2015年10月アーカイブ

旅行報告その4

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(7)雨花門7_wuhuamen.JPG

テーマは「黛玉葬花」。改札の外にあります。

今風のコミック調のイラストで、左から黛玉・宝玉・宝釵を並べ、そのバックに黛玉葬花、双玉読曲、宝玉見宝釵、宝釵撲蝶の各場面を描いており、三者の微妙な関係を表しているようです。

 

 

8_kazimen.JPG(8)卡子門

テーマは「大観園」。改札の内側にあります。

こちらも貼り絵状の作品で、大観園の情景が細かく描かれています。(場面の特定はできませんが)。絵の両側にはレリーフが設置されています。

 

 

 

9_jiulonghu.JPG(9)九龍湖

テーマは「詩社」。改札の内側にあります。
水彩調のデフォルメされたイラストで、海棠詩社の詩会の様子を描いているようですが、中央に宝玉がいて、その周りで少女たちが思い思いの動きをしており、それぞれの場面は特定できません。

繰り返しになりますが、9駅のうち、この駅だけが他から離れているので大変でした。

旅行報告その3

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(4)常府街站4_changfujie.JPG

テーマは「品茗(茶を味わう)」で、絵画ではなく彫刻です。改札の中にあるので間近で見ることができます(触っている人もいましたが)。

いくつかの場面で構成されており、左から晴雯が扇子を裂く場面(晴雯撕扇)、宝玉らが妙玉に茶を振る舞われる場面(妙玉品茗)、宝玉が宝釵の腕に見とれる場面(宝玉見宝釵)を確認しました。

 

5_fuzimao.JPG(5)夫子廟

テーマは「除夕夜宴(大晦日の夜宴)」で、ステンドグラス調のイラストが描かれています。こちらも改札の中にあります。

中央に史太君があり、そのまわりに宝玉・煕鳳ら多くの人々が侍っています。左側では舞が、右端では楽器の演奏が行われており、賑やかな大晦日の夜宴の様子が描かれています。

 

 

6_wudingmen.JPG(6)武定門

テーマは「眠芍」で、タイル状のものを細かく貼り合わせたような貼り絵状の作品です(間近で見るとスゴイです)。

こちらもいくつかの場面で構成されており、紅香圃で宝玉らの誕生祝が開かれた場面、煕鳳が平児をビンタする場面、劉婆さんが大観園で酔いつぶれる場面、湘雲が芍薬に埋もれて眠る場面を確認しました。

旅行報告その2

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壁絵の設置は南京芸術学院のプロジェクトとして2011年から開始されたものだそうです。
http://rakurakupress.com/news/13574.html

(1)五塘広場1_wutang.JPG

五塘広場站の壁絵は改札の外の通路にあり、電車を出て改札フロアに上がるとフェンス越しに全景を見ることができます。
テーマは「太虚幻境」で、作者は呉達立さんというフランス国籍の女性華人画家です。ダイナミックなタッチで、日輪らしき光を中央に、すぐ右に僧と道士、最も右に宝玉(神瑛?)、最も左に牌坊が描かれています。

 

 

(2)南京站2_nanjingzhan.jpg

南京站の壁絵も改札の外の通路にあり、電車を出て改札フロアに上がるとフェンス越しに全景を見ることができます。
テーマは「元春省親」で、作者は金延林さんという画家です。紅学会の会員でもある金氏は、細部まで詳細な考察を行い、古典的なタッチで、駕籠(八人大轎)に乗って帰省する元春一行を待ち受ける史太君ら賈家の人々の様子が描かれています。この絵が南京駅に設置されたのは「南京にお帰りなさい」との意味も含んでいるそうです。

3_daxinggong.JPG(3)大行宮站
大行宮站の壁絵は2号線と3号線の乗換通路に設置してあり、前を通る通行人がなかなか途切れないため、写真撮影はちょっと大変でした。
テーマは「金陵十二釵」で、各人を囲む白枠は宝玉の通霊玉を模しているそうです(作者に関する情報はネット上に見つけられませんでした)。
問題はこの12人が誰なのかがいまいち判然とせず、ネットでも話題になっています。

私は左から宝釵・巧姐・黛玉・惜春・煕鳳・湘雲・探春・元春・迎春・可卿・李纨・妙玉と推定しましたが、あまり自信はありません(^^;

旅行報告1

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今年も10月10~13日に訪中しました。nankin_map.jpg
うち1日は南京に充て、4月に開通した地下鉄3号線の壁絵めぐりをしてきました。

南京地下鉄3号線は現在29駅(帰国後の18日に上元門站が開通)の路線で、以前紹介したとおり、うち9駅の壁面に、紅楼夢の情景が描かれています。

まず、起点となる南京站、
その2駅北にある五塘広場站、
南京站から4駅南にある大行宮站から連続した5駅
(大行宮站、常府街站、夫子廟站、武定門站、雨花門站、卡子門站)
そして卡子門站から7駅南にある九龍湖站の9駅です。

実際に行ってみて分かったのですが、壁絵はホームではなく、改札の近くに設置してあります。改札の中にある駅と外にある駅がありましたが、全て改札を出なくても見られる位置にありました(つまり、最後に改札を出る駅までの切符を買っておけばOK)。

電車の運行間隔は約7分でしたので、目的の駅に着くと改札のあるフロアに駆け上がり、写真に収めて次の列車へ...という行程で動きました。

高速鉄道を下り、南京站から北の五塘広場站へ行き、一気に九龍湖站まで南下し、再び北上して卡子門站から各駅停車した後、大行宮站から出るというスケジュールでしたが、九龍湖站だけが外れた位置にあり、かつ、五塘広場站から九龍湖站まで約40分ほどかかりましたので結構大変でした。結局2時半以上を要しましたので、今後同じことをしようとする方(いるのか?)は日程に余裕を持って臨んでください。

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  • ほーめいさん: 御無沙汰しております。 老婆心ながら、「周一」は月曜日の意味で、口語でもよく耳にするので、私はなるべく「星期」は使わないようにしています。一昔前のような語感があるのかなあ、と見栄を張っているだけですが 続きを読む
  • 夕陽さん: 平山さん ありがとうございました。 公式サイトには確かに「中国文字博物馆计划2009年年底正式开馆。」と記されていました。 ネット検索が相変わらず“へた”で、不自由してます。(^-^) 私も殷墟には昔 続きを読む
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