曹操は言わずと知れた三国時代の英傑ですが、曹雪芹の祖先は曹操であるという説があります。「紅楼夢懸案解読」によれば、以下のようなことになります。
康煕年間に編纂された「江寧府志」と「上元県志」という書物に、共に「曹璽伝」があり、彼は宋の武恵王・曹彬(そうひん)の後裔とされています。曹璽は曹雪芹の曾祖父です。
また、曹彬は河北省霊寿県の人とされていますが、「魏志」によれば、曹袞(曹操の第11子)が中山王、曹彪(曹操の第7子)の子の曹嘉が常山郡定真県の王に封じられた(ともに現在の河北省)ため、曹彬も曹操の後裔である可能性があるというものです。
つまり、曹雪芹が曹彬の後裔である可能性があり、曹彬が曹操の後裔である可能性があるため、曹雪芹は曹操の後裔である可能性があるという論法です。ある意味、荒唐無稽な説ですが、ロマンのある話ではありますね。
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