●イタリアで「めぞん」テレビ版DVDが発売予定
イタリアのYAMATO VIDEO(社名はYamato S.r.l.)が、2006年内に「めぞん」の
テレビ版DVDを発売する予定があることを同社発行の雑誌「Man-ga!」3月号で伝
えていたことがわかりました。
同社は、以前ご紹介しました通り「完結篇」ビデオを発売したことがあり、2005
年からは「うる星」のテレビ版DVDを発売開始していますので間違いないと考え
られます。
●スペインでめぞんアニメDVDが発売中
2006年3月から、スペインで「めぞん」テレビ版のDVDが発売されています。発
売元は「SAV」という企業で、同社のアニメ部門「JONU MEDIA」(ホヌ・メディ
ア)からの発売です。
構成は2枚組で、価格は20ユーロ。音声は日本語とスペイン語で、字幕はスペ
イン語に加えてポルトガル語を収録しています。
タイトルは原題通り「Maison Ikkoku」となりましたが、小さく(Juliette, je
t'aime
)と併記されています。またジャケットには“らんま1/2の作者によるメジャー
シリーズ”とのコピーがあり、ここでも「らんま」の知名度をうかがわせます
。(実は、別の企業から発売の「犬夜叉」スペイン語版DVDにも同様のコピーが
あります。)
JONU MEDIA公式サイト
http://www.jonumedia.com/
上記サイトには情報が出ておりませんので、スペインのオンラインショップの
資料をご覧ください。
http://www.planetacomic.net/dvd_detalle.asp?Id=1362&cat=5121
なお、「めぞん」中期以降のキャラクターデザイナーであった高田明美さんの
公式サイトで、同社の招待でスペインのアニメイベントに行かれた時のレポー
トがあります。
http://www.takada-akemi.net/news/spain.html
同社からは「らんま1/2」テレビ版や「うる星やつら2 ビューティフル・ドリ
ーマー」、「きまぐれオレンジロード」のDVDが発売されているので、90年代に
スペインでテレビ放映され、またぴえろ作品を中心に高田さんが関わった作品
を含めて商品化していると思われます。
●スペインで放送したテレビ局は?
Gonzalo Quesadaさんの以前の投稿や、今回のスペイン語音声収録のDVD発売に
よって、スペインでもテレビ放映されたことは明確になりましたが、どこのテ
レビ局であったかという疑問点は解明できませんでした。
ただスペイン語版ウィキペディアでは、「めぞん」を放映したのは同国初の民
放局でDeAgostiniが所有していた「Antena 3」であったと記述されています。
同局では、やはり90年代に「らんま1/2」を放送したそうですので、有力な傍証
となるでしょう。
http://www.antena3.com/
同局は青・赤・黄の兜を思わせるマークが特徴で、ヤマハバイクのロードレー
スチームのスポンサーとして日本でも知名度はあるようです。
あと、アマゾンや紀伊国屋書店などでスペイン語版の「めぞん」が一部入荷し
ていたようです。8/5現在、数が少ないため在庫切れですが、商品検索ではまだ
表示されます。ISBNはスペインをしめしていますので、Glenat社の版であろう
と思います。下記リンクをご覧ください。
http://www.edicionesglenat.es/catalogo/manga/?item=187&tipo=3
書籍のページ数や大きさはワイド版をもとにしたもので、このために同社は"BIG MANGA"
なるフォーマットをたちあげるなど、積極的に販売しています。
また「うる星やつら」もこのBIG MANGAから復刻されています。
しかし、表紙は同じようにワイド版をもとにしたドイツやフランスと異なって、
ワイド版のイラストを1巻以外使用せず、カレンダーや単行本、書き下ろしの
イラストなどを採用するなど、独特の意識もあるようです。
ワイド版のイラストは90年代の書下ろしで画風がかなり変わっていますから、
本編執筆当時のイラストを使いたいのかもしれません。
下記リンクの記事によると、同社はアメリカからの輸入に頼っているため高価な日本マンガをイギリス市場に安く提供する目論見があるようです。 http://www.thebookstandard.com/bookstandard/news/global/article_display.jsp?vnu_content_id=1000837634
