紅楼夢ゲームの雑感・その1

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game003ようやく1回目のプレイが終わりました。ストーリーは確かに奥の深いものになっています。

(1)システム
プレーヤーは宝玉となって登場し、選択肢と特定の人物の好感度によってストーリーが分岐していくシステムになっています。特定の人物とは左の画像の6名で、左上から黛玉・宝釵・湘雲、左下から度緒・襲人・蒋玉函(!)です。それぞれにエンディングが用意されており、しかもグッドエンドとバッドエンドがあるようで、例えば黛玉の好感度が最も高いと途中から黛玉モードに入りますが、更に条件を満たさないとハッピーエンドは迎えられないということになります。何度もプレイしないとゲームの全容は見えないということにもなりますね。

データセーブは、新しいエピソードに入った時と選択肢が出た場面でそれぞれ自動で上書保存されます。また好きな場面で手動でも保存できます(つまり自動保存2+手動保存)。実はプレイ中にけっこう強制終了してしまう(^^;ので、自動セーブシステムがなかったら泣いていたと思います。

(2)内容
エピソードは原作に準じたものが4割程度(個人的感想)で、残りはオリジナルストーリーです(とはいえ、大観園に関する主要なエピソードはほぼ網羅されていますのでご安心を)。宝玉はそれまでの記憶の一切を失っており(理由は後に明らかになります)、神瑛使者であった前世の記憶が次第に蘇ってきます。
最終的に宝玉が黛玉以外の人物と結ばれる可能性があることに違和感を覚える方もいると思いますが、実は、ゲーム中では神瑛使者は度緒と恋人だったという設定であり、運命の相手は黛玉ではありません。前世の因縁により宝玉は度緒(正確には度緒が転生した捻紅)を探し求めますが、そのまま彼らが結ばれることは現世では許されません。運命の糸がさまざまに交錯する末に宝玉が結ばれるのはいったい誰なのでしょうか。

(3)感想
宣伝にいつわりなく、グラフィックや音楽なども素晴らしく、ゲームはかなり完成度が高いものでした。仮に日本語版が出た場合に、紅楼夢があまり知られていない日本で受け入れられるだろうかという疑問を常に持ちながらプレーしたのですが、私は十分に受け入れられるものと思いました。というのも、このゲームは原作を追体験する要素も多分にあるのですが、記憶を失っている宝玉と一緒にプレーヤーも紅楼夢を一から学んでいくことができると思われるからです。イメージが伴う分、文字から入るよりも理解しやすいかもしれません。どこかのゲームメーカーさん、手がけてみませんか?

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このページは、平山が2009年4月11日 21:36に書いたブログ記事です。

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