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とりあえず感想です。
宝黛釵の主要なエピソードから20余りを抜粋して順に羅列したという感じです。他の抄訳本が1冊に詰め込むために前後のエピソードを交錯させたり、回想シーンを入れたりと構成上の工夫をしているのに対し、この本は、入らないものは無理に入れないというスタンスのようです(^^; また、前80回と後40回が分量的には半々です(中盤はすっぽり抜けています)。
雨村も可卿も劉婆さんも尤姉妹も登場せず、湘雲・惜春・妙玉・平児などは一瞬で終了です(^^;
正直、他の抄訳本に比べると物足りないですが、対象は「小学校高学年~中学生」という画期的なもので、訳はやわらかく、文章も平易で読みやすかったです。
また本書は、切り絵作家・滝平二郎氏のイラストがふんだんに使われており、こちらも見物です。
ネットでも滅多に見つからない幻の本ですが、図書館には置いてあるところもあるそうです。
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