紅楼夢関連グッズ


(1)映像ソフト
(情報提供/ほーめいさん)
→電視連続劇関係はこちら

◯中国黄梅劇芸術片 紅楼夢
(VCD2枚組)
35元→この作品の画像
(深圳市激光節目出版発行公司)
主演 馬蘭(女性、宝玉)、呉亜玲(黛玉)

1993年12月の作品。安徽省黄梅劇を映像化したもの。男性も出演する中国歌劇です。スタジオに舞台用のセットで撮影をしたような雰囲気です。宝玉と黛玉のキスシーンのような物があって驚いた(!)

◯越劇 紅楼夢
(VCD3枚組)
55元→この作品の画像
(中国唱片上海公司)
主演 徐玉蘭(宝玉)、王文娟(黛玉)

1962年の作品。女性ばかりで演じられる上海の越劇を映画化したもので、同作品のカセットテープがあります。越劇では何度も演じられていますが、一番有名な配役ではないでしょうか。

◯紅楼夢
(VCD2枚組)
この作品の画像
(陝西文化音像出版社)
主演 袁美雲(女性、宝玉)、周璇(黛玉)

1944年の作品。白黒映画。黛玉役の女優さんはキネマ旬報の「中華電影完全データブック」によると、「何日君再来」の歌手でもあるんだそうです。最初に出てくるスタッフロールが、右から左に書かれていて、年代を感じます。

◯電影 紅楼夢
(VCD12枚組)
この作品の画像
(北京東方影音公司/広東東亜音像制作有限公司)
主演 夏欽(女性、宝玉)、陶慧敏(黛玉)、劉暁慶(王煕鳳)

テレビと同時期に作られた映画。映像の中にも、正確な制作年の記載がないのでわかりません。全部で12時間ほどですが、これを本当に一日で上映していたのでしょうか。
内容は原作通りですが、エピソードなどの順番を大幅に入れ替え、まとめてあります。またほかのソフトと違い、宝玉が太虚幻境に迷い込むシーンがあるのが特徴です。それと宝玉や黛玉、宝釵がテレビ版よりも幼い感じです。一番子供なのが、史湘雲!まあ、小説上の実年令に近いと言うことでしょうか。

◯黄梅調紅楼夢
(台湾、VHSビデオ上下2巻)
この作品の画像
(海洋録影股份有限公司)
主演 凌波(女性、宝玉)、周芝明(黛玉)

黄梅劇調の紅楼夢の映画化。すべてのせりふに繁体字と英文の字幕が付いていて便利です。海賊版のVCDもあります。こちらのタイトルは「新紅楼夢」。このビデオも出版発行がスタンプで押しておるだけなので、これもかなり怪しいかも。制作年は不明ですが、1970年前後というところでしょうか。

◯京劇 尤三姐(全劇)
(VCD2枚組)
39元 →この作品の画像
(中国唱片上海公司)
主演 童芷苓(尤三姐)、王煕春(尤二姐)

上海京劇院の演奏出演による、1963年の京劇を映画化したもの。
尤姉妹が賈家の人々と出会ってから、尤三姐が自害するまでを、尤三姐を中心に描いています。面白いのが賈蓉で、白塗りをした段田安則そっくりの役者さんが、髪を垂らし、冠を乗せ、まるで賈宝玉のような扮装で、狂言回しを演じています。

◯上海大劇院 新版越劇 紅楼夢
(VCD3枚組)
この作品の画像
(上海音像出版社)
主演 銭恵麗(賈宝玉)、単仰萍(林黛玉)

元春妃の里帰りから始まる99年の新作舞台のVCDです。
黛玉が怡紅院の門前で締め出されるシーンはなく、賈政に折檻を受けた後、いきなり黛玉葬花になってしまいました。また紫鵑が宝玉を試すシーンもなく、宝玉は頭がしっかりしたまま(?)偽りの結婚式シーンに突入します。
従来の物は宝玉が黛玉の霊前で哭して後失踪となるのですが、この作品はその後の第十一場が太虚幻境で、あまた仙女や薛宝釵、王煕鳳、襲人などが居並ぶ中、黛玉が中央のセリから登場し、暫く宝玉と戯れた後、すべての女性が消え去り、残された宝玉は降りしきる雪の中、通霊宝玉を投げ捨て、客席にゆっくりと背を向け歩き出し、その背中にまるで大門が閉じるかのように、左右から幕が降りました。とても印象的なラストシーンでした。
なお3枚目は付録で、稽古風景や出演者のインタビュー、作品解説、また演技指導をしている徐玉蘭や王文娟らしきの姿もちらりと見られます。それとカラオケ。といっても有名なシーンを切り取って、歌っている箇所の歌詞の色が変わるカラオケ風の字幕をつけただけですが。中国の人は歌うのでしょうか?
また同じ内容の物が上海録像公司からも出ていますが、これは2枚組で、付録の3枚目は付いていません。
((紅迷)れにさんから)
黛ちゃんも宝ちゃんもあまり美人ではありませんが、所作が優雅なのと歌が小鳥がさえずっているようで可愛らしいので、上海越劇は大好きです。

