2009年8月アーカイブ

今回は北京大観園に足を運びませんでしたので、入手した紅楼夢グッズは以下の物だけです。
いわゆる民芸品の類を目にする機会は年々減少しているような気がします。

trip151)北京曹雪芹記念館
・彩色葉脈画(しおり) 例のごとく、葉に紅楼夢の人物と詩を記してラミネート加工したものですが、これは下地の葉に着色してある色鮮やかなものです。18元×3種類

2)北京図書大厦・王府井書店
・紅楼夢PCゲーム(簡体中文初回限定版) 初回限定と言いながらまだまだ出回っています(^^; これで繁体字完全版、簡体字通常版に続いて3種類目です。99元
・紅楼夢経典釈義800題 紅楼夢や紅学にまつわる800題の問題について簡単に解説したもの。書籍はかさばるのでタイトルだけメモして帰国後にネット購入することにしたのですが(^^;この本だけはすぐに読んでみたかったので購入しました。48元

瀋陽から北京に移動したのは24日の月曜日でした。安陽への切符を買ったあと時間があったので、北京の曹雪芹記念館にも足を運んでみました。香山までの地下鉄(西郊線)が2010年の開通を目指して工事が進められており、今回は工事中の箇所がずいぶん目につくようになりました。いずれは曹雪芹記念館(植物園)にも地下鉄で行けるようになるはずです。

trip14  ところで、いざ曹雪芹記念館に着いてみると「星期一閉館(月曜日休館)」の看板が・・・。えええっっっ!! 確かに記念館入口の表示にも開館時間と共に「星期一閉館」と書かれていましたが、この表示板って去年はありませんでした(T^T) 改めて案内板を見ると「周一閉館(週一休館)」とは書かれているのですが、それが何曜日かは書かれていない・・・。そんなわけでこの日は半日を無駄にしてしまいました(T^T)

北京曹雪芹記念館の展示内容は昨年すみずみまで見ており、めぼしいグッズも買い求めていたので、今回は行く必要がなかったのですが、こうなると収まりがつかず(^^; 翌々日の午後再訪しました。何枚か写真を撮り直し、売店でしおりなどを購入してようやく胸のつかえが取れました(^^;

結論:北京の曹雪芹記念館は月曜日が休館なので注意してください!(植物園は開園しています)

8月22~27日に訪中しました。今回は瀋陽と北京を起点に、遼陽と安陽へも足を運びました。
中国では移動を伴う旅行はかなり時間と体力を要するのに加え、予定どおり行かないことが当たり前だったりしますので下調べは入念に行いました。

今回の目的の一つが遼陽曹雪芹記念館の訪問でしたので詳しく説明します。

trip12まず遼陽への行き方です。
瀋陽から遼陽へは鉄道・バスが利用可能ですが、比較すると所要時間はほぼ同じであり、本数が圧倒的に多く、切符購入が容易なバスが断然便利と結論づけました。デメリットは、瀋陽のバス乗り場が分かりにくいという一点です。
瀋陽には長距離バスターミナルが散在していますが、遼陽・鞍山行きのバス乗り場は瀋陽駅の南東1キロのロータリーにあります(「地球の歩き方」にも載っています)。太原街の歩行者天国の南端に位置しているので、こちらから行くと分かりやすいです。
「経緯快客 遼陽 鞍山」と書かれた建物の前にバスが泊まっていますので、窓口で切符を購入して遼陽行きのバスに乗り込みます。出発時間は6:20~19:20で片道20元です。

瀋陽を出発したバスは1時間15分で遼陽駅前のバスプールに到着しました。なお、駅前には全国各地に行くバスが並んでいますが、瀋陽行きのバスは駅のすぐ前に待機しており、「シェンヤンシェンヤン...」と声を上げているのですぐ分かります。バスは次から次へと出ており、切符は乗車してから買います。遼陽からのバスは、瀋陽の出発したバス乗り場の近くに着きます。

trip13    遼陽市曹雪芹記念館は駅の南東2キロにあり(歩けないこともないですが)、20路のバスで「木魚石」で下車するとすぐです。なお、市内バスは一律1元です。
ホームページの記載と異なり、開館時間は8:30~16:30、料金は無料でした。朝イチだったためか、客は3人しかおらず、館内は閑散としていました(^^;

門楼を入ると曹雪芹の座像があり、その奥の建物が「家世祖籍展室」と「紅楼文化展室」になっています。前者はさらに以下の3室に分かれていました。
・「祖籍遼陽 軍功起家」 曹振彦(雪芹の祖父の祖父)と遼陽の関わりを示す資料展示
・「顕赫江寧 秦淮旧夢」、曹璽・曹寅(雪芹の曾祖父と祖父)に関する資料展示
・「燕京悲歌 著書西山」 曹家の家産没収~紅楼夢の成立までに関する資料展示
「紅楼文化展室」では記念館の由来と紅楼夢簡介(人物表や書籍)が展示されていました。

記念館入口の説明文によれば、曹雪芹の原籍については長らく論争が続いていましたが、96年の全国紅学検討会で遼陽が原籍であることが定論となり、同年9月に関係資料を展示する曹雪芹記念館が落成されたとのことです。
他の曹雪芹記念館と比べると、曹振彦に関する資料は群を抜いていますが、他の資料は使い回し(?)も見られました。所要時間は30分~1時間程度と見ておけばよろしいかと思います。

ちょっと前の話題で恐縮です。
1月にPSP版の発売が発表されたあと音沙汰のなかった紅楼夢ゲームですが、6月に新しいニュースがありました。

字幕のみのPC版と異なり、PSP版では音声が追加されることが分かっていましたが、PC版にはない多くのイベントが追加されるようです。また、未確定ながら日本語版も発売される可能性があることも分かりました。発売日は未定ですが期待して待ちましょう(^^)。

PSP版国产[红楼梦]将会加入独有的新要素?(中文) http://game.21cn.com/console/psp/news/2009/06/12/6421856.shtml

经典名著《红楼梦》PSP版原创要素追加(中文)
http://tjgame.enorth.com.cn/system/2009/06/15/004091592.shtml

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  • 平山さん: >夕陽さん コメントの承認が遅れて申し訳ありませんでした。 夕陽さんもいつの日か殷墟に足を運べるといいですね。 安陽はいかにものんびりした地方都市といった印象でしたが、あちこちで大がかりな工事が行われ 続きを読む
  • 夕陽さん: 平山さん、お帰りなさい。 北京西駅-安陽間の和諧号の具体的な時間や、その他参考事項、ありがとうございました。私も殷墟には是非行きたいと思っていますが、いつになることやら・・・。 殷の門は、まさに鳥居で 続きを読む
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  • 夕陽さん: 平山さん ありがとうございました。 公式サイトには確かに「中国文字博物馆计划2009年年底正式开馆。」と記されていました。 ネット検索が相変わらず“へた”で、不自由してます。(^-^) 私も殷墟には昔 続きを読む
  • 平山さん: >夕陽さん お久しぶりです。 曹雪芹記念館は全部で3つ、北京・南京・遼陽にあります。 遼陽の記念館は「曹雪芹の原籍=遼陽」説に基づいて関連資料を展示したものと聞いており、下記のサイトによれば、96年に 続きを読む

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