人民網日本語版のサイト(↓)によれば、新版紅楼夢の予告編動画が公開されたそうです。
http://www.people.ne.jp/a/f5fda042347d40e49ebe69e6b3d803b3
さっそく見てみました。正味2分間で、場面がめまぐるしく切り替わるのでどれが何のシーンかはほとんど分かりませんでしたが、ドラマの雰囲気はよく味わえます。
人民網日本語版のサイト(↓)によれば、新版紅楼夢の予告編動画が公開されたそうです。
http://www.people.ne.jp/a/f5fda042347d40e49ebe69e6b3d803b3
さっそく見てみました。正味2分間で、場面がめまぐるしく切り替わるのでどれが何のシーンかはほとんど分かりませんでしたが、ドラマの雰囲気はよく味わえます。
今回の北京は、わずか1年振りだったにも関わらず、すっかり浦島太郎状態でした。また、私が最初に北京を訪れたのは1988年でしたので、この20年間の変貌振りを思うと感慨深いものがありました。
パラリンピックを終えた直後でしたので、鳥の巣(北京国家体育場)も見に行ったのですが、地下鉄8号線(オリンピック支線)が封鎖されており、会場まで歩いていかなくてはいけませんでした(どうやら直前に発表されていたようです↓)。会場には入れなかったため、近くの道路から眺めるだけでしたが、それでも多くの観光客で賑わっていました。オリンピックは終わったものの、いまだ北京で一番の観光名所であるそうで、五輪競技場は国慶節期間に再び一般開放されたそうです。
北京地下鉄オリンピック支線 21日から一時運行停止
http://j.peopledaily.com.cn/94475/94701/6502780.html
「鳥の巣」初の一般公開 国慶節で観光名所に
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/china/183326/
では、紅楼夢旅行報告の最後に、本サイトでいまだ取り上げていない紅楼夢関連施設を紹介しておきます(報告ではないですけど(^^;)。
まず、遼陽曹雪芹記念館。曹家の原籍=遼陽説に基づき1996年に建立されたもので、人様のブログによれば、曹振彦(曹雪芹の高祖)や家譜などに関する展示がされているようです。
遼陽へは瀋陽から電車で30分ほどで、瀋陽へは北京から空路か鉄道(和諧号なら4時間ほど)利用になりますので、瀋陽観光も含めて最低1泊2日のコースになるかと思います。
次に南昌市に建設予定の曹雪芹祖籍文化大観園(曹雪芹祖籍記念館旅游景区)。なんでも2001年の紅楼夢文学検討会で曹雪芹の原籍が江西省南昌県武陽鎮保豊村曹家にあることが認められ、曹雪芹祖籍記念館などが建設されることになったそうです。未だ完成したとの報は聞きませんが、曹雪芹に関する一大テーマパークになるのでしょうか。
江西省、曹雪芹原籍記念館を建設へ
http://www.hellonavi.com/news/foucsnewsjp.php?PHPSESSID=&id=146767
南昌市に行く場合、鉄道では時間がかかりすぎますので、現実的には北京や上海からの空路利用になるかと思います。武陽鎮は南昌市の南東20kmに位置することのことです。
今回の旅行中に購入した紅楼夢関連グッズについて紹介します。
1)正定栄国府
・手鏡(左の写真) 15元
→コンパクトのように開く手鏡で上面に十二釵各人のイラストが入っています。したがって全12種類。黄葉村記念館では12元でした(^^;
・名刺ケース 20元
→木製の名刺ケースで、上面に宝黛のイラストと「栄国府留念」の文字が書かれています。
2)黄葉村曹雪芹記念館
・曹雪芹記念館簡介 1元
→記念館の簡単なリーフレットです。
・絵はがき「詩情画意」 15元×4
→1つは所有していたのですが、テレビドラマの絵はがきで全4種類あり、まとめて購入してきました。
・程十發、劉旦宅、戴敦邦精絵《紅楼夢》挿図 28元
→紅楼夢に関する各人のイラストをまとめた画集です。
・笹の葉のしおり(左の写真) 28元
→笹の葉に十二釵各人のイラストと詩を描いたものをラミネート加工したもの。12枚で「1セットです。
・曹雪芹のキーホルダー 10元