英語版マンガの新たな展開として注目してゆきたいと思います。
1、るーみっく作品の出版社として「ハイブックス」という名前が多く見られますが、ここは海賊版の出版元として悪名が高いようで、最近も「キャンディキャンディ」を無断で翻訳出版し、しかも韓国の新聞で広告を出したため原作者の水木杏子氏から抗議されました。この一件は水木氏の公式サイトに概要があります。
「韓国ハイブックス社における不正出版について」
http://www.k-nagi.com/
従って韓国のるーみっく作品は、ハクサン文化社・ソウル文化社以外は全て海賊版と考えられます。
韓国・台湾・香港のマンガ海賊版は、各国がWTOなど国際貿易のルールに加盟して国内の法整備が進んだため以前と比べると激減しましたが、根絶されたわけではないようです。最近も香港のマンガ出版5社が共同で「海賊版・並行輸入品を店頭で扱わないでください」という声明を出しました。
http://www.kingcomics.com/hkcf/
なお、この文章の2項目にある小学館と白泉社の通告は、大然版が「水貨」(並行輸入品)として香港に流入することを牽制しているのでしょう。
2、ゆうた様の情報で「Shin-Won AgencyからYMC(ヤング・ムービー・コミックス)というシリーズのひとつとして1996~1997年頃に出版」となっている点を検証しました。
まず、YMCという標記は表紙ではなく背表紙に書かれておりました。このページに15巻の背表紙も含めた表紙の写真が出ています。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~paiza/riend4.html
さらにShin-Won Agency(シンウォンエージェンシー)を調べますと、主に著作権や出版権の仲介を行っている会社だそうです。
http://www.shinwonagency.co.kr/
従って、韓国では小学館とソウル文化社がシンウォンエージェンシーの仲介で契約して翻訳出版したのではないかと推測します。これは単行本を見れば一発でわかるのですが…
私は韓国の会社に就職し
2年ほど前からこちらに在住しております。
今日は韓国版めぞん一刻の情報について
以下のサイトの内容を約したものを送付します。
興味深いところは最後のところ。
る~みっく作品に海賊版があるというくだりです。
http://www.mani.co.kr/share/mani/author_info.htm?name=Takahashi%20Rumiko
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Takahashi Rumiko
国内に紹介された主要作品
『イヌヤシャ』"㈱鶴山文化社" 2005年 1月 35冊発売
『タカハシルミコの人魚シリーズ』"㈱鶴山文化社" 2004年 8月完刊(全 03冊)
『完全版ランマ 1/2』"㈱ソウル文化社" 2004年 8月完刊(全 38冊)
『夜叉の目』"ジェンメディア" 2004年 6月発売(短編)
『うるせいやつら』"㈱ソウル文化社" 2003年 9月完刊(全 34冊)
『タカハシルミコ傑作短編集』"ハイブックス" 2002年 2月完刊(全 03冊)
『Pの悲劇』"ハイブックス" 2002年 1月発売(短編)
『1 or W』"ハイブックス" 2002年 1月発売(短編)
『犬夜叉』"ハイブックス" 2002年 1月完刊(全 02冊)
『人魚の傷』"ハイブックス" 2001年 11月発売(短編)
『人魚の森』"ハイブックス" 2001年 10月発売(短編)
『1パウンドの福音』"㈱ソウル文化社" 1999年 9月 03冊発売
『ランマ 1/2』"㈱ソウル文化社" 1997年 5月 22冊発売
『ドレミハウス』"㈱ソウル文化社" 1997年 5月完刊(全 15冊)
作家紹介
1957年 10月 10日生まれ.
日本新潟県出身.
血液型 A.
デビュー作は日本女大学在学中に描いた "ウルセイヤツラ"だ.
日本の出版社である小学館で毎年実施する '新人コミック大賞'
と言う登竜門で佳作というあまり良くない成績で入賞しデビューした.
デビュー作は日本女大学在学中に描いた "ウルセイヤツラ"(1980).
後にこのマンガは彼女の最大ヒット作になり "ウルセイヤツラ" と言う
単行本 34冊が 2200万部以上売れて行った.
