今回のみ紅楼夢以外の話題(プライベートな事)で申し訳ありません。
先日の大震災で御心配の声をいただきましたので、簡単に近況報告をさせていただきます。
私は福島県在住ですが、中通りにある我が家では幸い震災後の停電も断水もなく済みました。
両親のいる実家は浜通りの南相馬市というところにあり、地震直後の津波で近隣地域では甚大な被害が出ましたが、海岸近くながら高台にある実家は辛うじて難を逃れました。
その後、原発事故で自主避難指示が出され(実家は原発1号機から27キロです)、両親は県西部の会津若松市に避難しました。荷物を取りに一時帰宅した両親は、街がゴーストタウンになったと嘆いていましたが、南相馬市長がマスコミで窮状を訴えていた頃です。
県内各地の空気中放射線量は継続的に計測されており、南相馬市の線量が比較的低いことを知った両親は3月末に帰宅しました(多くの方がその頃から帰宅を始めたようです)。先日、自宅のある地域は「緊急時避難準備区域」に指定され、同時に屋内待避指示が解除されると、郵便・宅配・新聞配達の再開、コンビニやスーパーの再開など、南相馬市は急速に動き始めました。
福島県の現状は皆様もご存知かと思いますが、行方不明者の捜索や瓦礫の撤去に当たられている自衛隊の方々、避難所運営に携わっておられる方々、ボランティアで来られている県外の方々、募金や物資を寄せていただいた方々、被災地に思いを寄せてくれている方々など、本当に多くの全国(そして全世界)の皆様に支えられていることを実感しています。心より御礼申し上げます。
ちなみに、福島県内では全てが放射能汚染され、混乱しているようなイメージを持たれている方もいるかもしれませんが、原発の周辺(警戒区域・計画的避難区域・緊急時避難準備区域)と津波の被災地を除いた地域ではほぼ平静を取り戻しています。大半の方は既に当たり前の生活をしています。何年後もこのままかと思われた被災地でも急速に瓦礫の片付けが進み、避難者の方々も新たな生活に踏み出しており、再興に向けた動きは今後も加速していくものと思っています。
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