旅行報告・その1

| コメント(3) | トラックバック(0)

24日に北京より帰国しました。
紅楼夢関連施設の調査旅行も今回で5回目となりますが、今回は主に以下の点を目的としました。

(1)正定栄国府
・石家庄市への長距離バス利用についての調査
・昨年まとめたレポートの再チェック
・昨年訪問できなかった箇所(鳳姐院や賈政院など)の調査
・本ページでパクれそうな(^^; 資料のチェック
(2)北京曹雪芹記念館
・レポートの9年振りの更新
・本ページでパクれそうな(^^; 資料のチェック

まず石家庄への長距離バスの利用についての報告です。
上記のとおり、石家庄市へは行き帰りとも長距離バスを利用しましたが、結果として、あまりお勧めできません(^^

 trip01

六里橋長途汽車站

デメ リットとして以下の3点が挙げられます。
(1)六里橋長途汽車站までの交通が不便なこと
公共機関を利用する場合、地下鉄「公主墳」駅でバスに乗り換え、「六里橋南」で下車し、徒歩で約5分ということになります。
バスを降りると看板も何も目印がない(これが困ります)のですが、バスが来た方向にちょっと戻り、最初の道を西側に250m行った先に、立派な汽車站の建物が現れました。
私は北京駅前のホテルに投宿していましたが、地下鉄北京站駅から汽車站まで1時間強を要しました。さすがにタクシー利用が無難かと...

trip02

石家庄汽車站

2)所要時間が余計にかかる場合があること
里橋汽車站と石家庄汽車站間は片道3時間半となっており、行きは3時間40分で到着しましたが、帰りは石家庄市内のラッシュにぶつかり、4時間半かかりました(往復8時間はキツカッタ(^^;)
このため、天候や交通事情によっては予定通りに到着しない可能性があります。

(3)座席が窮屈なこと
車内は日本の観光バスと同じで、エアコンもテレビもついていてそれなりに快適なのですが、新幹線(和諧号)に比べるとさすがに座席は窮屈です。

ただし、メリットもあります。
(1)すぐに切符が買えること
火車利用の場合、乗車直前に切符を買おうとすると切符売り場の長蛇の列に並ばないといけません。平日は比較的緩和されるとのことですが、国慶節前の休日に並んだ昨年は1時間近くも待たされました。急ぎの場合は前日までに往復で買っておいたほうが無難です。
これに対し、汽車利用の場合は、ほとんど待たずに切符が買えます(ただし、発車間際のバスは発券中止になるようですので、すぐに乗れるとは限りません)。

(2)本数が格段に多いこと
北京西站と石家庄を結ぶ新幹線(和諧号)もそれなりの本数が出ているのですが、日帰りで利用しようとすると、現在のところ、行きは6時台の2本と9時台の2本のみで、帰りは17時台の2本と21時台の2本のみです(特快や快速は多数あり)。
これに対し、六里橋~石家庄間のバスは6時から19時30分まで平均30分に一本出ており(ただし間隔は時間帯によって変わるようです)、時間の制約を受けずに観光できそうです。

ちなみにこの日の私の行程をご紹介すると
6時にホテルを出て7時すぎに六里橋汽車站へ。7時50分発のバスに乗り、11時半に石家庄汽車站に到着。12時半から15時まで栄国府の調査をし、趙雲廟と興隆寺を観光して17時半に石家庄汽車站に戻る。18時発のバスに乗り、22時半に六里橋に到着。ホテルに戻ったのは23時すぎでした。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://pingshan.parfait.ne.jp/mt/mt-tb.cgi/233

コメント(3)

平山さん、お帰りなさい!石家庄市までの交通の詳細をありがとうございました。とても参考になりました。バスで往復8時間は本当にキツイですね。座席も窮屈なようですから敬遠したいと思います。ところで新幹線(和諧号)の情報は初めてお聞きしましたが、これに乗れば、どれくらいの時間で石家庄まで行けるのでしょうか?ホテルで頼めば、和諧号往復切符は簡単に手に入るでしょうね(手数料が必要でしょうが) 9月17日の投稿では、うっかりチェンムーというハンドルネームを使用してしまいましたが、いつもは夕陽なのです。これからも“夕陽”で投稿致しますので、よろしくお願い申し上げます。

夕陽さん和諧号は2007年4月に導入された高速列車で、日本の新幹線「はやて」とほぼ同じ車輌です。大都市間で順次導入が進められており、時刻表などでは「动车组」と表記され、車輌番号はDがつきます。北京西~石家庄間の約300kmを約2時間で結んでいます。料金は他の列車よりやや高めとはいえ、1等(グリーン車)を使っても日本円で2000円弱と安価です。中国の鉄道もオンライン化が進んでいますので、出発駅じゃない駅の窓口や町中のチケットセンターでも切符が買えるようになりました。なお、ホテルでは列車の切符を扱っていない場合があります(扱うのは飛行機のみ)ので、確認が必要かと思います。 日帰りで使えそうな北京西駅発の和諧号は以下のとおりです。
D573 动车组 北京西06:45→石家庄08:48(2时3分)
D133 动车组 北京西06:54→石家庄08:54(2时0分)
D565 动车组 北京西09:29→石家庄11:31(2时2分)
D123 动车组 北京西09:47→石家庄11:47(2时0分)

長距離バスはさすがに往復利用は辛いですが、時間に制約されないなど、それなりにメリットもあり、旅行者によっては選択肢の一つに加えていいと思います。 それから、夕陽さんにいただいた宿題については、数日中に報告しますね。

和諧号は2007年4月に導入された高速列車なんですね。全く知りませんでした。以前、北京西駅から長沙に行ったことがありますが、なが~い、なが~い列に並んで、その上、私達の番が回ってきたら長沙までの切符は「没有」なんて冷たく言われて困ったことがあります。(黄金周でしたが)中国も色々と便利になって来たんですね。詳しい時刻表に感謝致します。 “鹿頂”に関しての報告、楽しみにしております。

コメントする

これまでの訪問者

    ありがとうございます。あなたは
    人目の訪問者です。

最近のコメント

  • 夕陽さん: 和諧号は2007年4月に導入された高速列車なんですね。全く知りませんでした。以前、北京西駅から長沙に行ったことがありますが、なが~い、なが~い列に並んで、その上、私達の番が回ってきたら長沙までの切符は 続きを読む
  • 平山さん: 夕陽さん和諧号は2007年4月に導入された高速列車で、日本の新幹線「はやて」とほぼ同じ車輌です。大都市間で順次導入が進められており、時刻表などでは「动车组」と表記され、車輌番号はDがつきます。北京西~ 続きを読む
  • 夕陽(チェンムー)さん: 平山さん、お帰りなさい!石家庄市までの交通の詳細をありがとうございました。とても参考になりました。バスで往復8時間は本当にキツイですね。座席も窮屈なようですから敬遠したいと思います。ところで新幹線(和 続きを読む

このブログ記事について

このページは、平山が2008年9月27日 18:29に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「来週北京に行って来ます」です。

次のブログ記事は「旅行報告・その2」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。