから、五代君のこのセリフについては特に考えたことがありませんでしたが、響子さんがそばに来るまで気がつかなかったので、しばらく前から近くで見ていたのかな、とでも思ったんじゃないでしょうか(もちろん隠れていたことを指しているわけではなくて)。惣一郎さんへの告白を聞かれたかも?という照れ隠しではなさそうですね。
最後に、姓の由来についてはくろべさんが詳細に考察されていますが、私は作者が「無」のつく名字を当てはめたというだけで、特に大きな意味づけはないと思っています。ですから逆に、どんな由来があるのか教えていただければ幸いです。
それから、響子さんが,五代君と出会って結婚に至るまでを、響子さんの独白形式で語るというOVAがあったと言う話を聞いた事がありまして、アニマート等に問い合わせてみたのですが、知らないとの事で、友人の話しによると30分あるかな
いかの短いものらしいんですが、どうでしょう、調べて頂けないでしょうか。お願いします。
次に五代君の受験番号についてですが、原作では合格した大学の「4989」、武野大学の「0983」の二つのみ、アニメではN大学の「4141」、K大学の「0405」、三流大学「4989」の三つのみが分かります。
最後にお問い合わせのOVAは「プレリュードめぞん一刻 めぐる春の桜のように」だそうです。LDのみの発売ということで私は見たことがありません。
映像関連商品は全てひろゆきさんのページでデータベース化されていますので参照してください。
なお、Gオサリバンさんからは追加のメールをいただいております。
『最愛の人を抱いているのに体が反応しない… このつらさ、情けなさが今、大人になってものすごくわかるなあということです。(実際、私にあれほどの経験があるわけではないのですが…)お互いに信じ合えないと、いくら好きでも結ばれない。だからこそ「好きなのに…」というタイトルなんですね。』