その後 1982年に日本の週刊誌 "ビッグコミックスピリッツ"に
連載された "メゾン一刻"は単行本だけで 1800万巻が売れ
TV シリーズと実写映画, OAV(オリジナルアニメーションビデオ)へ
製作されるなどのヒットを繰り返えした時は日本で '未亡人シンドローム'
まで起きた.
彼女の短編では "ルーミックワールド(Rumic world:日本語にすれば
ルーミックを分けるという意味になる)"の 3冊は 70版を突破するほどの
人気を呼んでいるし、ルーミック (RUMIC-RUMIKO+COMICの合成語)
という新造語が誕生するようになった.
現在日本の '少年サンデー'で 'ランマ1/2'の連載を終えて犬夜叉を
演題しているし、テヅカオサムを引き継ぐ日本の代表的なマンガ作家と
呼ばれている.
趣味はスキンスキューバ.
好きな食べ物はウニだ.
アシスタントは 全部で5人で皆女性で構成されている.
同人誌時代から卓越なコミック性を発揮しデビューしていくらもせずに
発表したヒット以後連続のヒット作によって全世界的に
多くのファンを確保した女流作家です.
彼女の作品はギャグを主とするがギャグの楽しさが作品ごとに
異なる特徴があります.
<うるせいやつら>と<らんま1/2>がこの無限な想像と誇張された設定と
事件を扱った児童用ギャグなら <メゾン一刻> は愛の過程を扱った
少しは真剣で鼻先がじいんとする感動と多くの人間群像たちが作り出す
青春物ギャグで、彼女の短編集では随筆のような穏かな面白さは
大人たちのためのギャグです.
こうして私たちが彼女をギャグ作家としてだけ認識した頃、
彼女はギャグ物ではない恐怖物で私たちに近付き始めました.
特に "人魚の森" "人魚の傷" といくつかの短編集は従来からあった
他のホラー名作と比べても全然劣らない作品性としてとても怖いドラマを
プレゼントしています.
しかしこのような彼女の作品の中で我が国に正式輸入になったものは
これだけで残りの作品は海賊版で一つも漏れ無く出ているという事実が
少しやや苦いですね.
そしてもっとやや苦いことは全世界的に愛されている彼女の作品が
我が国だけは淫乱暴力物の代表格であるように扱われる事実です.
作品リスト
ウルセイヤツラ - 韓国版題目 :ラム(海賊版), ウルセイヤツラ(ソウル文化社) - 完結
メゾン一刻 - 韓国版題目 :ドレミハウス(ソウル文化社),騒がしいボロアパート(海賊版) - 完結
ランマ1/2 (ソウル文化社)- 完結(しかし制裁される)しかし 2002年再刊される.
犬夜叉[ギョンヤチァ] - 韓国版題目:ランマはあきれて(海賊版), イヌヤシャ(鶴山) - 少年サンデー連載
1パウンドの福音 - 韓国版題目 : 1パウンドの福音(ソウル文化社)
断片マンガ - 人魚伝説シリーズ(人魚の森,人魚の傷:海賊版), Pの悲劇(海賊版)
フランスのアニメDVDレビューサイトで「めぞん一刻」を見つけました。作品内容と画像、音声の評価をつけているのはもちろん、さらに制作会社・主なスタッフ・声優(日/仏)・粗筋や各話のタイトル、DVDの仕様、パッケージやディスクの写真まで掲載しており、行き届いた内容です。
(ブラウザのエンコードを「西ヨーロッパ言語」にしてください)
http://www.dvdanime.net/critiqueview.php?id_critique=1129
ここのデータによると、TF1の"Club Dorothee"で"Juliette, je t'aime"を放送開始したのは1988年9月12日、つまり日本の放送終了後わずか半年でフランス放映していたことになります。
しかし、収録音声はフランス語(モノラル)のみで日本語は一切収録されず、字幕もありません。キャラクターもフランス名に変えられたままです。DVDディスクには複数の言語も収録可能なのに、なぜなのでしょうか。
これは、製作元が「アベ・ビデオ」(AB Video)という会社であることに関連している、と思われます。
前述の「ル・オタク~フランスおたく事情~」によると、"Club Dorothee"の女性司会者、ドロテ氏(本名はフレデリック・オシデ)のマネージャーだったアズレ氏、ベールダ氏(ABは2人の名前の頭文字)が、芸能プロダクション「アベ・ディスク」をテレビ番組制作会社「アベ・プロダクション」(AB Production)に発展させ、民営化直後のTF1向けに日本から直接「うる星やつら」「めぞん一刻」などのアニメ作品を買い付けて放送したそうです。