◯紅楼夢 全劇版本
(VCD3枚組)
(浙江電子音像出版社)
主演 王桂萍(林黛玉)、朱雪蓮(賈宝玉)

浙江嵊州越劇団の98年の作品です。出演者の最初に林黛玉の名前が上がっていました(普通は賈宝玉)。以前から上演されていた徐進脚本の作品です。

第一場 黛玉進府/黛玉が栄国邸にやってきて、宝玉と対面
第二場 識金鎖/宝玉が宝釵の金の飾り物をみる
第三場 読西廂/宝玉と黛玉が二人で西廂記を読む
第四場 会琪官/琪官と帯を交換する 第五場 笞宝玉/宝玉が罰を受ける 第六場 閉門羹/宝玉を見舞う黛玉が怡紅院で門前払いされる
第七場 葬花、試玉/葬花。宝玉が黛玉に内心を吐露する。紫鵑が宝玉を試し、宝玉が前後不詳に陥る
第八場 王煕鳳献策/おかしくなった宝玉のため、王煕鳳が婚礼を画策する
第九場 儍丫頭泄密/ばか姐やが婚礼の秘密を黛玉に漏らす
第十場 黛玉焚稿/黛玉が詩稿を燃やして、絶命する
第十一場 金玉良縁/偽りの結婚式。宝玉は宝釵から黛玉の死を告げられる
第十二場 哭霊、出走/黛玉の位牌の前で嘆き悲しむ宝玉。そして失踪

◯林家聲粤劇精選 紅楼宝黛
(VCD2枚組)
主演 林家聲(賈宝玉)、呉君麗(林黛玉)

亜洲電視のテレビ番組をそのままVCDにしたようで、CMが入ったと思われる箇所が見られます。1977年の作品。中国語の字幕はありませんが、歌詞カードがついています。
「林家聲」は有名な中国劇の俳優さんだと思うのですけど。今まで見た紅楼夢の中国劇の中で、出演者の平均年齢が一番高かったです。賈宝玉は表情などは子供らしいのですが、如何せんおじさんなので、何となくユーモラスです。また茗烟役がやっぱ りおじさんで、カンフー映画の下っ端みたいで面白いです。道化役という事か、茗烟と馬鹿姐やを同じ役者さんが演じています。また史太君もおじいさんのようです。
物語は宝玉と黛玉が対面するシーンから始まります。しかしその次はすぐ茗烟が宝玉に西廂記をわたし、賈政に見つかって折檻を受けます。ただ折檻も軽くて、その後、宝玉と黛玉が並んで西廂記を読んだりしています。門前払いも葬花もなく、宝玉の嫁取りの話となり、宝玉が黛玉と結婚したい旨を伝えますが、聞き入れられず、宝玉は病気になります。それを見かねて王夫人や王煕鳳が、結婚相手は黛玉だと騙して、宝釵と結婚させようとします。馬鹿姐やが秘密を漏らし、黛玉は詩稿を焼いて絶命。宝玉も結婚式の後、黛玉の霊前で哭して、出家します。賈政の出番が多かったのも珍しかったです。
全編広東語なので、さっぱりわかりませんが、日本語で「黛ちゃん」「黛さん」と訳されている「林妹妹-リンメイメイ」が広東語で「ラムッモイモイ」と言うのだけ解りました。

◯中国越劇名家精選 紅楼夢
(VCD3枚組)
(九洲音像出版公司)
主演 高瑾(賈宝玉)、何賽飛(林黛玉)

浙江小百花越劇団と台湾高瑾越劇団との共同公演のようです。
黛玉役の女優がどこかで見た名前だと思ったら、1986年発売のカセットテープの越劇「大観園」で黛玉を演じていました。又この時王煕鳳を演じていた人が薛宝釵役で出ています。「大観園」の頃の写真は平凡で幼い感じがするのですが、今回は美人の林黛玉だと思いました。
物語は一般的な越劇と変わらず、林黛玉の上京から賈宝玉の失踪までです。黛玉の上京の場面のすぐ後、沢山の荷物が運び込まれ薛宝釵が登場し、二人の立場の違いを強調していました。