→曹雪芹のイラスト入りのキーホルダー。イラストが似ているのかどうかは誰にも分かりません(^^;
3)北京大観園
・団扇 5元
→「宝黛読西廂」の綺麗なイラスト入りの団扇。一昨年は宝釵のものを買いましたが、絵柄はいろいろあります。
・扇子 10元
→湘雲がベンチで寝ているシーンを描いた扇子で「大観園」と書かれています。絵柄は数種類ありましたが、紅楼夢関係はこれだけでした。
・紅楼夢精品トランプ
→おなじみのテレビドラマのトランプで、箱はいろいろ変わりましたが、中身は昔と一緒です。
・銀杏の葉のしおり 10元
→銀杏の葉に十二釵各人のイラストと詩を描いたものをラミネート加工したもの。煕鳳のみ購入。
・金板のしおり 25元
→林黛葬花のシーンで薄い金属箔を切り絵にしたもの。
・磁器状のしおり(磁性書籖) 10元
→十二釵の美麗なイラストが入ったしおり。2枚1セットで、たぶん6種類あるのでしょう。
4)北京工芸美術服務部
・紅楼夢煙画鑑賞トランプ 26元×2
→四大名著のシリーズ物で、紅楼夢のみ2箱からなり、ジョーカーはそれぞれ宝玉と黛玉です。
5)北京図書大厦・王府井書店
・胡楠著「夢続紅楼」 23元
→昨年1月に発刊された胡楠女史による続作で、全108回からなります。現代版の続書としては4つ目ということになりますね。
・劉心武著「劉心武掲秘紅楼夢第四部~宝釵湘雲之謎曁紅楼心語」 28元
→人気のこのシリーズも第四弾となりました。
・中国古典文化的百科全書「図解紅楼夢」 68元
→日本でもよくある図解本で、項目ごとに解説1P+図表やチャート1Pからなり、人物から紅学研究まで全般にわたって掲載されています。
本サイトの「紅楼夢観光案内」を本日やっとこ更新しました。ご覧ください。
さて、3日目は北京大観園に行きました。数えてみると今回で5回目の訪問で、よくも足繁く通ったな、という思いです(^^;
大観園には通常の入場券のほかに、50元の月票(1ヶ月券)もあり、多くの観光客で賑わう中で、市民たちの憩いの場ともなっています。藕香榭では楽器演奏に合わせて社交ダンスが行われていたり、櫳翠庵ではバトミントンをしている夫婦いたり、池のほとりで太極拳をする一団がいたり、という具合です。
既に新版ドラマの撮影も始まっていますが、昨年同様、大観楼の渡り廊下にドラマのオーディションの候補者写真が貼られている(左の写真)ぐらいで、ドラマに関する新たな情報展示などはありませんでした。
大観園についてはこれまでに詳細にレポートしていますので特記すべき点はありませんが、サイトで細部の修正や写真の入れ替えを行いましたので御確認ください。
なお、今回栄国府の曹雪芹記念館、北京黄葉村曹雪芹記念館、大観園の資料館の3つを訪れましたが、比較した場合、大観園の資料館はやはりおまけのようなもので、黄葉村記念館が一番、栄国府の記念館がそれに次ぐ充実度といった印象でした。
曹雪芹記念館(植物園)へのバスは「西直門内」、大観園へのバスは「北京駅東」から乗りましたが、バス停の場所は以前に比べて分かりにくくなりました。
というのも、以前は主要なポイントになるバス停でも比較的固まって配置されていたのですが、交差点の再開発によって分散され、同じ名前のバス停でもずいぶん場所が離れていたりするからです。地下鉄の改札前にある地図にバス乗り場が描かれていますので、地下鉄からバスに乗り継ぐ場合はバス停を確認してから地上に出ないと迷います(^^;
少し余談になります。北京の交通事情についてです。
私はバックパックをしていたこともあって、海外旅行の際にタクシーを使うことは殆どなく、もっぱらバスや地下鉄を使っているのですが、混雑や言葉の問題、治安などへの不安から抵抗を示す人も多いようです。
ただ、北京の交通は、オリンピックを経て格段に便利になっており、日本以上に容易に利用できるようにもなっていますので、今後訪れる機会のある方は積極的に利用していただきたいと思っています。
まず、バスや地下鉄で利用できる「一卡通」というIC式プリペイドカードが2006年5月から普及しており、小銭を持ち歩く必要がないことやバス料金が6割引(1元→0.4元)になることなどから、北京市民には既に常識になっています。旅行者にもメリットがありますので、北京で自由に動く予定があるのでしたら、是非とも購入しましょう。
