旅行報告・その1

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8月22~27日に訪中しました。今回は瀋陽と北京を起点に、遼陽と安陽へも足を運びました。
中国では移動を伴う旅行はかなり時間と体力を要するのに加え、予定どおり行かないことが当たり前だったりしますので下調べは入念に行いました。

今回の目的の一つが遼陽曹雪芹記念館の訪問でしたので詳しく説明します。

trip12まず遼陽への行き方です。
瀋陽から遼陽へは鉄道・バスが利用可能ですが、比較すると所要時間はほぼ同じであり、本数が圧倒的に多く、切符購入が容易なバスが断然便利と結論づけました。デメリットは、瀋陽のバス乗り場が分かりにくいという一点です。
瀋陽には長距離バスターミナルが散在していますが、遼陽・鞍山行きのバス乗り場は瀋陽駅の南東1キロのロータリーにあります(「地球の歩き方」にも載っています)。太原街の歩行者天国の南端に位置しているので、こちらから行くと分かりやすいです。
「経緯快客 遼陽 鞍山」と書かれた建物の前にバスが泊まっていますので、窓口で切符を購入して遼陽行きのバスに乗り込みます。出発時間は6:20~19:20で片道20元です。

瀋陽を出発したバスは1時間15分で遼陽駅前のバスプールに到着しました。なお、駅前には全国各地に行くバスが並んでいますが、瀋陽行きのバスは駅のすぐ前に待機しており、「シェンヤンシェンヤン...」と声を上げているのですぐ分かります。バスは次から次へと出ており、切符は乗車してから買います。遼陽からのバスは、瀋陽の出発したバス乗り場の近くに着きます。

trip13    遼陽市曹雪芹記念館は駅の南東2キロにあり(歩けないこともないですが)、20路のバスで「木魚石」で下車するとすぐです。なお、市内バスは一律1元です。
ホームページの記載と異なり、開館時間は8:30~16:30、料金は無料でした。朝イチだったためか、客は3人しかおらず、館内は閑散としていました(^^;

門楼を入ると曹雪芹の座像があり、その奥の建物が「家世祖籍展室」と「紅楼文化展室」になっています。前者はさらに以下の3室に分かれていました。
・「祖籍遼陽 軍功起家」 曹振彦(雪芹の祖父の祖父)と遼陽の関わりを示す資料展示
・「顕赫江寧 秦淮旧夢」、曹璽・曹寅(雪芹の曾祖父と祖父)に関する資料展示
・「燕京悲歌 著書西山」 曹家の家産没収~紅楼夢の成立までに関する資料展示
「紅楼文化展室」では記念館の由来と紅楼夢簡介(人物表や書籍)が展示されていました。

記念館入口の説明文によれば、曹雪芹の原籍については長らく論争が続いていましたが、96年の全国紅学検討会で遼陽が原籍であることが定論となり、同年9月に関係資料を展示する曹雪芹記念館が落成されたとのことです。
他の曹雪芹記念館と比べると、曹振彦に関する資料は群を抜いていますが、他の資料は使い回し(?)も見られました。所要時間は30分~1時間程度と見ておけばよろしいかと思います。

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このページは、平山が2009年8月30日 12:28に書いたブログ記事です。

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