邦訳にあたって補注も大きく書き足されており、私も先月購入し、勉強しながら読み進めております。
2010年9月アーカイブ
8月下旬にツアーで中国東北部を歩いてきました。今回は紅楼夢関連の場所には行けませんでしたが、合間に買ってきたグッズについて書いておきます。
また、上半期に当当網で購入した書籍から、画集について紹介しておきます。
まず、大連の新華書店で紅楼夢ゲーム第2弾の初回限定版を購入しました。当当網では売り切れ、卓越網では海外発送できず、なので私には中国で買うことしか思いつきませんでした。これで設定攻略集が手に入りましたので、整理しながらゲームを進めてみたいと思います。
同じく大連の土産物屋で紅楼夢のトランプ(皇城根系列珍蔵撲克)を購入しました。50元でした。いずれ人物図解のほうに入れておきます。
当当網からは「唯美人物插画絵制技法-紅楼夢中人之十二金釵」(人民郵便出版社)と「滕少泉工筆人物画集」(中国文聯出版社)を購入しました。前者(左の写真)はパソコンCGによる人物画の描き方に関する本ですが、対象が金陵十二釵になっています。とても美麗です。
後者は滕少泉氏の画集で半分以上が紅楼夢に関するものとなっています。原価も320元と高価ですが、大きさも重量もなかなかなので、訪中時に購入するのも難しそうです。
とりあえず感想です。
宝黛釵の主要なエピソードから20余りを抜粋して順に羅列したという感じです。他の抄訳本が1冊に詰め込むために前後のエピソードを交錯させたり、回想シーンを入れたりと構成上の工夫をしているのに対し、この本は、入らないものは無理に入れないというスタンスのようです(^^; また、前80回と後40回が分量的には半々です(中盤はすっぽり抜けています)。
雨村も可卿も劉婆さんも尤姉妹も登場せず、湘雲・惜春・妙玉・平児などは一瞬で終了です(^^;
正直、他の抄訳本に比べると物足りないですが、対象は「小学校高学年~中学生」という画期的なもので、訳はやわらかく、文章も平易で読みやすかったです。
また本書は、切り絵作家・滝平二郎氏のイラストがふんだんに使われており、こちらも見物です。
ネットでも滅多に見つからない幻の本ですが、図書館には置いてあるところもあるそうです。
北京電視台では9月2日から放送が始まった新版紅楼夢ですが、
以下によれば、アンケート調査の結果、
87年版がいいという人が70.7%、新版がいいという人が12.1%だったとのことです。
予想はしていましたが、最初は特に違和感を感じる方が多いということもあるのでしょう。
放送中途の現段階で比べてしまうのは酷かなとも思いますが...
8割の視聴者、87年版の「紅楼夢」を好む
http://japanese.cri.cn/881/2010/09/16/201s163950.htm
...ところで小説を読了した人って38.1%しかいないのかい!?
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