◯王煕鳳大閙寧国府
(VCD3枚組)
(広州市新時代影音公司/新時代影音発行有限公司)
主演 廬秋萍(王煕鳳)、李自強(賈璉)、劉暁珠(尤二姐)、呉粉超(賈珍)

広東語劇の粤劇の舞台です。
王煕鳳が尤二姐を大観園に入れて、自殺に追い込む一連の物語です。
CDカバーのあらすじに「賈珍を代表とする寧国府は、賈璉が好色でしかも跡継ぎがないことを利用して、妻の妹である尤二姐を賈璉の妻に送り込み、栄国府を乗っ取ろうと画策したが、王煕鳳の策略により失敗に終わった」とあります。それで尤二姐が悪役になる新しい展開を期待したのですが、内容は小説と同じでした。
それどころか、王煕鳳に怒鳴り込まれた賈珍、尤氏のうろたえぶりは、とても悪役には見えませんでした。
来旺が狂言回しを演じています。
王煕鳳を演じている女優さんは、小さくてかわいらいしい感じなのですが、やっぱり煕鳳姐で、ある時はとても冷酷な感じがしました。
また賈璉が病気の尤二姐の側で「病人には興ざめだ」などといって秋桐と戯れ、それを見た尤二姐が嘆き自害するのが、涙を誘います。

◯紅楼夢(越劇)
(VCD3枚組)
(上海録像公司)
主演 銭恵麗(賈宝玉)、単仰萍(林黛玉)、方秀珠(薛宝釵)

1995年の出版と思われます。出演は上海紅楼越劇団。以前にご紹介した「上海大劇院 新版越劇 紅楼夢」と主演が同じ俳優さんです。内容は伝統的な徐進脚色の越劇紅楼夢の舞台です。林黛玉の栄国邸到着から始まって、黛玉の死、偽りの結婚、宝玉哭霊、出走です。
香港向けらしく、字幕が繁体字で表記されています。

◯中国評劇大全 紅楼夢
(VCD2枚組)
(河北百霊音像出版社/広東唱金影音有限公司)
主演 林黛玉[宋麗(演唱)、何英楠(演技)]、賈宝玉[田敬陽、李淼]

1999年の出版と思われます。出演は沈陽評劇院。出演者は女性ばかりですが、声だけ出演する賈政は男性の声だったし、途中男声の歌が入ってくるので、越劇のように女性ばかりの中国劇というわけではなさそうです。(ご存じの方教えて下さい)歌詞は字幕がでますが、台詞は字幕なしです。ただ越劇と違って訛が少ないので、聞き取りやすいです。
あまり広くないスタジオで収録したようで、大道具も小道具もとてもシンプルです。怡紅院での門前払いも、何もないところを叩いて演技するだけです。
演技をしている人と歌を歌っている人が違います。そのせいか出演者は皆若いようで、史太君は若すぎて笑えます。賈宝玉も林黛玉も顔がまん丸で、ぱんぱんにはち切れんばかりで、とても健康そうです。林黛玉役の役者さんは若い木ノ実ナナか、小田茜のような顔をしております。また賈宝玉が小柄で、林黛玉と並ぶと賈宝玉の方が小さいです。
越劇の紅楼夢とは話の流れは一緒ですが、台詞も歌詞も全然違います。

◯紅楼夢(越劇)
(VCD3枚組)
(上海音像出版社)
主演 趙志剛(賈宝玉) 方亜芬(林黛玉)

上海大劇院の舞台の録画です。
黛玉役の方亜芬さんは、銭恵麗さん(賈宝玉役)、単仰萍さん(林黛玉役)が主演された際は、賈元春役を演じています。
銭恵麗さん主演のものとは基本的に同じで、賈元春の帰省から始まり、最後に太虚幻境で終わります。違う所もあって、紫鵑が宝玉に「黛玉さまはお家に帰られます」という冗談を真に受けて、頭がおかしくなるシーンもあります。また最後の太虚幻境では、賈宝玉と林黛玉は手を取り合って、何処かへいってしまい終幕です。(それだとある意味でハッピーエンド??? )
趙志剛さんの声がとても低くて、今までの越劇にはないような感じでした。