(同書では触れられていませんが、「うる星やつら」は1988年6月30日から、「らんま1/2」は1992年から放送されました。)
つまり、このDVDには「めぞん一刻」というよりもフランス仕様の"Juliette, je t'aime"が収録されている、とみて差し支えないでしょう。
アベ・プロダクションとしては、ライセンス料(日本の声優の使用料)が増えて価格が上がるのを避けるため、日本の原版テープを使わずに自社が権利を持つフランスの原版テープを使用して、関連会社のアベ・ビデオから発売した、と推測できます。
最近になって他の会社から「らんま1/2」や「犬夜叉」のDVDが発売されていますが、いずれも日本語音声にフランス語字幕で収録されており、「めぞん一刻」だけ異なった仕様であることは一目瞭然です。
現在、アベ・プロダクションは、衛星テレビ「AB1」をはじめ複数のテレビを傘下に置くフランス有数のメディアグループにまで発展し、現在も活動しています。
パリ発信のヨーロッパのアニメ・コミック情報を扱う「ユーロジャパンコミック」ではフランスのアニメ事情がまとめられており、その中でAB1では"Juliette, je t'aime"が現在でも放送されていること、またアベ・ビデオはTF1と共同制作でDVDを販売している、と記載されています。
http://www.eurojapancomic.com/
なお、TF1ではオリジナルの歌がOPになりました。歌ったのは"Club Dorothee"で数多くのアニメ・特撮ソングを歌ったベルナール・ミネ(Bernard Minet)氏ですが、なんと公式サイトでこの歌のさわり部分を聞くことができます。各アニメの画像の下部分、薄く音符が出ているところをクリックしてください。(クイックタイムプラグインが必要)
http://www.bernardminet.com/musique_mangas.php
こちらには歌詞全てとシングルレコードのジャケット写真がありますが、写真についてはコメントを控えさせていただきます(笑)。
http://www.bernardminet.com/musique_mangas_info.php?m=15
この歌詞は「アニメ版めぞん一刻・日仏比較」で訳されています。
http://meta-metaphysica.net/lit/mi_fr.html
■香港での「めぞん一刻」放送日について
香港のアニメ放映情報を扱う「香港動畫資訊網」によると、無線電視が1989~90年、亞洲電視が2000~2001年だったそうで、サニーさんの情報を裏付けています。詳しい月日は「資料庫」からメニューの[無線電視翡翠台:1989年]、[亞洲電視本港台:2000年]をご覧ください。
http://www.superexpress.com.hk.ro/
■韓国語版「めぞん」について
朝鮮日報社のオンライン書店で「ドレミハウス」を見つけました。資料によると、ソウル文化社から1995年11月~1997年5月にかけて全15巻が出版されたそうです。下記リンクで表紙の一覧が見られますが、日本とはまた違った独特の色使いです。
http://bookshop.chosun.com/comic/comic_list.asp?disp=det&comic_code=0600000000358
ただ全て絶版のため入手困難なので、「らんま」や「犬夜叉」を読んでいる若い世代のファンから、ソウル文化社に「ドレミハウスの愛蔵版を出版して欲しい」との要望も寄せられています。
http://www.jumps.co.kr/40_customer/help_qna_view.php?pcode=qa&sno=1182
さらに、ここの情報を元に韓国でのるーみっく作品を出版年代順に並べてみますと、「めぞん一刻」はかなり早い時期での出版だったことがわかります。
【ソウル文化社】 http://www.jumps.co.kr/
「らんま1/2」(1~22巻、199?年~1997年)
「めぞん一刻」(全15巻、1995年11月~1997年5月)
「1ポンドの福音」(全3巻、1999年5月~1999年9月)