地下鉄の切符売り場やコンビニで購入でき、保証金20元(返却時に戻ってきます)+チャージするお金を渡せば即時発行してくれます。追加でチャージする場合も簡単です。
バスは乗り口にリーダーがあり、乗る時にカードをかざせばOKです(郊外に行く1元を越えるバスの場合は降りる時にもかざして精算しますが、利用機会はないでしょう)。「一卡通」を持っていない場合は車掌にお金を払うか、料金入れに入れます。次のバス停を示す車内表示もありますので、昔のように何番目のバス停か指折り数える必要はなくなりました(^^;
主要なバス停には交通指導員がいましたし、乗り口から乗って順にカードをかざさないといけないため、昔から問題になっていた、バスの入口に群がる乗客の姿は全く見なくなりました(^^;
地下鉄はオリンピック前に3路線が新しく開通し、一律2元(エアポートエクスプレスを除く)に値下げされました。荷物のX線検査を受けてから、日本のように改札でカードをかざせばOKです。
今後も路線が順次拡大していく予定ですので、旅行者の利用価値もますます上がると思います。
最後にエアポートエクスプレス「機場快軌」について。空港と東直門を結ぶ「機場快軌」の開通(料金は25元)により、空港から市内まで地下鉄乗り継ぎで行けるようになりました。ホテルの場所によってシャトルバス(16元)と使い分けるといいでしょう。
2日目は曹雪芹記念館に出かけました。
北京の市街地は年々拡大していますが、香山が近づくと以前と変わらぬのどかな光景が近づき、何だかホッとしました。
曹雪芹記念館は9年ぶりでしたが、2001年と今年、2回の大きな改修を経て、大きく様子が変わっていました。特に今年は、半年間の修繕期間を経て6月28日にオープンしたばかりとのことでした(オリンピックの関係もあるのでしょうか)。
展示内容も依然と比べて充実していましたし、売店も併設されて紅楼夢関連の書籍やグッズを購入することができました。
なお、今回の更新で加える予定ですが、記念館設置の来歴について記しておきます。
曹雪芹が晩年を北京西郊の西山で過ごしたことは、彼の友人(敦誠・張宜泉ら)の詩に記されていましたが、1971年4月に香山の正白旗村39号にある旧屋(もとは清代の旗営)で壁に書かれた詩文(対聯)が見つかり、曹雪芹の旧居ではないかと注目を集めました。実は、これに先立つ1950年代、紅学者の呉恩裕氏が香山一帯で曹雪芹に関する伝承を収集しており、曹雪芹の友人の鄂比が彼に贈ったとされる詩文に酷似していたためでした。
紅学者の呉世昌氏の鑑定により、この詩文は曹雪芹とは無関係と断定されましたが、その後も胡徳平氏らによって曹雪芹の旧居が香山にあったという一定の考証がなされ、1984年4月にこの旧屋を中心に曹雪芹記念館が設立されました。
栄国府に関するまとめです。
北京~石家荘間の交通はやはり新幹線「和諧号」が便利です。現在は一日10便ほどですが、今後は増便されていくものと思います。
日帰りで石家荘を訪れる場合、現在のところ、北京西駅発の和諧号は、朝6時台と9時台にそれぞれ2本ずつ出ているものが利用できます。帰りは石家荘駅を17時代に2本出ているものに乗る必要があります(その後は21時台までありません)。
ということで、現在のダイヤでモデルケースを考えてみますと、
北京西9:29→石家荘11:31(和諧号D565)
昼食(30分)
石家荘駅12:20頃→正定汽車站(201路バス)
正定汽車站→栄国府13:20頃(1路バス)
栄国府観光13:30~14:50
栄国府→隆興寺(1路バス)
隆興寺観光15:00~16:00
隆興寺16:00頃→正定汽車站(1路バス)
正定汽車站→石家荘駅17:00頃(201路バス)
石家荘17:35→北京西19:32(和諧号D572)
といった具合になります(正定県に行くのであれば隆興寺(左の写真)は必見です)。丸一日コースですね。
観光に要せる時間は3時間となり、栄国府と隆興寺だけを見るのなら十分ですが、趙雲廟を加えたいのであれば、できれば昼食は行きの和諧号内で済ませておきたいところ。
また、6時台の和諧号で出発できれば、広恵寺、天寧寺、開元寺などの古刹にも足が伸ばせそうです。
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