なお上海録像公司出版発行で、内容が同じVCDもあります。音像出版社のものはDVDのような外観で49元、録像公司のものはCDケースに入っていて30元でした。

◯民間伝奇系列 紅楼夢
(VCD5枚組み)HK$136
(電視広播有限公司)
主演 汪荃(林黛玉)伍衛國(賈宝玉)鄭少萍(王熙鳳)

仕事で乗り継いだ香港の空港で、またまた紅楼夢のVCDを発見しました。香港で制作されたテレビドラマのVCDのようで、版権が1975-2002となっていたので、1975年の作品だと思います。5枚組みでHK$136でした。一応全部見ましたが、特徴は王熙鳳が徹底して悪役に作られています。母親を無くした林黛玉が上京し、祖母の愛を一身に受ける様子に危機感を抱いた王熙鳳が、薛宝釵を上京させ、宝玉と結婚させて栄国邸の権力を掌握しようと奔走し、宝玉と黛玉を悲劇へと追い詰めていきます。ここまでやるかと思ったのは、宝釵の金の首飾りに宝玉のもつ玉と対になる様に字を彫らせ、道士から貰ったことにさせたり、通霊宝玉を隠した挙句、宝釵が探し当てたように芝居をさせたりします。
また琪官役で香港の大スター周潤發が出演しているのですが、実に若くて、初め誰だかわかりませんでした。

◯石頭記(又名紅楼夢精華版)
(VCD10枚組み)
(天津市文化芸術音像出版社)
主演 田家達(賈宝玉)徐芸真(林黛玉)李恵瑾(王熙鳳)厳潔瑾(薛宝釵)

中国語字幕つき。東方書店の通販で購入しました。東方書店のサイトでは〈艶情版〉と紹介されています。禁を犯して愛し合った神瑛待者と絳珠仙草は、仙女の怒りに触れ太虚幻境から下界に落とされるところから始まります。原作のように宝玉と黛玉の恋愛模様を中心に描かれていますが、大筋以外はすべてオリジナルと考えていいでしょう。もう一人の主人公は王熙鳳ですが、熙鳳は賈蓉と愛し合っていたにも関わらず、賈璉と結婚させられてしまいます。賈蓉も熙鳳も恋情を抑えきれずに不倫となりますが、愛憎交々で結局熙鳳が賈蓉を殺してしまいました(!)。一方薛家はすでに没落しているのですが、それを救うべく薛未亡人が宝釵を宝玉と結婚させようと画策します。紅楼夢をベースにした二時間ドラマか昼メロと言った感じでしょうか。昼メロらしくやたら不自然なキスシーンが多く、また二時間ドラマらしく要所要所に入浴シーンがあります。入るのは熙鳳と黛玉!!それと宝玉がやたら大きくて、黛玉と並ぶと頭一つ分違うのでどう見ても大人です。黛玉を演じる俳優さんは「千秋」が中国美人になったような雰囲気で笑えます。ネタバレの紹介になってしまいました。背景が美しいので、お金に余裕のある方はどうぞ。

◯三十種越劇電視連続劇 紅楼夢
(VCD30枚 DVDも発売されています)
(広州俏佳人文化伝播有限公司/上海俏佳人文化伝播有限公司)
主演 銭恵麗(賈宝玉)余彬(林黛玉)趙海英(薛宝釵)何嘉儀(王熙鳳)

中国語の字幕つき。越劇紅楼夢のテレビドラマです。舞台の越劇紅楼夢を中心にテレビドラマらしく細部に渡って描かれています。越劇らしくいたるところに歌が入ってきます。齢官と賈薔、尤氏姉妹、潘又安と司棋、張金哥と趙公子などサイドストーリーも充実しています。女性だけで演じられる越劇ですから、賈政、賈赦、賈珍、賈蓉、賈璉などもすべて女性が演じています。圧巻は薛蟠。物凄い迫力です。歌う必要のない役柄で男性もあちこちで出演していて、孫紹祖は男性です。(歌う必要はないか)。原作に描かれなかった所(迎春と孫紹祖など)のお話しがあったり、独自の解釈もあって見ごたえ十分です。


(2)CD
(情報提供/ほーめいさん)

◯音・詩・三・首
(百利唱片有限公司)
(1992) 66元
作曲・指揮 金湘、演奏 中央楽団交響楽隊ほか、合唱 中央楽団合唱隊ほか
1.曹雪芹
2.紅楼浮想
3.女媧

