book003先日書虫で購入した本ですが、2006年11月に出版されたようです。内容はもりだくさんで、紅学(版本、曹学)、人物、主要場面、詩の解説、用語解説などが図(絵画本、剪紙など)や写真をふんだんに使って掲載され、付録として「87版電視劇」から十二釵などの写真がのっています(ちなみに「人物図解」で使った陳暁旭さんの写真はこちらから採りました)。
全255Pで字が大きいので、各専門辞書に比べれば収録内容はずっと少ないのですが、その分コンパクトにまとめられていておすすめの一冊です。

なお、久々に書虫を使いましたが、注文画面で「中国から直送」を選ぶと、これまでより若干安く買えるようになりました(しかもカード払い可)。その分時間がかかるのかなとも思いましたが、これまでと数日と違わずに北京からの段ボール箱が届きました。

001だいぶ以前にほーめいさんからいただいたテレビドラマの写真本「大観園-電視劇《紅楼夢》画冊特輯」 に載っていた欧陽奮強さんの写真です。

ほーめいさんが「賈宝玉役の欧陽奮強さんは、いがぐり頭の兄ちゃんで笑えます。やっぱりかつらのせいなんでしょうね」と言われているとおり、扮装した宝玉とはかけ離れたイメージですね(^^)

新版紅楼夢での宝玉役が難航しているのも、ひとえに彼の宝玉役があまりにハマっていたためでしょう。13歳の張君鈺クンが子供時代の宝玉を演じる可能性が高いのではないかと言われていますが、彼も確かに欧陽奮強さんに似ています。
ちなみに張君鈺クンも欧陽奮強さんと同じ四川省出身とのこと。

日本紅学史稿

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book002去年の訪中時に、北京図書大厦で購入したものです。
著者は孫玉明氏で、2006年11月に北京図書出版社から出版されたものだそうです。
日本における紅楼夢の伝来から近年の研究状況まで、時代を追いながら実に丹念に描かれています。
また、付録として「日本《紅楼夢》研究論著目録」と「《紅楼夢》日文訳本一覧表」が掲載されています。
私のサイトで日本の紅学について紹介した際に、伊藤漱平先生の著書ともども参考にさせていただきました。
個人的には大高巌氏や松枝茂夫先生、伊藤先生の写真が収録されていたのがお気に入り(^^)

ちなみに
中国の大きな書店では、古典文学のコーナーとは別に「紅学」のコーナーがあって、紅学家の方々の専著がずらりと並んでいるのが嬉しいかぎりです。
ちょうど劉心武氏の「劉心武掲秘紅楼夢」の第三部が刊行された後でしたので(ベストセラー書にも並んでいました)、第一、二部ともども平積みになって売られていました。

元ネタはこちら↓
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080329-00000010-rcdc-cn

記事によれば、かつて中国の中学生にとって四大名著は必読書でしたが、
最近の調査では、「全部読んだことがある」学生はわずか27.7%にとどまった
とのことです。
残念ながら紅楼夢を「読んだことがある」割合は、四大名著の中では最も低く、
男女比では29.5%、50.3%と、女子の割合が高くなったそうです。
今の中国の子って紅楼夢読まないの? ちょっと意外でした。

新版紅楼夢については、昨年10月に監督が胡玫女史から李小紅女史に代わるなど、紆余曲折が続いていました。現在も全てのキャスティングが発表されておらず(宝玉役はなおも難産が続いています)、クランクインの日時も、延期に次ぐ延期により、再び未定となりました。

黛玉・宝釵役については昨年6月のオーディションのあともかなりの変動があり、最終的に黛玉役に姚笛さん、宝釵役に白冰さんが決定していました。この2~3月にかけて配役の一部が発表され、周采芹さん(賈母役)、帰亜蕾さん(王夫人役)、葉琳琅さん(劉姥姥役)、王馥荔さん(邢夫人役)となっています。

↓くわしくはこちらで(中文です)
http://ent.sina.com.cn/f/v/hongloumeng/index.shtml

私版・紅楼夢

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book001.jpg先日、古本屋のネットを利用して飯塚朗先生の集英社版世界文学全集「紅楼夢」全3巻と「私版・紅楼夢」を購入しました。

このうち、「私版・紅楼夢」は、飯塚先生が昭和23年に大阪国際新聞に執筆されたもので、30年以上たった昭和57年になって刊行されたものです。残念ながら現在は入手が難しくなっています。

宝・黛・釵の恋愛模様を中心に紅楼夢のあらすじをなぞっているのですが、細部や人物描写、後半の展開などは原作と大きく異なる点が多く、かなり面食らう部分が多かったです。

例えば、賈赦が妾に求めるのが鴛鴦でなくて襲人だったり、晴雯が王夫人に食ってかかったり、薛蟠が宝玉や宝釵を諭したり、香菱が賈蓉と駆け落ちしたり、とどめに賈雨村が実は曹雪芹だったりといった感じです。

10年前にホームページを作り始めた頃は、サイト上で中国語の漢字(例えば女、李、晴)をweb上で表記することができず、カタカナで書いたり(女カ、李ガン、晴ブン)、漢字を組み合わせたり(女咼、糸丸、雨+文)、画像を作成して表記したりしていました。

これが中国関連のサイトを持っている者には悩みのタネで、お互いに相談などをしていました。

現在はUnicode(ユニコード)という文字コードを使うことで、日本語も中国語も含めて多言語を自在に表記できるようになり、すっかり解決された感があるのですが、実は紅楼夢の人物の中で一人だけ未だにweb上で表記できない人物がいます。

それが賈家の親族の賈ヒンで、ヒンは(王+扁)という字です。表記できない理由は、この漢字が未だに中国語の文字コードにも入っていないためです。

私のサイトでも賈ヒンだけは未だに画像で表記しています。

先月「朝日コム」に載っていた記事です。

http://www.asahi.com/international/weekly-asia/TKY200802260119.html

電視劇「紅楼夢」で黛玉役を演じた陳暁旭さんが昨年急逝されたことは記憶に新しいですが、彼女は中国医学を信じて西洋医学による治療を拒み、結果として命を落としました。これに対して、ネット上では中医学(中国医学)に対する批判と擁護論が巻き起こっている、というものです。

ブログを使っている方にとっては常識でしょうが、私を含めて(^^;ビギナーの方のために書いておきます。いずれも認証登録や私の承認は不要としています(万が一荒らしがあれば考えますが)ので、ご自由にお使い下さい

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