旅行報告・その4

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2日目は曹雪芹記念館に出かけました。
北京の市街地は年々拡大していますが、香山が近づくと以前と変わらぬのどかな光景が近づき、何だかホッとしました。

曹雪芹記念館は9年ぶりでしたが、2001年と今年、2回の大きな改修を経て、大きく様子が変わっていました。特に今年は、半年間の修繕期間を経て6月28日にオープンしたばかりとのことでした(オリンピックの関係もあるのでしょうか)。

trip05  展示内容も依然と比べて充実していましたし、売店も併設されて紅楼夢関連の書籍やグッズを購入することができました。

なお、今回の更新で加える予定ですが、記念館設置の来歴について記しておきます。

曹雪芹が晩年を北京西郊の西山で過ごしたことは、彼の友人(敦誠・張宜泉ら)の詩に記されていましたが、1971年4月に香山の正白旗村39号にある旧屋(もとは清代の旗営)で壁に書かれた詩文(対聯)が見つかり、曹雪芹の旧居ではないかと注目を集めました。実は、これに先立つ1950年代、紅学者の呉恩裕氏が香山一帯で曹雪芹に関する伝承を収集しており、曹雪芹の友人の鄂比が彼に贈ったとされる詩文に酷似していたためでした。

紅学者の呉世昌氏の鑑定により、この詩文は曹雪芹とは無関係と断定されましたが、その後も胡徳平氏らによって曹雪芹の旧居が香山にあったという一定の考証がなされ、1984年4月にこの旧屋を中心に曹雪芹記念館が設立されました。

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コメント(4)

私も、香山の曹雪芹記念館には2001年の春に行きましたが、これから改修するとかで、資料やグッズなど、全く売っていませんんでした。 平山さんの「紅楼夢観光案内」素晴らしいですね。解説・画像と、とても充実した内容なので、苦労してわざわざ出かける必要はないと思いました。それぞれの観光地のHPも記載されているので、コタツにあたりコーヒーでも飲みながら堪能できます。心から“謝謝!”です。

2001年の改修前はまだ売店はなかったはずです。でも、せっかくはるばる出かけても改修や休業では辛いですね。
本サイトの「観光案内」は、日中全てのサイトの中でも最も詳しいものと自負しています。毎回チェックのためサイトをプリントアウトして持っていくのですが、観光客に「それはどこで売っているのか?」と聞かれ、ちょっと得意気でした(^^)

ただ、遼寧省遼陽市にも曹雪芹記念館がありますし、江西省南昌市にも曹雪芹原籍記念館ができると聞いています。機会があればこちらにも行ってみたいところです。
皆さんにもサイトだけで満足なさらず(^^;、是非現地に行って施設のすみずみまで目を通していただきたいと思っています。

いつも楽しく読ませていただいております。貴重な情報をありがとうございます。おかげさまで今回の北京旅行で黄葉村曹雪芹記念館まで何とかバスに乗ってたどり着くことができました。バス停の手前が別の植物園と教えていただかなければ危うく入ってしまうところでした。香山のふもと、秋の空で雲ひとつなく、吹く風もさわやか、植物園の中にある池の畔をのんびり歩いているとリスが森の中を駆け抜けて行く姿も見えたりして、なにか市中の疲れが吹き飛ぶ感がありました。記念館の再現された書斎を覗いたり、それほど混雑のない館内をゆっくりと見て回ることができ、大変幸せな時間を過ごすことができました。ちなみに「恭王府」にも行ってみたのですが、ちょうど中国国内の旅行シーズンだったらしく何十組もの中国人団体客でまさに「足の踏み場もない状態」で、全貌をよく見ることができませんでした(それほどの混雑だったのです。メジャーなツアールートに入っているんですね)。恭王府は私が持参したガイドブックでは庭園のみ観覧可とあったのですが、現在は館内の展示も閲覧できます。私は850路のバスで「安定門内」から「北海北門」で降りて辿りつきました。恭王府入場料は30元でした。

秋菊さん
私のあとに北京に行かれたのですね。お疲れ様でした。植物園のバス停で降りると、目の前にあるのが北京植物園とは別の植物園(中科院植物所北京植物園)ですので、紛らわしいです。知らないと間違って入ってしまうかもしれませんね。 恭王府については、郭沫若故居や梅蘭芳記念館などと共に、胡同を巡る団体ツアー客が大挙して訪れます。前回朝イチで行った時は結構空いていたのですが、10時頃から団体客が次々と訪れてごった返していました。これから行かれる方はツアーの時間帯を外すといいと思います。恭王府の館内は下記によれば今年の8月に一般公開されたそうですね。去年は大がかりな工事が行われていたんですが、知らなかった~
http://beijing2008_j.people.com.cn/94275/94300/94310/6466040.html

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このブログ記事について

このページは、平山が2008年10月 4日 20:08に書いたブログ記事です。

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