(CDの中国語説明文の直訳より)
この作品は現代中国の著名な作曲家金湘の3曲の大型創作である。<<曹雪芹>>は組曲の形式で、清代の作家曹雪芹の一生を描き、<<紅楼浮想>>では主観的な角度から、紅楼夢の意図を抽象的に総括し、表現した。<<女媧>>は今日の作曲技法を用い、この神話を叙述している。

◯紅楼夢琵琶協奏曲
(上揚有声出版有限公司(台湾))
作曲 水文彬、指揮 陳澄雄、演奏 琵琶/水文彬
1.紅楼夢(琵琶協奏曲)
2.情随想曲(琵琶協奏曲)
3.郷間小路(弾撥合奏曲)
4.花前独飲(琵琶及古箏二重奏)

紅楼夢を中国楽器を盛り込んだクラッシックで表現した曲。

◯邵氏電影原声帯
(EMI香港)(1977)
映画のCDらしいが、歌詞以外の説明文は何もなし。
中国歌劇のCDで、劉のおばあさんが訪問した際の大観園で酒令をした場面で、鴛鴦とそのほかの女性達の掛け合いがリズミカルで楽しい。

◯紅楼夢
(HNH inernational Ltd.)(1995)
作曲/指揮 朱暁谷、演奏 上海民族楽団
1.紅楼夢(蝶式箏協奏曲) 独奏 蒋文軍
2.文成公主(柳琴、箏、中阮協奏曲) 独奏 岑莉
3.祝福  (二胡協奏曲) 独奏 馬暁暉

1の紅楼夢は作曲者が朱暁谷と表記されているにも関わらず、テレビ版の紅楼夢で使われた曲をふんだんに取り入れた、中国民族楽器による協奏曲。

◯中国越劇小百花カラオケ精曲 紅楼夢
(VCD1枚)12元
(浙江音像出版社)
主演 銭恵麗(賈宝玉) 陶慧敏(林黛玉)

越劇の中で歌われている曲のカラオケです。カラオケと言っても歌も字幕も入っているので、映像つきの音楽CDです。撮影場所も江南の何処かの庭園、もしくは上海大観園のようで、このVCDために収録されたのではないかと思います。
注目すべきは林黛玉役の陶慧敏さんです。映画版紅楼夢で林黛玉を演じた俳優さんで、このビデオが何時撮影されたかは定かではありませんが、映画の撮影からすでに十五年近くの歳月が流れているにも拘らず、とても可愛い林黛玉で驚きです。
越劇紅楼夢のカラオケVCDは何種類か発売されていますが、これが一番のお薦めです。


(3)カセットテープ
(情報提供/ほーめいさん)
いずれも越劇に関するカセットテープです。

◯越劇紅楼夢全集
全3巻、中国語の台詞、歌詞のシナリオ付き
(上海有声読物公司)
主演 徐玉蘭(宝玉)、王文娟(黛玉)

越劇紅楼夢では一番のスタンダードでしょう。「黛玉進府」から始まり「哭霊出走」まで、ドラマチックに話が展開します。

◯新版全劇紅楼夢
全3巻、中国語の歌詞カード付き
(浙江音像出版社)
主演 銭恵麗(宝玉)、王志萍(黛玉)

カバーに「徐玉蘭、王文娟指導」とあります。内容は上とほぼ同じです。

◯越劇新作 大観園
全3巻、中国語の歌詞カード付き)
(中国録音録像公司)(1986.11.)
主演 茅威濤(宝玉)、何賽飛(黛玉)

普通の越劇とは違い、元春の帰省から始まる新作です。「黛玉葬花」(ここでは「黛玉傷春」)などの有名なシーン以外に、宝玉が晴雯を祭るシーン「宝玉悲秋」などの場があります。また薛宝釵が出演する場面が多いのも特徴だと思います。

◯評弾 紅楼夢開篇集錦
全2巻、中国語歌詞カード付き
(中国唱片公司)(1985)

琵琶や箏にあわせて物語の名場面を歌います。琵琶法師が平家物語を歌うのに似ている、かなり渋いカセットです。色々な人が各場面を歌っているのですが、録音年月日は1961~1984と幅広くなっています。

◯紅楼夢曲 金陵十二釵
全1巻、歌詞カード付き
(深圳音像公司)

作中に出てくる紅楼夢曲に曲をつけたものです。カバーがテレビ版紅楼夢の廬雪庵で連詩を作るシーンですが、本編とはあまり関係ありません。