「うる星やつら」(全34巻、2001年7月~2003年9月)
「完全版 らんま1/2」(全38巻、2002年3月~2004年8月)
ソウル文化社では1990年代にまず「らんま1/2」を扱ったものの、ヌードシーンや殴ったり蹴ったりするギャグが「淫乱で扇情的、暴力的だ」と批判を受けたため、一部を処理したりカットしたりしましたが、1997年の22巻でいったん出版を打ち切らざるを得なくなったそうです。
しかし、「めぞん一刻」の15巻出版時には批判を受けなかったのか、今後の調査課題です。また、“性と暴力”の問題は日本のアニメ・コミックが海外進出した時に必ずといってよいほど起きる問題であり、韓国に限ったことではありません。
【ハクサン(鶴山)文化社】
http://www.haksanpub.co.kr/
「犬夜叉」(35巻まで、2002年3月~出版中)
「人魚シリーズ(人魚の森・人魚の傷・夜叉の瞳)」(2004年8月)
ハクサン文化社は韓国のエンターテイメント企業「デウォン(大元)グループ」の傘下で、やはり傘下のデウォンC.I社と共にコミック出版の大手として活動中です。
グループ内にはアニメ専門の衛星テレビ局「anione TV」があり、日本からもバンダイ・サンライズ・東映アニメ・トムス(東京ムービー)・小学館プロが出資している関係で、「犬夜叉」「人魚の森」「高橋留美子劇場」を放送、または放送を予定しています。 韓国の方によると、地上波よりも衛星波やケーブルの方が日本文化に対する規制が緩いので、日本アニメもカットせずに放送できるそうです。(「犬夜叉」ではかごめの入浴シーンにボカシがかけられたそうですが)
さらに「犬夜叉」の音楽を受け持ったエイベックスは、韓国のSM Entertainment社と提携して双方で所属アーティストを売り込んでいるので、「犬夜叉」EDの1曲、BoAの「EVERY HEART」は日本では日本語版が、韓国では韓国語版が放送されました。
これらの事実から、規制は残っているもののるーみっく作品が確実に根付いていること、また製作面でも共同のメディアミックス戦略がとられるなど、日韓の壁は確実に低くなっていることを実感させられます。
ただ、平山様が2002年3月に韓国でご覧になった「人魚の傷」「Pの悲劇」「1or W」「傑作短編集」は、おそらく海賊版でしょう。いつか正規版が出ることを期待しています。
つまりあまりにも多くのマンガが出版されているので、新刊以外は人気のある作品しか置いていないのではないでしょうか。
どこでも入手できるかどうかは分からない、というのが正直なところです。お役に立てずに申し訳ありません。
なお、Siamは今年からセブンイレブンの流通網で自社コミックを販売しているそうです。
今回購入したのは4巻で、価格は35バーツでした。大きさはスピリッツコミックスとほぼ同じでカバーがついています。表紙デザインもスピリッツコミックスを参考にしたらしく、裏表紙も含めてよく似ています。使われている紙は灰色がかかったもので、インクのニジミや紙送りローラーの痕があるなど、品質は日本でいえばMy First BIGと同レベルの簡素な物です。
本文は、日本とは逆の左→右読みにするために反転されていますが、看板類などの文字は一部分修正しているものの、完全ではありません。このあたりはおおらかさを感じさせますね。オノマトペ(擬音)はオリジナルを消去してからタイ語に翻訳してあります。また、各話扉の「PART」部分はハートマーク入りなので、スピリッツコミックスの原版から起こしていることが分かります。
なお、ライセンスは日本のタトルモリエイジェンシー経由で取得、と表記されています。タトルモリの現地法人がSiam Inter Comicsのビル内にあるためでしょう。
最終ページから3ページ前に "Best Collection TAKAHASHI RUMIKO"というコーナーがあり、同社出版のるーみっく作品一覧がありますが、昨年から出版が始まった「うる星」が2004年8月現在で9巻までなのに対し、「めぞん」は4巻までしか出版されていないので、出版がかなりスローペースであることをうかがわせます。
有用な情報ありがとうございました。
バンコクは至るところにマンガ店がありますが、昨年から刊行されているということは、現在どこでも手に入る状況なのでしょうか?